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必携・衛生試験法 第4版
薬学生の衛生薬学実習書が新コアカリや薬毒物試験法に対応し改訂
編 集 | 日本薬学会 |
---|---|
定 価 | 4,840円 (4,400円+税) |
発行日 | 2024/12/27 |
ISBN | 978-4-307-47051-3 |
B5判・352頁・図数:353枚・カラー図数:40枚
在庫状況 | なし |
---|
薬学生の衛生薬学実習書が新コアカリキュラムや薬毒物試験法に対応!操作フローチャート、操作解説、実験の写真を充実させました。実験操作の理解を助けるために実験操作Q&A を拡充し、最新の法規・基準値等の一覧や微生物試験法の滅菌法・消毒法などを掲載するなど、全体的にブラッシュアップしています。「第97〜109回薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題と詳しい解説」を掲載し、この一冊で国試対策も万全です。
・巻頭カラー
・新薬学教育モデルコアカリキュラム(知識・技能、実習)
・本書の利用について
・廃液の分別と廃棄方法
【A.衛生試験法】
I 一般試験法
1 機器分析法
A.クロマトグラフィー
1 高速液体クロマトグラフィー
2 イオンクロマトグラフィー
3 高速液体クロマトグラフィー/質量分析法
4 ガスクロマトグラフィー
5 ガスクロマトグラフィー/質量分析法
B.質量分析法
C.原子吸光光度法
D.誘導結合プラズマ発光分光分析法
E.誘導結合プラズマ質量分析法
2 微生物試験法(滅菌法・消毒法)
A.滅菌・消毒について
1 滅菌法
2 消毒法
B.ほ乳類培養細胞を用いる試験
1 ウイルスの消毒
2 レジオネラ属菌の消毒
3 クリプトスポリジウムの消毒
3 遺伝毒性試験法
A.微生物を用いる試験
1 細菌を用いる復帰突然変異試験
B.ほ乳類培養細胞を用いる試験
1 染色体異常試験
2 小核試験
3 培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験(TK試験)
C.げっ歯類を用いる試験
1 げっ歯類を用いる小核試験
2 トランスジェニック動物遺伝子突然変異試験
3 コメット試験
II 飲食物試験法
1 食品成分試験法
A.無機成分
1 水分および灰分
B.窒素化合物
1 総窒素および粗タンパク質
2 アミノ酸
C.炭水化物
1 糖類
2 食物繊維
D.脂質
1 粗脂肪
2 化学的試験
3 変質試験
E.ビタミン
1 試料の採取および調製法
2 脂溶性ビタミンの理化学的試験
3 水溶性ビタミンの理化学的試験
2 食品添加物試験法
A.保存料
B.防カビ剤
C.殺菌料
D.品質保持剤
E.酸化防止剤
F.漂白剤
G.発色剤
H.甘味料
I.着色料
3 食品汚染物試験法
A. 無機化合物
1 試料の採取および前処理
2 試験溶液の調製
3 一斉分析法
4 各個試験
B.有機化合物
1 試料の採取および前処理
2 農薬
3 動物用医薬品
4 その他
III 環境試験法
1 水質試験法
A.飲料水
1 試料の採取および保存
2 理化学的試験
3 細菌試験
B.公共浴用水
1 試料の採取
2 理化学的試験
C.下水・汚水
1 環境調査
2 試料の採取
3 理化学的試験
D.産業排水
1 環境調査
2 試料の採取および保存
3 理化学的試験
2 空気試験法
A.室内環境
1 室内空気環境の判定基準
2 試料採取法
3 温熱環境など
