臨床放射線

精神神経疾患のイメージング−形態と機能−

2009年11月号(54巻 12号)

企 画
定 価 2,640円
(本体2,400円+税)
在庫状況 なし
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特集 精神神経疾患のイメージング−形態と機能−
はじめに
松田 博史
形態画像の基礎
佐々木 真理
機能画像の基礎
岡沢 秀彦
脳形態画像による病態解析
笠井 清登
うつ病における脳血流・代謝
高野 晴成
認知機能におけるドーパミン受容体のかかわり−PETの知見より−
高橋 英彦
総説
卵管、卵管周囲疾患の画像所見
阿保 斉
副腎腫瘍のRFA
山門 享一郎
診療
胆嚢捻転症におけるCT所見の検討
吉田 昌子
放射性ストロンチウム(89Sr)複数回投与骨転移疼痛治療の初期成績
山口 慶一郎
肺癌脳転移に対する全脳照射についての検討
姫井 健吾
症例
肉腫様肝細胞癌の1例
本田 理
原発性腎血管肉腫の1例
塩崎 正嗣
膿瘍と紛らわしい臨床症状を呈した仙骨前面の原発性腺癌の1例
若林 ゆかり
絞扼性Richterr型大型ヘルニアの1例
長田 久人
技術
過酸化水素腫瘍内局注による放射線増感効果のマウス移植腫瘍を用いた実験的検討 −ヒアルロン酸添加の有用性について−
明間 陵
連載
今月の症例
原田 祐子
治療談話会記録
国枝 悦夫
インターネット入門(164)
長嶌 宏和
井の頭だより(27)
多田 信平
◇鳩山政権が発足してから1カ月半が経過しました。脱官僚政治を旗印に掲げた新政権の運営をどのように評価していますか?読者の方々はやはり長妻昭厚生労働相の打ち出す医療政策に関心があると思います。例をあげると、中医協の委員の選考です。これまでの日本医師会推薦の3人の委員に代わって地方医師会から2名、全国医学部長病院長会議委員である大学医学部長1名が起用され、来年度の診療報酬改定では不足する地域の中核的役割をになう病院の勤務医不足、救急医療体制の整備などに報酬引き上げが見込まれます。私たち国民はすぐに成果を求めないで、少し長い目でいろいろな政策を見守り、鳩山政権をかつての自民党的な体制へと退行させないようにバックアップしていくことが、民主党に一票を投じた有権者やメディアが果たすべき役割でしょう。

◇第45回日本医学放射線学会秋季臨床大会が「キャリアアップをめざして」をテーマに和歌山県立医科大学の佐藤守男教授のもと、10月29日(木)から31日(土)の3日間、県立文化会館とホテルアバローム紀の国で開催されました。シンポジウム3、教育講演28、研修医セミナー3、イメージインタープリテーションセッションが行われ、一般演題(ポスター展示)149題、教育展示28題と多くの展示がありました。同時に、subspecialityの研究会、マンモグラフィ読影認定医更新講習会、肺がんCT検診認定医講習会、市民公開講座が同時開催され、参加者にとって実りある有意義な大会でした。

◇今月号の特集では、「精神神経疾患のイメージング─形態と機能─」を取り上げました。統合失調症・うつ病などの心の病におけるMRIやPETを使用した形態や機能の解析の現状や発展性が研究者によって概説されています。これらのイメージングがさらに進歩して臨床の現場で広く用いられるようになることを期待します。言うまでないことですが、神経学や精神医学の基本的な医療面接や身体診察といった診断手技の重要性は、精神神経疾患のイメージングがどんなに進歩しても変わらないことを再認識しておくべきです。  

黒?喜久