臨床放射線

消化器最新情報2010

2010年03月号(55巻 03号)

企 画
定 価 2,592円
(本体2,400円+税)
在庫状況 なし
  • 定期購読のご案内
  • 次号予告
  • 最新号
  • 投稿規定
  • 臨時増刊号一覧

特集 消化器最新情報2010
■総 説
比較的まれな虫垂疾患のCT画像
大野 豪
小児急性腹症の画像診断
高橋 亜希
非典型的肝癌の臨床病理学的特徴とCT・MRI所見
隈部 力
外傷性腸間膜損傷に対するTAEの有用性
小金丸 雅道
肝悪性腫瘍に対するリザーバー肝動注療法における合併症とそれらの処置と予防策
馬場 康貴
■診療
CT colonographyにおけるコンピューター支援検出の有用性−sm浸潤癌での検討−
三宅 基隆
大腸癌の腫瘍動脈塞栓−造影CTでの検討−
佐藤 修
18F-PET/CT による胃悪性病変の検出
菅 一能
膵頭部限局性脂肪浸潤のCT、MRI所見
影山 健
放射線直腸炎に対する亜鉛製剤直腸内投与の初期経験
土井 啓至
■症例
重複腸管に発生した扁平上皮癌の1例
山砥 茂也
内胸動脈からTACEを施行し難治性皮膚潰瘍を生じた肝細胞癌の1例
梶原 賢司
ガドキセト酸ナトリウム(Gd-EOB-DTPA)肝細胞相で取り込み低下を認めた限局性脂肪肝の1例
中野 祥子
■連載
今月の症例
鷲田 康雄
治療談話会記録 2009年放談会
馬屋原 博
インターネット入門(168)
長嶌 宏和
井の頭だより(31)
多田 信平
◇本号は、「消化器最新情報2010」として総説・診療・症例のすべての論文を消化器関連でまとめることが出来ました。最近は消化器疾患にもCT、MRIや超音波、あるいはPET/CTなど新しい画像診断装置が盛んに臨床応用され、より低侵襲でありながら鮮明な画像が得られるようになりました。しかしながら臨床放射線に掲載される臨床画像は、いずれも単に画像が綺麗であるとか、その症例だけが特別な方法で撮影された画像が掲載された論文を採用するのではなく、私どもが通常の診療の中で撮影された画像をもとに各著者らの臨床経験が存分に執筆されているような論文がとても重要であると考えています。

◇本号の論文の中でも総説として記載された「比較的まれな虫垂疾患のCT画像」を取り上げた大野論文や「小児急性腹症の画像診断」をまとめた高橋論文など、どの病院でも日常診療の中で見る可能性のある画像が多数掲載されており、毎日の診療にすぐに役に立つ素晴らしい内容です。今後も臨床放射線は、新しい画像診断装置や話題となっている検査や治療法などの最近のトピックスのほかに、日常よく見られる疾患であっても著者らが毎日の診療の中で経験した新しい知見を掲載した論文を取り上げていきます。

◇本誌編集委員会では、2009年度に掲載されたすべての論文を対象にした「臨放論文賞・症例賞・表紙賞」を選考いたしました。臨放論文賞には、Wegener肉芽腫症の胸部CT所見を取り上げた上薗論文、卵管、卵管周囲疾患の画像所見をまとめた阿保論文、放射性ストロンチウムの骨転移疼痛緩和治療の初期成績について記述した山口論文、過酸化水素腫瘍内局注による放射線増感効果のマウス移植腫瘍を用いた実験的検討を記載した明間論文が選ばれました。また、臨放症例賞には胆嚢内迷入回虫症を取り上げた原田論文、さらに最も印象深い画像であった臨放表紙賞には、二見論文の卵巣甲状腺腫性カルチノイドの画像が選ばれました。受賞された著者には、心からお祝い申し上げます。

今井 裕