臨床放射線

泌尿生殖器−最新症例集2010−

2010年12月号(55巻 13号)

企 画
定 価 2,640円
(本体2,400円+税)
在庫状況 なし
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特集 泌尿生殖器−最新症例集2010−
腎のAngiomyolipoma with epithelial cystsの1例
秋田 大宇
腎被膜由来の腎血管筋脂肪腫の1例
治山 高広
後腹膜のリンパ脈管筋腫症(Lymphangioleiomyoma)の1例
広村 忠雄
後腹膜神経鞘腫の1例
土田 千賀
拡散強調像で高信号を示した陰茎海綿体転移の1例
丸上 永晃
前立腺小細胞癌の2例
豊田 昌子
膀胱小細胞癌の1例
清水 洋
異所性褐色細胞腫の1例
谷野 朋彦
骨盤内病変摘出術後4ヶ月で腹壁膿瘍および肝膿瘍として再燃した放線菌症の1例
津布久 雅彦
家族性AIMAH(ACTH-independent macronodular adrenal hyperplasia)の2例
高田 章
腹壁MPNSTの1例
野崎 太希
腹壁内に発生したSolitary fibrous tumorの1例
松林 路花
典型的なMRI所見と考えられた子宮体部腺肉腫の1例
加茂 実武
子宮頸部最小偏奇腺癌および体部・卵管に腺癌を併発した1例
山本 貴之
巨大腫瘤を形成し、局在診断が困難であった乳児奇形腫の1例
森 菜緒子
子宮筋層からの発生が疑われた腺癌の1例
山田 祥岳
子宮adenosarcomaの1例
北詰 良雄
Female adnexal tumor of probable Wolffian origin(FATWO)の1例
梶原 誠
術前診断に苦慮した巨大な卵管癌の1例
酒井 伸也
膣に発生し、多彩な転移を示したmalignant granular cell tumorの1例
深谷 哲昭
有茎性発育により卵巣腫瘍との鑑別が困難だった漿膜下嚢性腺筋症の2例
大木 望
■連載
今月の症例
笹森 寛人
インターネット入門(177)
長嶌 宏和
井の頭だより(40)
多田 信平
◇月日の経つのは早いもので、2010年も残すところわずかです。経済や金融の力、強い競争力を持った製造業などで世界から注目された日本の存在感はこの20年で低下し続ける一方で、中国やインドをはじめとする新興国の台頭には目を見張るものがあります。「日本はアジアで一番」という思い込みをなくし、海外市場の特徴や変化を十分に理解して海外事業を展開できる基盤の整備ができている企業が今後大きく成長すると思います。

◇画像診断の領域に眼を移してみると、病院の放射線科のシステム・人員、学会誌、アカデミックな活動などいろいろな面で日本はすでに韓国に追い越されてしまいました。大学放射線科の教授を必ず他大学出身者から選出すること、充実した卒後教育システムの確立、いわゆる医局制度の廃止などの抜本的改革なくして我が国の画像診断の明るい未来像を描くことは難しいでしょう。

◇今月の特集は「泌尿生殖器−最新症例集2010−」です。第23回日本腹部放射線研究会(2009年6月、岡山)で発表された症例を主体にして、一般投稿症例の泌尿生殖器領域を組み合わせました。同研究会の発表の質疑応答では若手発表者が恐怖心すら抱くような口角泡を飛ばす議論が繰り広げられます。それだけに画像所見と病理との詳細な対比が提示された興味深い症例報告が多く、読み応えがあります。今後も日本腹部放射線研究会で発表された他の領域の症例報告も本誌に掲載していく予定ですので、ご期待下さい。

◇初めて書いた論文が症例報告であったという読者の方が少なくないと思います。落ち度がほとんどない症例報告の投稿が多いのですが、共著者がチェックしていないと思われる論文も少数ですが目につきます。JCRニュース11・12月号に学術論文の著者資格に関する私見を沼口雄治先生が述べられていますが、共著者は伸び盛りの若手が苦労して執筆した論文に手を入れて、洗練された作品に仕上げる責めを果たして下さい。

◇この1年間の「臨床放射線」のご購読ありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いします。

黒崎喜久