臨床放射線

IVRのエビデンスを求めて

2010年05月号(55巻 05号)

企 画
定 価 2,640円
(本体2,400円+税)
在庫状況 なし
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特集 IVRのエビデンスを求めて
エビデンスの光と影−序にかえて−
荒井 保明
【血管系IVRのエビデンス】
透析シャント
後藤 靖雄
末梢動脈
東浦 渉
下大静脈フィルター
小泉 淳
画像誘導下CV穿刺法のエビデンス
竹内 義人
【腫瘍IVRのエビデンス】
肝細胞癌に対するTACE−今後の展望−
大須賀 慶悟
骨セメント・RFA
谷川 昇
RFA(肝、腎、肺)
山門 亨一郎
子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE)−現在のエビデンス−
勝盛 哲也
実臨床とエビデンス
曽根 美雪
■総説
子宮体部腫瘍の画像診断
田村 綾子
■診療
体幹部血管病変に対する新たな離脱式コイル(電気式、水圧式)の有用性
掛端 伸也
■症例
頭頸部癌治療後の動脈性出血に対し血管内治療を行った3例
山崎 拓也
一時的肝静脈バルーン閉塞下肝動脈化学塞栓術を施行した著明なAV shuntを有する肝静脈内腫瘍栓合併肝細胞癌の1例
浦川 博史
消化管から完全に独立した魚骨による肝膿瘍の1例
片岡 優子
拡散強調像が良悪性の鑑別に有用であった乳房MRI-detected lesionの1例
坂本 尚美
■連載
今月の症例
小野 建
治療談話会記録
塚本 信宏
インターネット入門(170)
長嶌 宏和
井の頭だより(33)
多田 信平
◇今年は政治が不安定なためか、天候も不順です。4月に雪が降ったりして体調を壊す人が多いのではないかと心配です。どの党でもいいから、放射線関連の診療点数が、もう少し上がってくれることを誰もが願っていることでしょう。放射線医学は機器の多くが欧米からの輸入品なので診療点数が安いと人件費が出なくなってくる心配があります。また、民主党の「仕分け作業」が「患者さんのためになる」ことを祈るのみです。

◇さて、今月号はIVRの特集です。IVRも守備範囲が広くなって大変です。放射線科医は部位的には全身を相手にすることが多いので、各科の先生とチームを組まねばなりません。もっと各科の先生を放射線科に引きずり込んで一緒に仕事をすることが必要かと思ったりしています。特にIVRは放射線治療と同様に、外科的手技に比べ患者さんへの侵襲が少ないので、もっと広く行われるべき治療法なのだと思います。内科医や外科医に、より以上にその有用性を知ってもらう努力も必要でしょう。せめて、画像診断医や放射線治療医もIVRを知る必要があるのでしょう。IVRを行っている施設は、まだまだ少ない気もします。少ない施設しか行っていないのなら患者を集中する努力も必要になりそうです。IVRを実際に行っている人は忙しいでしょうから、別に広報をする人たちとのチームプレーが面白そうです。IVRの明るい未来を期待しています。

◇梅垣洋一郎先生が今年1月に胃癌で逝去しました。先生は2年前癌学会の長与賞を受賞し、賞の推薦には癌研究会研究所北川知行名誉所長が「放射線医学の巨人」と書いて推薦しました。信州大学教授、国立がんセンター放射線科部長、放射線医学研究所臨床研究部長、癌研附属病院放射線科部長を歴任して、放射線腫瘍学会に「梅垣賞」を作りました。放射線治療医学にとっては「巨星堕ちる」感じです。ご冥福を祈ります

山下 孝