臨床放射線

次代に残すべき一般核医学検査

2010年08月号(55巻 08号)

企 画
定 価 2,640円
(本体2,400円+税)
在庫状況 なし
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特集 次代に残すべき一般核医学検査
はじめに
太田 仁八
胸部CTだけで本当にいいの?−呼吸器核医学の底力−
菅 一能
腎臓核医学検査が生き残るための条件
伊藤 和夫
内分泌核医学−単光子放出核種製剤による内分泌核医学は次世代に生き残れるか:PET製剤との比較−
中條 政敬
血球標識は知識と情熱!!
宮崎 知保子
■診療
頸部リンパ節転移に対するCyberKnife治療
佐藤 健吾
転移性脳腫瘍に対するサイバーナイフによる定位放射線治療−Diffusion-tensor MR imagingによる経過観察−
寒川 光治
鼻副鼻腔悪性黒色腫に対するホウ素熱中性子捕捉療法の治療効果
森田 倫正
Tomotherapyを用いた上咽頭癌局所再発症例に対しての再照射例の検討
後藤 容子
切除不能な進行直腸癌および再発直腸癌に対する放射線治療の遡及的解析
江島 泰生
進行期子宮頸癌の放射線治療後予後不良に関与するTTK遺伝
播磨 洋子
■症例
下顎骨骨肉腫の1例
花澤 智美
IgG4関連硬化性疾患の肺病変との鑑別に苦慮した肺サルコイドーシスの1例
中本 隆介
食道病変を伴ったクローン病の1例
廣瀬 靖光
転移性脊椎腫瘍で発症した近位型類上皮肉腫(proximal-type epithelioid sarcoma)の1例
加古 泰一
■連載
今月の症例
工藤 祥
インターネット入門(173)
長嶌 宏和
井の頭だより(36)
多田 信平
◇今月号の特集は「次代に残すべき一般核医学検査」です。これは昨年10月に旭川医科大学の油野民雄会長のもと、旭川で開催された第49回日本核医学会学術総会のシンポジウム「次代に残すべき一般核医学検査」の内容を、東天満クリニックの太田仁八先生、釧路孝仁会記念病院PETセンターの秀毛範至先生にアレンジしていただき、講演を担当されたシンポジストの先生方に本誌に特集として執筆していただいたものです。呼吸器核医学・腎臓核医学・内分泌核医学・血球標識における核医学検査の臨床的有用性が、わかりやすく体系的に解説されています。日常診療において、我々はMDCT, MRI, FDG-PETなどの新しい検査法を重要視しがちですが、古くからある検査法もまた見直されるべきであると考えます。一般核医学検査について深い知識を得ることは、核医学を専門としない放射線科医や他科の臨床医にとっても、意義のあることだと確信しています。

◇今月の投稿論文は診療6編、症例4編で、いずれも日常診療に役立つ力作です。今後も多数の論文をご投稿下さいますよう、お願い申し上げます。

◇多田信平先生の「井の頭だより」を毎月楽しみにしておられる方も多いと思います。私も愛読者の一人であり、先生の書かれた素晴らしいエッセイには、いつも心から敬服させられています。今月号は「外国語の学習(その5)−外国語と母国語−」をテーマに書かれていますが、日頃は何気なく使っている母国語を意識しなおす良い機会となりました。

◇さてこの原稿を書いている時点では、連日35℃以上の猛暑が続いています。気象庁のデータによればこの10年間の猛暑日は、30年前と比べ約3倍に増加しているそうです。予報ではこの夏は平年以上に暑くなるとされており、厳しい残暑も予想されます。本誌が皆様のお手元に届く頃には、少しでも暑さが和らいでいることを願っています。

後閑武彦