スポーツ傷害のリハビリテーション 第2版 Science and Practice

スポーツ診療に携わるすべてのスタッフに贈る、新章を加えた9年ぶりの改訂版!

編 集 山下 敏彦 / 武藤 芳照
定 価 7,992円
(7,400円+税)
発行日 2017/05/15
ISBN 978-4-307-75050-9

B5判・468頁・図数:459枚・カラー図数:8枚

在庫状況 あり

初版のコンセプトは踏襲しつつ、新章「アスレティックリハビリテーションの基本プログラム」「股関節・鼠径部のスポーツ傷害」を追加し、より実践的かつ最新の知見を反映した内容にアップデート。部位毎の「リハビリテーションの実際」では写真を一新し、回復段階に応じたリハビリテーションについてさらにわかりやすく解説。スポーツ診療に携わる医師、アスレティックトレーナーや理学療法士・作業療法士養成校の学生や理学療法士・作業療法士にとって必要な情報が網羅された充実の改訂版です。
第I章 スポーツ傷害とリハビリテーション
1. スポーツ傷害に対するリハビリテーションの基本理念
2. アスレティックリハビリテーションとは
3. スポーツ復帰への基本戦略とプログラム
4. アスレティックトレーナーの役割と活動内容

第II章 アスレティックリハビリテーションの科学的基礎
1. ストレッチングの科学的基礎
2. 筋力トレーニングの科学的基礎
3. 有酸素運動の科学的基礎
4. スポーツ装具の科学的基礎
5. スポーツシューズ・インソールと足のバイオメカニクス

第III章 アスレティックリハビリテーションの基本プログラム
1. 測定と評価
2. ストレッチングの基本プログラム
3. 筋力トレーニングの基本プログラム
4. バランストレーニングとコオーディネーショントレーニングの基本プログラム
5. 有酸素運動の基本プログラム
6. 水中運動の理論と基本プログラム
7. 物理療法の基本プログラム
8. アイシングの基本プログラム
9. テーピングの基本プログラム
10. スポーツ装具処方の基本プログラム
11. アスレティックリハビリテーションのリスク管理と事故予防

第IV章 腰のスポーツ傷害
1. 非特異的腰痛(腰痛症)
2. 腰椎椎間板ヘルニア
3. 腰椎分離症
 
第V章 股関節・鼠径部のスポーツ傷害
1. 鼠径部痛症候群
2. 大腿骨寛骨臼インピンジメント、股関節唇損傷

第VI章 膝のスポーツ傷害
1. 前十字靱帯損傷
2. 後十字靱帯損傷
3. 内側側副靱帯損傷
4. 半月板損傷
5. 関節軟骨損傷
6. 膝蓋腱炎
7. オスグッド-シュラッター病(Osgood-Schlatter Disease)
8. 腸脛靱帯炎
9. 鵞足炎

第VII章 下腿・足部のスポーツ傷害
1. 足関節捻挫(外側靱帯損傷)
2. 距骨骨軟骨損傷(離断性骨軟骨炎を含む)
3. 足底腱膜炎
4. アキレス腱炎
5. 中足骨疲労骨折
6. 母趾種子骨障害
7. 長母趾屈筋腱鞘炎(三角骨障害)
8. アキレス腱断裂
9. 有痛性外脛骨
10. 外反母趾
11. シンスプリント
12. 脛骨疲労骨折

第VIII章 肩のスポーツ傷害
1. 不安定肩
2. 肩峰下インピンジメント症候群(腱板損傷)
3. 関節唇損傷

第IX章 肘・手のスポーツ傷害
1. 野球肘
2. テニス肘
3. 手のスポーツ傷害

巻末資料
(1)関節可動域
(2)徒手筋力測定法
(3)公益財団法人 日本体育協会公認アスレティックトレーナーに関する情報
 本書の初版が出版された2008年から9年が過ぎましたが、この間におけるわが国のス
ポーツにとっての最大の出来事は、何といっても2020年東京オリンピック・パラリン
ピック開催決定だといえます。2020年に向けて国民のスポーツに対する関心はますます
高まりをみせ、各種競技の選手強化と普及への取り組みも進んでいます。同時に、スポー
ツ傷害の予防・治療や、選手の体力・競技力向上におけるスポーツ医学の果たす役割も大
きくなっています。
 一方、リハビリテーションの領域においても、近年さまざまな進歩がみられています。
傷害からの回復やパフォーマンス向上に向け、より効果的で効率的な手法やプログラムが
開発されています。リハビリテーションは、もはや種々の疾患の治療を補助・補完するも
のではなく、治療の主役となっているといっても過言ではありません。
幸いなことに本書は発刊以来、多くの方々に利用していただき、これまでに十数校のメ
ディカルスタッフ養成大学・専門学校において教科書として採用していただいてきまし
た。この度、前述のような状況を背景として、内容の大幅な見直しを行い第2版として発
刊する運びとなりました。
 前半の総論部分(第I章〜第III章)では、従来の項目の内容を全面的に改訂するととも
に、「ストレッチング」「筋力トレーニング」「バランストレーニングとコオーディネー
ショントレーニング」の各基本プログラム、さらには「測定と評価」「リスク管理と事故
予防」などの項目について新たな執筆陣に加わっていただきました。後半の各論部分(第
IV章〜第IX章)では、まず医師が病態や治療方針について解説し、それを受けて理学療法
士がリハビリテーションの実際について述べる、という初版の形式を踏襲しつつ、整形外
科的治療および理学療法の最近の進歩に応じて内容を大幅に改訂しています。また、新た
に「股関節・鼠径部のスポーツ傷害」の章を加えました。
 本書を、再び多くのスポーツ診療に携わる方々の手にとっていただき、傷害の治療や研
究の一助としていただければ幸いです。スポーツを愛する人々がより楽しく安全に実践す
ること、そして競技者たちがよりハイレベルのパフォーマンスを発揮することに、本書が
寄与できることを切に願っています。
 最後になりますが、第2版の作成・発刊にあたってご尽力をいただいた、鈴木素子さん
をはじめとする金原出版の皆様に感謝いたします。

2017年4月
山下 敏彦・武藤 芳照