4 粒子状物質(浮游粉じん)
5 有機物質
6 微生物
7 騒音
B.大気環境
1 大気環境に関連する主な基準
2 試料採取法
3 気象条件
4 粒子状物質(浮遊粉じん)
5 無機物質
6 有機物質
【B.薬毒物試験法】
1 薬毒物中毒における原因究明の意義
A.総論
B.薬毒物による中毒者・中毒死亡者数の動向
C.薬毒物分析と法律
2 臨床中毒学と薬毒物分析
A.臨床中毒分析の目的
B.臨床中毒と法中毒分析との違い
C.臨床薬毒物分析における試料の採取と保管
D.臨床における中毒起因物質の分析
1 トキシドローム
2 情報収集の重要性
3 外観および簡易検査
4 機器分析
E.おわりに
3 法中毒学における薬毒物分析の意義
A.試料の採取と保存
B.分析の手順
C.薬毒物分析上の注意点
D.簡易試験
E.抽出法
1 液−液抽出法
2 直接抽出法
3 カラム抽出法
4 その他の方法
F.機器分析法
1 クロマトグラフィー
2 スペクトロメトリー
G.分析結果の解釈
4 薬物乱用
A.薬物四法で規制される薬物と植物
1 覚醒剤取締法
2 麻薬及び向精神薬取締法
3 大麻取締法
4 あへん法
B.危険ドラッグと指定薬物
C.医薬品の過剰摂取(オーバードーズ)
D.海外の薬物乱用状況
E.おわりに
■巻末資料:
・法規・基準値一覧
・薬剤師国家試験 衛生試験法関連問題・解答(第97〜109回)
■付録 実習レポート
・新薬学教育モデルコアカリキュラム(知識・技能、実習)
・本書の利用について
・廃液の分別と廃棄方法
【A.衛生試験法】
I 一般試験法
1 機器分析法
A.クロマトグラフィー
1 高速液体クロマトグラフィー
2 イオンクロマトグラフィー
3 高速液体クロマトグラフィー/質量分析法
4 ガスクロマトグラフィー
5 ガスクロマトグラフィー/質量分析法
B.質量分析法
C.原子吸光光度法
D.誘導結合プラズマ発光分光分析法
E.誘導結合プラズマ質量分析法
2 微生物試験法(滅菌法・消毒法)
A.滅菌・消毒について
1 滅菌法
2 消毒法
B.ほ乳類培養細胞を用いる試験
1 ウイルスの消毒
2 レジオネラ属菌の消毒
3 クリプトスポリジウムの消毒
3 遺伝毒性試験法
A.微生物を用いる試験
1 細菌を用いる復帰突然変異試験
B.ほ乳類培養細胞を用いる試験
1 染色体異常試験
2 小核試験
3 培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験(TK試験)
C.げっ歯類を用いる試験
1 げっ歯類を用いる小核試験
2 トランスジェニック動物遺伝子突然変異試験
3 コメット試験
II 飲食物試験法
1 食品成分試験法
A.無機成分
1 水分および灰分
B.窒素化合物
1 総窒素および粗タンパク質
2 アミノ酸
C.炭水化物
1 糖類
2 食物繊維
D.脂質
1 粗脂肪
2 化学的試験
3 変質試験
E.ビタミン
1 試料の採取および調製法
2 脂溶性ビタミンの理化学的試験
3 水溶性ビタミンの理化学的試験
2 食品添加物試験法
A.保存料
B.防カビ剤
C.殺菌料
D.品質保持剤
E.酸化防止剤
F.漂白剤
G.発色剤
H.甘味料
I.着色料
3 食品汚染物試験法
A. 無機化合物
1 試料の採取および前処理
2 試験溶液の調製
3 一斉分析法
4 各個試験
B.有機化合物
1 試料の採取および前処理
2 農薬
3 動物用医薬品
4 その他
III 環境試験法
1 水質試験法
A.飲料水
1 試料の採取および保存
2 理化学的試験
3 細菌試験
B.公共浴用水
1 試料の採取
