臨床放射線

IMRTの標準化に向けて

2009年05月号(54巻 05号)

企 画
定 価 2,592円
(本体2,400円+税)
在庫状況 なし
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特集 IMRTの標準化に向けて
はじめに
西村 恭昌
近畿大学における取り組みとIMRTの標準化に関する提言
柴田 徹
京都大学におけるIMRT
松尾 幸憲
TomoTherapyを用いた強度変調放射線治療の実践
古平 毅
治療計画ごとの線量検証
羽生 裕二
IMRTの現状と標準化の可能性
三津谷 正俊
■総説
病理診断のついていない小型肺腫瘍に対する定位放射線治療
井上 哲也
■診療
膠芽腫の放射線治療後の増悪形式とその無増悪期間、生存期間との関連について
吉武 忠正
甲状腺未分化癌における放射線治療の役割
菅 智子
■症例
鼻前庭部に発生した血管平滑筋種の1例
金田 祥
Atretic pariental cephaloceleの1例
柿木 崇秀
鼠径ヘルニアを伴った続発性大網捻転症の1例
永井 京子
拡散強調画像が診断に有用であった粘液型肛門管癌の1例
山本 泰宏
仮性膵嚢胞脾静脈瘻から門脈血栓症をきたした膵体部癌の1例
上田 高顕
リンパ節転移が自然破裂をきたした乳頭状腎細胞癌の1例
田邉 祥孝
急性腹症で発症した後腹膜リンパ管腫の1例
山路 早苗
酢酸リュープロレリン皮下注射による肉芽腫の1例
奥田 実穂
子宮動脈塞栓術(Uterine Artery Embolization:UAE)と子宮鏡下手術を用いて子宮が温存できた胎盤ポリープの1例
■連載
今月の症例
田辺 昌寛
治療談話会記録 乳癌の集学的治療
福田 一郎
インターネット入門158. CMS(Course Management System)としてのMoodle利用例(その1)
長嶌 宏和
井の頭だより21. 低線量放射線の被曝
多田 信平
◇読者の皆さんはゴールデンウィークでリフレッシュできたでしょうか。郷里の老母が急性骨粗鬆症性腰椎圧迫骨折(送られきたMRI画像を見ると、Kummell病のようです)を起こしたために、編集子は極限に近く疲労した体を癒すために計画した韓国旅行をキャンセルする羽目になってしまいました。

◇新型の豚インフルエンザが感染を広げています。世界中が対策を準備してきた危機が現実化し、我々の対応が試されています。個人レベルでは手洗いやうがいを励行し健康管理に気をつけて宿主側の感染に対する抵抗力を高めておくことが大切です。

◇4月16日から19日まで、第68回日本医学放射線学会総会が東北大学の山田章吾会長のもと横浜で開催されました。4日間の会期と大会場で朝から晩まで行われた教育講演が従来の総会との大きな違いでした。わが国の放射線医療の現場を考えると、全日参加できた会員は少なく、多くの放射線科医師は1.5日から2日の参加が精一杯ではなかったでしょうか。研究発表者は速やかに内容を論文化し、優れた教育講演や教育展示は日医放のホームページで公開されることを強く希望します。

◇今月号の特集では、「IMRTの標準化に向けて」を取り上げました。第21回日本放射線腫瘍学会(2008年10月16〜18日)で行われたシンポジウム「強度変調放射線治療(IMRT)の標準化にむけて」で発表された5名のシンポジストの講演内容を論文化したものです。編集子は前に勤務していた施設に導入されたIMRTを行える装置の説明を聞き、複雑な3次元の照射野の形成が可能なことに驚かされると同時に、限られた人員の放射線治療チームで治療計画を立てるのは大変な苦労だろうという懸念を抱きました。この特集を一読するとIMRTにおける課題が門外漢にもよく理解できます。IMRTに携わる医療スタッフが"I’mreallytired(IMRT)"とならないように、マンパワーの充足や手厚い診療報酬が不可欠です。IMRTの標準化が実現して、在住する地域に関係なく患者さんがIMRTの恩恵を受けることができる日が来ることを願っています。

黒?喜久