臨床放射線

3T MRIの現状と展望

2009年02月号(54巻 02号)

企 画
定 価 2,592円
(本体2,400円+税)
在庫状況 なし
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特集 3TMRIの現状と展望
はじめに
山下 康行
3T MRI の特徴とそれを活かした撮像法
赤羽 正章
脳腫瘍の3T MRI
平井 俊範
脳梗塞の3T MRI
森田 奈緒美
脳変性疾患の3T MRI
藤井 進也
肝腫瘍の3T MRI
浪本 智弘
膵病変の3T MRI −3T MRIの特徴とそれを生かした撮像法−
竹原 康雄
前立腺癌の3T MRI
楫 靖
3T MRIによる関節軟骨の描出 −軟骨修復の評価法:関節軟骨の修復治療と3T MRI−
藤井 正彦
3T装置における心臓MRI検査の現状と展望
永田 幹紀
■総説
小線源治療と外部照射の相互作用 −第1部:放射線治療史、動く標的の線量評価−
井上 俊彦
■診療
中心静脈ポート留置における各種合併症の検討
池田 譲太
大腸癌肝転移に対するオキサリプラチン肝動注FOLFOX化学療法の経験
藤田 岳史
■症例
骨シンチグラフィが有用であった肺石灰化症を伴った透析腎癌の1例
木村 安曇
肺癌の疑いで18FDG-PET検査を施行し、偶発的に進行胃癌を検出できた2例
山川 通
■連載
今月の症例
小山 雅司
インターネット入門155. 第28 回医療情報学連合大会報告
長嶌 宏和
井の頭だより18. ノーベル賞
多田 信平
◇今月号の特集は「3T MRIの現状と展望」です。

◇これは昨年4月4日に金沢大学の松井 修会長のもと、パシフィコ横浜で開催された第67回日本医学放射線学会総会のシンポジウム『3T MRIの現状と展望』で討論された内容を、本誌に特集として掲載したものです。3TのMRIは、わが国でもこのところ急速に普及しつつあり、研究レベルだけでなく日常臨床にも使われるようになってきました。T(テスラ)は磁場強度の単位を表すものですが、地球の地磁気が50μT、掲示板に紙を貼り付ける磁石が10〜50mT 程度と聞けば、3Tは相当高い磁場強度であると想像できます。信号雑音比が高いので、より速く細かく美しい撮像ができると期待されています。しかし、磁場強度の上昇に伴い、RF磁場の不均一さ、比吸収率の増加、磁化率効果増加などの問題が発生するために、必ずしも信号雑音比の高さを十分生かした検査ができるとは限りません。

◇本特集ではこのような3T MRIの利点と欠点に向かい合いながら、医療の質を高めるために日々研究を重ねておられる各領域のエキスパートの先生方に、その現状と展望を執筆していただきました。内容は総論としての3T MRIの特徴とそれを生かした撮像法、各論としての頭部領域(脳腫瘍、脳梗塞、変性疾患)、腹部、骨盤領域(肝腫瘍、膵病変、前立腺癌)、骨関節領域、心臓領域と幅広い領域にわたっており、基本的な知識から最新のトピックスまでが網羅されております。3T MRIの診療に関わっている先生方のみならず、これから診療で関与する可能性のある先生方に、ぜひご一読願えればと思います。

◇ところで、1月20日にワシントンの連邦議会議事堂前で行われたオバマ新大統領の就任演説には世界中の人々が注目していたと思われますが、皆様はご覧になられたでしょうか。その中に「What is required of us is a new era of responsibility」という印象的な文言がありました。「自覚と責任を持ちチャレンジしていこう」と力説しているようにも感じられ、私自身、身の引き締まる思いが致しました。

後閑武彦