2 理化学的試験
C.下水・汚水
1 環境調査
2 試料の採取
3 理化学的試験
D.産業排水
1 環境調査
2 試料の採取および保存
3 理化学的試験
2 空気試験法
A.室内環境
1 室内空気環境の判定基準
2 試料採取法
3 温熱環境など
4 粒子状物質(浮游粉じん)
5 有機物質
6 微生物
7 騒音
B.大気環境
1 大気環境に関連する主な基準
2 試料採取法
3 気象条件
4 粒子状物質(浮遊粉じん)
5 無機物質
6 有機物質
【B.薬毒物試験法】
1 薬毒物中毒における原因究明の意義
A.総論
B.薬毒物による中毒者・中毒死亡者数の動向
C.薬毒物分析と法律
2 臨床中毒学と薬毒物分析
A.臨床中毒分析の目的
B.臨床中毒と法中毒分析との違い
C.臨床薬毒物分析における試料の採取と保管
D.臨床における中毒起因物質の分析
1 トキシドローム
2 情報収集の重要性
3 外観および簡易検査
4 機器分析
E.おわりに
3 法中毒学における薬毒物分析の意義
A.試料の採取と保存
B.分析の手順
C.薬毒物分析上の注意点
D.簡易試験
E.抽出法
1 液−液抽出法
2 直接抽出法
3 カラム抽出法
4 その他の方法
F.機器分析法
1 クロマトグラフィー
2 スペクトロメトリー
G.分析結果の解釈
4 薬物乱用
A.薬物四法で規制される薬物と植物
1 覚醒剤取締法
2 麻薬及び向精神薬取締法
3 大麻取締法
4 あへん法
B.危険ドラッグと指定薬物
C.医薬品の過剰摂取(オーバードーズ)
D.海外の薬物乱用状況
E.おわりに
■巻末資料:
・法規・基準値一覧
・薬剤師国家試験 衛生試験法関連問題・解答(第97〜109回)
■付録 実習レポート
「必携・衛生試験法」第4版の出版にあたって
衛生試験法は、ヒトの健康と健全な環境を守るために必要不可欠な試験法であり、衛生薬学教育に欠かせないものとなっている.衛生試験法を取りまとめた解説書には、「衛生試験法・注解」(日本薬学会 編、金原出版)があり、1956年(昭和31年)に創刊され、以来、時代の要請に応えて収載試験法の追加、改訂が継続的に行われ、2020年に最新版が出版されている.また、学生向けには、2000年より「衛生試験法・注解」の抜粋版として、「衛生試験法・要説」(日本薬学会 編、金原出版)が出版されてきた.その後、6年制薬学教育における衛生薬学系の実習および講義に活用可能な教科書として、また、「衛生試験法・要説」の後継版として、「必携・衛生試験法」(日本薬学会 編、金原出版)が2011年に創刊された.2016年には、掲載項目のスリム化と内容の充実を基本方針に、初版を大幅改訂し、第2版が出版された.この「必携・衛生試験法」の作成は、日本薬学会の環境・衛生部会試験法出版委員会内の必携・衛生試験法編集委員会のもとで実施されている.
6年制薬学教育(2006年より開始)では、薬学モデルコアカリキュラムを基本に薬学教育が行われている.この薬学教育モデルコアカリキュラムには、「健康と環境」(衛生薬学領域)が設けてあり、その中の知識・技能(実習)に衛生試験法関連の項目が挙げられている.さらに、薬学教育6年制になってからの薬剤師国家試験に、衛生試験法関連の問題が毎年4〜5題出題されている.このように、衛生試験法は、衛生薬学教育の中で重要な位置づけとなっている.また、学校薬剤師の主な職務としては、学校環境衛生の検査に従事し、学校環境衛生の維持および改善に関し、必要な指導ならびに助言を行うことが挙げられる.したがって、学校薬剤師にとっても、衛生試験法は必要不可欠のものとなっている.
