ESDライブセミナー KINKI ESD Live Seminar on DVD

近畿内視鏡治療研究会ESDライブセミナー◆待望のDVD化◆

編 集 近畿内視鏡治療研究会
責任編集 豊永 高史
定 価 13,200円
(12,000円+税)
発行日 2014/09/01
ISBN 978-4-307-20323-4

B5判・32頁・図数:125枚

在庫状況 あり

近畿内視鏡治療研究会ESDライブセミナーを待望のDVD化! トップレベルの術者によるESD 13症例を一挙公開 !! デモンストレーターは近畿内視鏡治療研究会から神戸大豊永高史先生ほか5名、ゲスト術者は佐久総合病院小山恒男先生ほか4名が登壇。2012,2013年に開催されたライブセミナーの模様を症例ごとに編集した。見逃した方はもちろん、参加した方も,ライブセミナーならではの臨場感で教科書では学べない手技の細部を究めよう!

【関連書籍】近畿Live Endoscopy 2015-2016 [DVD付き]

【関連書籍】近畿Live Endoscopy 2017-2018 [DVD付]

【ESDライブセミナー サンプル動画】
収録症例(デモンストレーター)

■ Disc-1

Case 1.Early gastric cancer/0-IIa+I, 50mm, M, Less.(道田知樹)

Case 2.Early gastric cancer/0-IIa+IIc, 15mm, L, Post.(尾野 亘)

Case 3.Early esophageal cancer/0-IIb, 30mm, Mt, Ant.(竹内 学)

Case 4.Early gastric cancer/0-IIc, 15mm, U, Post.(森田圭紀)

Case 5.Early colon cancer/0-IIa (LST-NG), 25mm, T.(斎藤 豊)

Case 6.Early gastric cancer/0-IIb+IIc, 30mm, M, Less.(小山恒男)

Case 7.Early rectal cancer/LST-G (nodular-mixed), 50mm, Rb.(豊永高史)

■ Disc-2

Case 8.Early gastric cancer/0-IIa, 20mm, L, Post.(梅垣英次)

Case 9.Early esophageal cancer/0-IIc+IIa, 40mm, Ut, Rt.(小山恒男)

Case 10.Early gastric cancer/0-IIc, 10mm, M, Post.(町田浩久)

Case 11.Early rectal cancer/LST-G (nodular-mixed), 40mm, Rb.(島田友香里)

Case 12.Early gastric cancer/0-IIa+IIc, 30mm, U, Less.(上堂文也)

Case 13.Early gastric cancer/0-IIc+IIb, UL(+), 20mm, M, Less. (小山恒男・豊永高史)
ESDライブセミナー<KINKI ESD Live Seminar on DVD>刊行によせて

 近畿内視鏡治療研究会は2013年秋10周年を迎えた。有志がビデオを持ち寄って検討を行った第1回以降、本研究会ではESDを 中心に消化管腫瘍性疾患の診断と治療を取り扱ってきた。2006年胃、2008年食道、2012年大腸と保険収載されるなか、ESDの普及とともに歩んできたといえる。当初はまさに手探りの状況であったが、昨今の国内外でのESDの浸透を見るにつけ、この10年で世の中が大きく変わってしまった感慨を覚える。 EMRの時代にはその概念さえ想起できなかった完璧に近い早期消化管癌の内視鏡的治療が可能になっているのである。
 
 近畿ESDライブセミナーは研究会発足1年後の2005年1月に初めて開催した。研究会を重ねるとやはりビデオやスライドではなく実際の症例を見たくなる。すでに世界初のESDライブである佐久ライブや最大規模の横浜ライブが定期開催されていた。しかしライブの機会が関東に偏在していた現状から、近畿圏や西日本の先生方にもより利便性の高いライブを提供したいという気持ちが芽生えていた。浅学非才にもかかわらずESDへの情熱とこの切実な思いが我々を突き動かしライブセミナーを開催するに至ったのである。佐久ライブ主催の小山恒男先生には顧問役として連続して登壇していただき、2回目からは幹事が司会と術者を交互に勤め、ゲストの先生方には2回続けて登壇して頂くスタイルが定着した。出来るだけ若手を起用するようにしてより身近なライブを心がけてきたつもりである。第1回ライブの半年後から森田圭紀先生の尽力でハンズオンセミナーも年1回開催してきた。定例会で議論してきたことをライブ症例で提示し、ハンズオンセミナーで指導するという過程で我々幹事も認識が深まっていったのを実感している。その結果、剥離深度の提案や直視下の剥離に徹する手技など、質を追求したESDの普及に少なからず寄与してきたと自負している。
 
 かねてから当ライブのDVD発売を望む声を沢山頂いていた。しかし、忙しい日程を工面し会費を払って参加していただいた先生方に申し訳ないのではとの思いからなかなか実現できなかった。それでもDVDで繰り返し見たいとの御意見が多く寄せられ、第1回分は2006年秋刊行の拙著「ESDアトラス」に付録させて頂いた。また10周年に合わせるようにようやく刊行にたどり着いた「チーム医療のためのESDマニュアル」には第6・7回の幹事分の症例を添付した。直近の症例を希望する意見が多かったが過去のライブを形にする機会は他になく8・9回は別途10周年記念編集として世に問うことでメンバーの了解を得た。いずれも金原出版のお世話になった経緯から本企画の相談をしたところDVD付き書籍として刊行することになった。本体であるはずのBookletは流通の手段であり簡素な物であることをご理解いただきたい。またライブそのままの収録であり、言い間違いや音声の乱れなどがあることもご容赦いただきたい。先日、当ライブも10回目を終了した。ESD単独ライブとしてはFINALであり、今後はESD以外の治療手技も取り上げていくつもりである。いずれ第10回も何らかの形で世に問うことを検討するが、まずはこのDVD BOOKを刊行することで御要望へのお応えとし、ライブ担当幹事としての責務を果たすことができれば幸いである。
 
 本企画が少しでも日々の診療のお役に立てることを祈念して

 平成26年初夏
 豊永 高史