リンパ浮腫診療ガイドライン 2024年版 第4版

患者さんに質の高いリンパ浮腫診療を提供するために必読の一冊

編 集 日本リンパ浮腫学会
定 価 2,640円
(2,400円+税)
発行日 2024/03/15
ISBN 978-4-307-20477-4

B5判・124頁・図数:6枚

在庫状況 あり

癌治療に伴い生じる続発性リンパ浮腫の診療ガイドライン、6年ぶりの改訂版。四肢の原発性リンパ浮腫に関するCQも含め計23のCQについて、科学的根拠をもとに診療指針を分かりやすく解説。推奨グレード表記がそぐわないCQでは、エビデンスグレード表記を使用した。より質の高いリンパ浮腫診療・ケアを患者に提供するために、リンパ浮腫診療に携わる医療者必携の一冊。
リンパ浮腫診療ガイドラインについて

I.総論
A.診断
 病態
 分類
 解説
 1.確定診断と鑑別診断
 2.リンパ浮腫のアセスメント
B.予防と治療
 1.予防〜リンパ浮腫指導管理〜
 2.治療
 3.治療方針の評価と変更
 4.長期管理における心理社会的介入
 5.エビデンス―プラクティスギャップ(evidence-practice gap;EPG)

II. 疫学・予防
CQ1 セルフケアのためのリンパ浮腫指導は有用か?
CQ2 センチネルリンパ節生検によって腋窩郭清を省略した乳癌患者に対して、リンパ浮腫ケアは必要か?
CQ3 生活関連因子(採血・点滴、血圧測定、空旅、感染、高温環境、日焼け)は続発性リンパ浮腫の発症や増悪の原因となるか?
CQ4 続発性リンパ浮腫発症リスクのある部位に行う美容的処置(レーザー、脱毛、美容目的の脂肪吸引など)は有害(あるいは禁忌)か?
CQ5 乳癌患者に対して乳房再建術を行った場合、続発性リンパ浮腫の発症に影響するか?
CQ6 弾性着衣は続発性リンパ浮腫の予防的治療として勧められるか?
CQ7 
 a. 用手的リンパドレナージ(MLD)は続発性リンパ浮腫の発症予防の一環として勧められるか?
 b. シンプルリンパドレナージ(SLD)は続発性リンパ浮腫の発症予防の一環として勧められるか?
CQ8
 a. 肥満は続発性リンパ浮腫発症の危険因子か?
 b. 体重管理は続発性リンパ浮腫の発症率を下げる、あるいは浮腫を軽減するか?
CQ9 続発性リンパ浮腫の発症リスクのある患者に対して、運動(エクササイズ)はリンパ浮腫発症予防の一環として勧められるか?
CQ10 放射線照射は続発性リンパ浮腫発症の危険因子か?
CQ11 タキサン系薬剤は続発性リンパ浮腫発症の危険因子か?

III. 診断・治療
CQ12 続発性リンパ浮腫に対して、弾性着衣は標準治療として勧められるか?
CQ13 続発性リンパ浮腫に対して、多層包帯法(MLLB)は標準治療として勧められるか?
CQ14
 a. 続発性リンパ浮腫に対して、用手的リンパドレナージ(MLD)は標準治療として勧められるか?
 b. 続発性リンパ浮腫に対して、シンプルリンパドレナージ(SLD)は標準治療として勧められるか?
CQ15
 a. 続発性リンパ浮腫に対して、圧迫療法や用手的リンパドレナージ(MLD)に間欠的空気圧迫療法(IPC)を加えることはリンパ浮腫発症予防の一環として勧められるか?
 b. 続発性リンパ浮腫に対して、圧迫療法や用手的リンパドレナージ(MLD)に間欠的空気圧迫療法(IPC)を加えることは標準治療として勧められるか?
CQ16 続発性リンパ浮腫に対して、運動療法は治療として勧められるか?
CQ17 続発性リンパ浮腫に対してリンパ管静脈吻合術(LVA)を行った場合、行わなかった場合と比べてリンパ浮腫は改善するか?
CQ18 続発性リンパ浮腫に対して血管柄付きリンパ節移植術(VLNT)を行った場合、行わなかった場合と比べてリンパ浮腫は改善するか?
CQ19 続発性リンパ浮腫に対して脂肪吸引術を行った場合、行わなかった場合と比べてリンパ浮腫は改善するか?
CQ20 続発性リンパ浮腫に対して漢方薬を使用した場合、使用しなかった場合と比べてリンパ浮腫は軽減するか?
CQ21 続発性リンパ浮腫に対して漢方以外の薬物を使用した場合、使用しなかった場合と比べてリンパ浮腫は軽減するか?
CQ22 原発性(一次性)リンパ浮腫に対して、複合的治療を行った場合、行わなかった場合と比べてリンパ浮腫は軽減するか?
CQ23 鍼灸治療を行った場合、行わなかった場合と比べてリンパ浮腫は軽減するか?

リンパ浮腫診療ガイドラインの外部評価
索引
 このたび「リンパ浮腫診療ガイドライン2024年版」として第4版を上梓する運びとなりました。
 今回の改訂にあたりましては、リンパ浮腫診療に携わる新進気鋭の委員を大幅に増やすことができ、初版から15年、当時は希少であったリンパ浮腫診療者の層に厚みが出てきたことを改めて実感できたのは大いに頼もしく喜ばしいことであります。
 今回は、「実診療でよくある質問」を反映して、民間療法や美容的な施術についてのCQも加え、全23項目となりました。さらに、リンパ浮腫の患者組織「リンネット」との連携が実現し、「医療者が提供するリンパ浮腫診療」と「患者が求めるリンパ浮腫診療」との乖離を埋めるべく、患者アンケート調査による600余りの質問・疑問に基づいた「患者向けリンパ浮腫ガイドライン」も今秋には出版予定でございますので、併せてご高覧いただければ幸甚に存じます。
 最後に、委員各位にはご多忙のなかタイトなスケジュールにもかかわらず、レビューから執筆まで丁寧に作業を重ねていただきましたご尽力に、この場を借りて心から敬意を表するとともに深謝申し上げます。
 本書が、日本のリンパ浮腫診療の道標として先生方の日常診療の一助となり、科学的根拠に基づいたリンパ浮腫診療の標準化に寄与できますことを、委員一同切に望んでおります。

2024年2月

日本リンパ浮腫学会ガイドライン委員会
委員長 北村 薫