このような背景のもと、本書は、第2版の掲載内容をブラッシュアップするとともに内容のさらなる充実と実用性を基本方針に、薬学生の衛生薬学実習書として学生が活用しやすいように、また、講義の教科書あるいは参考書としても活用できるように、改訂を行った.今回の改訂では、最新版の「衛生試験法・注解2020」に収載されている試験法をもとに、掲載内容を最新の内容に改訂するとともに、事前にいただいたアンケート結果をもとにしたユーザーのご意見も取り入れ、大学で活用しやすい書籍となるように心がけた.具体的には、操作方法のフローチャートを追加修正してより実験しやすくしたこと、操作方法の解説をより充実させたこと、巻頭カラーページの写真をさらに充実させたこと、また新たに、実験操作の理解を助けるために実験操作Q&Aを掲載したこと、切り離して提出することができるレポート用紙とグラフ用紙を掲載したこと、最新の法規・基準値等の一覧を掲載したことなどが挙げられる.さらに、微生物試験法の滅菌法・消毒法を掲載するとともに、第97〜109回薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を掲載した.
このように、本書は学生諸君が堅苦しい思いをせずに衛生試験法を学ぶことができる実習書・教科書となっている.
本書は薬学教育を行う上で、衛生試験法に関する重要かつ必要な情報が収載してあり、多くの大学の実習・講義で活用していただくことを願って企画編集したものである.コロナ禍で大変ご多用の中、編集委員には懇切丁寧に、しかも献身的に作業していただいた.無事出版の運びになったのは、編集委員の多大なご尽力の賜であり、ここに深く感謝の意を表したい.
末筆ながら、本書は、金原出版の福村直樹社長はじめ編集部の支援のもとで上梓に至ったことを記しておきたい.
2024年11月
必携・衛生試験法編集委員会 委員長 川崎 直人
試験法出版委員会 委員長 小椋 康光
日本薬学会 環境・衛生部会 部会長 原 俊太郎
衛生試験法は、ヒトの健康と健全な環境を守るために必要不可欠な試験法であり、衛生薬学教育に欠かせないものとなっている.衛生試験法を取りまとめた解説書には、「衛生試験法・注解」(日本薬学会 編、金原出版)があり、1956年(昭和31年)に創刊され、以来、時代の要請に応えて収載試験法の追加、改訂が継続的に行われ、2020年に最新版が出版されている.また、学生向けには、2000年より「衛生試験法・注解」の抜粋版として、「衛生試験法・要説」(日本薬学会 編、金原出版)が出版されてきた.その後、6年制薬学教育における衛生薬学系の実習および講義に活用可能な教科書として、また、「衛生試験法・要説」の後継版として、「必携・衛生試験法」(日本薬学会 編、金原出版)が2011年に創刊された.2016年には、掲載項目のスリム化と内容の充実を基本方針に、初版を大幅改訂し、第2版が出版された.この「必携・衛生試験法」の作成は、日本薬学会の環境・衛生部会試験法出版委員会内の必携・衛生試験法編集委員会のもとで実施されている.
6年制薬学教育(2006年より開始)では、薬学モデルコアカリキュラムを基本に薬学教育が行われている.この薬学教育モデルコアカリキュラムには、「健康と環境」(衛生薬学領域)が設けてあり、その中の知識・技能(実習)に衛生試験法関連の項目が挙げられている.さらに、薬学教育6年制になってからの薬剤師国家試験に、衛生試験法関連の問題が毎年4〜5題出題されている.このように、衛生試験法は、衛生薬学教育の中で重要な位置づけとなっている.また、学校薬剤師の主な職務としては、学校環境衛生の検査に従事し、学校環境衛生の維持および改善に関し、必要な指導ならびに助言を行うことが挙げられる.したがって、学校薬剤師にとっても、衛生試験法は必要不可欠のものとなっている.
