臨床放射線

心筋血流SPECTとCTの融合−技術から臨床応用まで−

2009年09月号(54巻 09号)

企 画
定 価 2,640円
(本体2,400円+税)
在庫状況 なし
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特集 心筋血流SPECTとCTの融合−技術から臨床応用まで−
はじめに
玉木 長良
心筋SPECTにおける減弱補正
森 一晃
循環器領域における臨床用マルチスライスCTを搭載したSPECT/CT装置の有用性
小田川 哲郎
心臓核医学領域におけるSPECT/CT装置の最新技術情報
小川 昌美
心筋SPECTと心臓CTを用いたFusion画像の臨床応用
福嶋 善光
SPECT/CT fusion画像を用いた冠動脈多枝病変の虚血診断
池田 真介
■総説
鼓室内Gd注入による内リンパ水腫描出法−普及のための手技、適応、撮影法、画像解釈のまとめ−
長縄 慎二
■診療
前立腺の拡散強調像とdynamic MRIの比較検討
海地 陽子
頸動脈プラークイメージングにおける造影dynamic studyの有用性
井手口 怜子
腹部アンギナに対する血管内治療の経験
馬場 康貴
■症例
ガイドワイヤー誘導下の細径内視鏡挿入により重複胃癌を診断しえた高度狭窄食道癌の1例
鶴丸 大介
胆嚢内迷入回虫症の1例
原田 明典
EOB造影MRIの肝細胞造影相で低信号を示した肝炎症性偽腫瘍および微小肝膿瘍炎症性病変の2例
田島 拓
肺癌腸骨転移に対する放射線照射後5年で生じた放射線誘発性肉腫の1例
竹田 太郎
■短報
大腿部に発生したossifying synovial sarcomaの1例
原田 祐子
■連載
今月の症例
山砥 茂也
治療談話会記録
北村 直人
インターネット入門(162)
小平 泰永
井の頭だより(25)
多田 信平
◇今月号の特集テーマ「心筋血流SPECTとCTの融合─技術から臨床応用まで」は、昨年度の第48回日本核医学総会(放射線医学総合研究所 米倉義晴会長)のシンポジウムを特別に編集したものです。内容は心筋SPECTの機能的情報と冠動脈CTの形態学的情報を融合させることにより、統合的な画像診断情報の獲得、診断精度の向上が可能になるというものです。SPECT/CT装置や新しいソフトウェアの開発が進み、臨床応用の進捗状況も良好なことから、今後が期待される手法であるといえます。心筋SPECTと冠動脈CTのfusion画像をご覧いただければ、核医学をご専門とされない読者の皆様にも、その有用性を実感していただけるのではないかと思います。

◇総説は名古屋大学の長縄慎二教授による「鼓室内Gd注入による内リンパ水腫描出法」についてです。本法が行われている施設は今のところあまり多くはありませんが、メニエール病などの内リンパ水腫を診断出来る新しい方法です。今月号ではこの領域の世界的な権威でおられる長縄先生が、手技・適応・撮像法・画像解釈について、わかりやすく解説されています。診療は診断2編、IVR1編、症例は診断2編、IVR1編、放射線治療1編から成り、短報として診断1編が掲載されています。いずれも日常臨床に役立つ優れた論文ですので、ぜひご一読下さい。

◇ところで今年の夏季休暇は、いかがお過ごしでしたでしょうか?全国的な梅雨明けの遅れや九州北部などでの豪雨、北日本の日照不足など各地で天候不順が相次ぎました。また新型インフルエンザの感染が広がりつつあり、秋以降に懸念されていた大流行の兆しがすでに見られています。流行を抑えるのは容易ではないと思いますが、社会的混乱を最小限にとどめられるような体制を整えていきたいものです。        
 
後閑武彦