精巣癌取扱い規約 第5版
TNM分類第9版を見据え、新しい知見に即した7年ぶりの改訂!
| 編 集 |
日本泌尿器科学会 / 日本病理学会 / 日本医学放射線学会 / 日本臨床腫瘍学会 |
| 定 価 |
4,840円 (4,400円+税) |
| 発行日 |
2026/04/28 |
| ISBN |
978-4-307-43063-0 |
B5判・184頁・図数:30枚・カラー図数:100枚
本書は『精巣腫瘍取扱い規約 第4版』の改訂版となり、新しい知見および分類に即してアップデートした7年ぶりの改訂です。「臨床的事項」「病理学的事項」「治療効果判定基準」「有害事象」の4部から構成され、病期分類は、UICC TNM悪性腫瘍の分類第9版(2025年)を見据えて記載しています。画像所見、顕微鏡写真などの付加的情報も、新しい知見および分類に即して刷新しました。
総説
1 目的
2 対象
第1部 臨床的
A.病歴記載法
個人識別に必要な事項の記載法
B.臨床所見記載法
1 身体所見
2 受診時の一般全身状態
3 血液、生化学的検査および精液検査
4 画像診断
C.臨床(術前)診断の総合評価
1 治療前臨床病期分類
2 TNM 分類(UICC)
3 TNM 臨床病期分類(UICC/TNM 第9 版に同じ)
4 IGCCC(International germ cell consensus classification)
5 サルベージ療法開始前の予後評価(IPFSG)
6 性腺外胚細胞腫の疫学と診断
D.治療方法の記載法
1 手術療法
2 薬物療法
3 放射線療法
第2部 病理学的事項
1 基本方針
2 検索材料の由来および施行された治療
3 検索材料の取扱いおよび検索方法
4 組織分類
5 組織分類の説明
6 精巣癌を発症する遺伝性腫瘍症候群
7 pTNM 病理組織学的分類
8 報告書記載例
9 図譜
第3部 治療効果判定基準
A.治療効果の判定
1 治療効果判定法
2 ベースライン(治療前)での評価
3 効果判定とその方法
4 各時点での効果の判定
5 最良総合効果判定
6 効果判定の頻度
7 確定のための測定/奏功期間
8 無増悪生存期間/無増悪生存割合
9 最良総合効果に関する結果の報告
B.病理学的治療効果判定
抗腫瘍治療後の病理学的評価に関する記載事項
C.QOL(Quality of Life)
D.Follow-up 基準
E.転帰記載法
F.治療成績の集計方法
第4部 有害事象
A.有害事象記載法
B.手術療法後の有害事象
C.薬物療法の有害事象
D.放射線療法後の有害事象
資料1 生活の質調査票 EORTC QLQ-C30
資料2 生活の質調査票 EORTC QLQ-TC26
資料3 精巣癌薬物療法における有害事象:有害事象共通用語V5.0 日本語訳JCOG版(CTCAE v5.0-JCOG)(抜粋)
資料4 精巣癌放射線療法における有害事象(早期および晩期):有害事象共通用語V5.0 日本語訳JCOG 版(CTCAE v5.0-JCOG)(抜粋)
資料5 RTOG/EORTC 遅発性放射線反応評価基準(日本語訳JCOG 版第2版)(抜粋)
この度、本取扱い規約は8年ぶりの改訂となった。初版である「睾丸腫瘍取扱い規約」が1984年に出版されてから、実に42年が経過したことになる。この間、医学は大きく進歩し、本取扱い規約も幾度となく改訂を重ねてきた。第5版では、これまでの「精巣腫瘍取扱い規約」から「精巣癌取扱い規約」へと名称を変更して出版されることとなった。
精巣癌は決して頻繁に診療する疾患ではなく、進行症例となると、大規模施設であっても年間数例、一般施設では数年に1例経験するかどうかと思われる。しかし、不適切な取り扱いがなされれば、根治の機会を逸してしまうこともある。そのため泌尿器科医は、適切な施設への転送を判断することも含め、基本的な知識を身につけておくべきである。
今回の第5版では、第4版以降の進歩を反映し、多くの部分に改訂が加えられている。主なものとしては、AYA世代への支援に関する記載、最新の画像診断に関する知見、がんゲノムプロファイリング検査に関する記述、さらには最新の病理組織分類への改訂などが挙げられる。また、放射線診断画像や顕微鏡写真なども、最新の知見に基づいて更新された。
本書は現在の診療に即した内容となっており、若手からベテランまで、多くの先生方にとって読みやすく、実臨床に役立つものとなっている。
最後になるが、委員長として本改訂を指揮された岸田健先生をはじめ、改訂に関わられた多くの先生方に心より感謝申し上げたい。
日本泌尿器科学会理事長
東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学教授
久米 春喜