このような背景のもと、本書は、第2版の掲載内容をブラッシュアップするとともに内容のさらなる充実と実用性を基本方針に、薬学生の衛生薬学実習書として学生が活用しやすいように、また、講義の教科書あるいは参考書としても活用できるように、改訂を行った.今回の改訂では、最新版の「衛生試験法・注解2020」に収載されている試験法をもとに、掲載内容を最新の内容に改訂するとともに、事前にいただいたアンケート結果をもとにしたユーザーのご意見も取り入れ、大学で活用しやすい書籍となるように心がけた.具体的には、操作方法のフローチャートを追加修正してより実験しやすくしたこと、操作方法の解説をより充実させたこと、巻頭カラーページの写真をさらに充実させたこと、また新たに、実験操作の理解を助けるために実験操作Q&Aを掲載したこと、切り離して提出することができるレポート用紙とグラフ用紙を掲載したこと、最新の法規・基準値等の一覧を掲載したことなどが挙げられる.さらに、微生物試験法の滅菌法・消毒法を掲載するとともに、第97〜109回薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を掲載した.
このように、本書は学生諸君が堅苦しい思いをせずに衛生試験法を学ぶことができる実習書・教科書となっている.
本書は薬学教育を行う上で、衛生試験法に関する重要かつ必要な情報が収載してあり、多くの大学の実習・講義で活用していただくことを願って企画編集したものである.コロナ禍で大変ご多用の中、編集委員には懇切丁寧に、しかも献身的に作業していただいた.無事出版の運びになったのは、編集委員の多大なご尽力の賜であり、ここに深く感謝の意を表したい.
末筆ながら、本書は、金原出版の福村直樹社長はじめ編集部の支援のもとで上梓に至ったことを記しておきたい.
2024年11月
必携・衛生試験法編集委員会 委員長 川崎 直人
試験法出版委員会 委員長 小椋 康光
日本薬学会 環境・衛生部会 部会長 原 俊太郎
薬学教育モデルコアカリキュラム(知識・技能、実習)
〔2015年度入学生から開始〕
C11 健康
(1) 栄養と健康
〔食品機能と食品衛生〕
・油脂が変敗する機構を説明し、油脂の変質試験を実施できる.
C12 環境
(1) 化学物質・放射線の生体への影響
〔化学物質による発がん〕
・遺伝毒性試験(Ames試験など)の原理を説明できる.
(2) 生活環境と健康
〔水環境〕
・水道水の水質基準の主な項目を列挙し、測定できる.
・水質汚濁の主な指標を列挙し、測定できる.
〔大気環境〕
・主な大気汚染物質を測定できる.
〔室内環境〕
・室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる.
新薬学教育モデルコアカリキュラム〔2024年度入学生から〕
E 衛生薬学
E-2 健康の維持・増進につながる栄養と食品衛生
E-2-2 健康をまもる食品衛生
(1) 人の健康の維持・増進のために、食品や食品添加物等について、関連する情報の収集・解析と評価
に基づいて適切に衛生管理及び安全性管理を実施することの必要性を説明する。
(2) 食品の変質や食品汚染によって起こる健康被害や食中毒について、被害状況把握、社会的な影響の
解析と関連する規制・制度や関連法規の理解のもとに、実効性のある防止策を立案する。
E-3 化学物質の管理と環境衛生
E-3-1 人の健康に影響を及ぼす化学物質の管理と使用
(1) 人の健康の維持・増進のために、健康に影響を及ぼす化学物質について、関連する情報の収集・解
析と評価に基づいて適正な管理・使用の必要性、保管・廃棄の方法を説明する。
(2) 化学物質による健康被害について、被害状況の把握、社会的な影響や国際的な動向の解析と関連す
る規制・制度や関連法規の理解のもとに、実効性のある防止策を立案する。
(3) 死因究明に関する社会的な影響、国際的な動向の解析、関連する規制・制度、及び関連法規の理解
のもとに、実効性のある薬学的アプローチを立案する。
E-3-2 生活環境・自然環境の保全
(1) 人の健康の維持・増進や生態系の維持のために、健康に影響を与える生活環境や自然環境について
関連する情報の収集・解析と評価に基づいて適正に保全することの必要性を説明する。
(2) 環境汚染や生活環境の悪化による健康被害について、被害状況の把握、社会的な影響や国際的な動
向の解析と関連する規制・制度や関連法規の理解のもとに、実効性のある防止策・対応策を立案す
る。
〔2015年度入学生から開始〕
C11 健康
(1) 栄養と健康
〔食品機能と食品衛生〕
・油脂が変敗する機構を説明し、油脂の変質試験を実施できる.
C12 環境
(1) 化学物質・放射線の生体への影響
〔化学物質による発がん〕
・遺伝毒性試験(Ames試験など)の原理を説明できる.
(2) 生活環境と健康
〔水環境〕
・水道水の水質基準の主な項目を列挙し、測定できる.
・水質汚濁の主な指標を列挙し、測定できる.
〔大気環境〕
・主な大気汚染物質を測定できる.
〔室内環境〕
・室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる.
新薬学教育モデルコアカリキュラム〔2024年度入学生から〕
E 衛生薬学
E-2 健康の維持・増進につながる栄養と食品衛生
E-2-2 健康をまもる食品衛生
(1) 人の健康の維持・増進のために、食品や食品添加物等について、関連する情報の収集・解析と評価
に基づいて適切に衛生管理及び安全性管理を実施することの必要性を説明する。
(2) 食品の変質や食品汚染によって起こる健康被害や食中毒について、被害状況把握、社会的な影響の
解析と関連する規制・制度や関連法規の理解のもとに、実効性のある防止策を立案する。
E-3 化学物質の管理と環境衛生
E-3-1 人の健康に影響を及ぼす化学物質の管理と使用
(1) 人の健康の維持・増進のために、健康に影響を及ぼす化学物質について、関連する情報の収集・解
析と評価に基づいて適正な管理・使用の必要性、保管・廃棄の方法を説明する。
(2) 化学物質による健康被害について、被害状況の把握、社会的な影響や国際的な動向の解析と関連す
る規制・制度や関連法規の理解のもとに、実効性のある防止策を立案する。
(3) 死因究明に関する社会的な影響、国際的な動向の解析、関連する規制・制度、及び関連法規の理解
のもとに、実効性のある薬学的アプローチを立案する。
E-3-2 生活環境・自然環境の保全
(1) 人の健康の維持・増進や生態系の維持のために、健康に影響を与える生活環境や自然環境について
関連する情報の収集・解析と評価に基づいて適正に保全することの必要性を説明する。
(2) 環境汚染や生活環境の悪化による健康被害について、被害状況の把握、社会的な影響や国際的な動
向の解析と関連する規制・制度や関連法規の理解のもとに、実効性のある防止策・対応策を立案す
る。
本書の利用について
「必携・衛生試験法」第4版は、内容の充実と理解しやすさを基本方針に、薬学生の衛生薬学実習書として学生が活用しやすいように、また、講義の教科書あるいは参考書としても活用できるように、「必携・衛生試験法」第3版をブラッシュアップし、改訂したものである.以下に、本書の特徴と利用について紹介する.
【特徴】
(1) 掲載項目は、薬学教育モデルコアカリキュラムの中で衛生試験法に関する項目(油脂の変質試験、飲料水
試験、水質汚濁試験、室内空気試験、大気汚染物質試験)を中心に掲載した.また、上記項目の他に衛生
試験法に関連する項目(機器分析、微生物試験、遺伝毒性試験、食品成分試験、食品添加物試験、食品汚
染物試験)については、簡略して掲載した.
(2) 巻頭カラーページに実験器具の写真や滴定の終末点の写真を掲載した.
(3) 巻頭に、実験廃液の処理方法を掲載した.
(4) 「衛生試験法・注解」に収載されている試験法をもとに、実験操作方法にフローチャートを追加して実
験しやすくするとともに操作方法の解説を充実した.
(5) 各項目(試験法)において、図表を多く活用し、わかりやすく解説した.
(6) 滴定反応の図解を追加することで滴定反応の原理を理解しやすくした.
(7) 最新の法規・基準値等の一覧を掲載した.
(8) 各項目(試験法)の実験操作に関する理解を助けるため、実験操作Q&Aを掲載した.
(9) 第97〜109回の薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を掲載した.
(10) 巻末に、切り離して提出することができる実習レポート用紙やグラフ用紙を掲載した.
【利用】
(1) 本書は、大項目、中項目、小項目で構成されている.
(2) 各項目(試験法)の初めに、項目(試験法)の解説を記載した.
(3) 本文および「注釈」では、図表などを活用してわかりやすくした.実験操作に関する解説(意義や原理
を含む)は、「注釈」にまとめて記載した.
(4) 実験廃液の処理方法については、各試験法の操作に一部記載するとともに、巻頭に一般的な廃液処理方法
の一例を示した.ただし、廃液処理方法は、実験施設ごとに異なるため、実験施設のルールに従って処理
していただきたい.
(5) 項目(試験法)が解説のみの場合は、試験法の詳細は「衛生試験法・注解」の記述を参照されたい.「衛
生試験法・注解」本体の発行年と参照先項目名および必要に応じて頁数を付してある.
(6) 本書を教科書や参考書として使用する場合、検索用語や内容を効率よく調べるために、巻末の和文索引お
よび欧文索引を利用されたい.
「必携・衛生試験法」が、学生諸君にとって衛生薬学分野における衛生試験法をわかりやすく理解するための一助となれば幸いである.
「必携・衛生試験法」第4版は、内容の充実と理解しやすさを基本方針に、薬学生の衛生薬学実習書として学生が活用しやすいように、また、講義の教科書あるいは参考書としても活用できるように、「必携・衛生試験法」第3版をブラッシュアップし、改訂したものである.以下に、本書の特徴と利用について紹介する.
【特徴】
(1) 掲載項目は、薬学教育モデルコアカリキュラムの中で衛生試験法に関する項目(油脂の変質試験、飲料水
試験、水質汚濁試験、室内空気試験、大気汚染物質試験)を中心に掲載した.また、上記項目の他に衛生
試験法に関連する項目(機器分析、微生物試験、遺伝毒性試験、食品成分試験、食品添加物試験、食品汚
染物試験)については、簡略して掲載した.
(2) 巻頭カラーページに実験器具の写真や滴定の終末点の写真を掲載した.
(3) 巻頭に、実験廃液の処理方法を掲載した.
(4) 「衛生試験法・注解」に収載されている試験法をもとに、実験操作方法にフローチャートを追加して実
験しやすくするとともに操作方法の解説を充実した.
(5) 各項目(試験法)において、図表を多く活用し、わかりやすく解説した.
(6) 滴定反応の図解を追加することで滴定反応の原理を理解しやすくした.
(7) 最新の法規・基準値等の一覧を掲載した.
(8) 各項目(試験法)の実験操作に関する理解を助けるため、実験操作Q&Aを掲載した.
(9) 第97〜109回の薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を掲載した.
(10) 巻末に、切り離して提出することができる実習レポート用紙やグラフ用紙を掲載した.
【利用】
(1) 本書は、大項目、中項目、小項目で構成されている.
(2) 各項目(試験法)の初めに、項目(試験法)の解説を記載した.
(3) 本文および「注釈」では、図表などを活用してわかりやすくした.実験操作に関する解説(意義や原理
を含む)は、「注釈」にまとめて記載した.
(4) 実験廃液の処理方法については、各試験法の操作に一部記載するとともに、巻頭に一般的な廃液処理方法
の一例を示した.ただし、廃液処理方法は、実験施設ごとに異なるため、実験施設のルールに従って処理
していただきたい.
(5) 項目(試験法)が解説のみの場合は、試験法の詳細は「衛生試験法・注解」の記述を参照されたい.「衛
生試験法・注解」本体の発行年と参照先項目名および必要に応じて頁数を付してある.
(6) 本書を教科書や参考書として使用する場合、検索用語や内容を効率よく調べるために、巻末の和文索引お
よび欧文索引を利用されたい.
「必携・衛生試験法」が、学生諸君にとって衛生薬学分野における衛生試験法をわかりやすく理解するための一助となれば幸いである.