動画で身につく! おさえておきたい皮膚科エコー50

皮膚エコーの“読み方”を、豊富な写真・動画で解説した一冊!

編 著 清島 真理子 / 渡邉 恒夫
定 価 6,380円
(5,800円+税)
発行日 2019/11/20
ISBN 978-4-307-40058-9

B5判・226頁・カラー図数:585枚

在庫状況 あり

皮膚疾患におけるエコーの“読み方”を、豊富な写真とシェーマで解説。皮膚腫瘍はもちろん、血管から関節病変まで網羅した充実の症例数! 病理・CT・MRIもふんだんに収載。“レーダーチャート”を用いた解説は、パッと見てもわかりやすい。「どうしてエコーを施行するのか?」といった、エコーで知りたいポイントも明確に記載しているので、実際の現場で役立つ。あなたの読影力を養う一冊。


【Web動画配信サービス】
●本書では、動画を計59本収載しています。
●各項目内のQRコードを読み込むことにより、お手持ちの端末(スマートフォン、タブレット)で視聴できます。
●動画は、金原出版の読者サポートページからもアクセスできます。本書に記載の「パスワード」を入力してログインしてください。


【動画で身につく!おさえておきたい皮膚科エコー50 サンプル動画】

はじめに
編集・執筆者一覧
Web 動画の視聴方法
本書の使い方(第2章)

第1章 基礎編
I 皮膚科エコーに必要な知識
 1  皮膚の構造
 2  エコー画像と病理組織像の比較
 3  表皮の厚さの計測
II 皮膚科エコーの評価法
 1  縦横比
 2  形状
 3  境界部
 4  内部エコー
 5  後方エコー
 6  血流
 7  深達度
 8  下床評価
 9  腫瘍反応層

第2章 実践編
1 頭・顔
 症例 1 石灰化上皮腫
 症例 2 基底細胞癌
 症例 3 有棘細胞癌
 症例 4 外毛根鞘嚢腫
 症例 5 脂漏性角化症
 症例 6 反転性毛包角化症
 症例 7 静脈湖
 症例 8 脂腺腫
 症例 9 ケラトアカントーマ
 症例10 偽リンパ腫
 症例11 尋常性疣贅
 症例12 血管肉腫
 症例13 ケロイド

2 頸部
 症例14 急性化膿性リンパ節炎
 症例15 急性化膿性甲状腺炎

3 体幹
 症例16 表皮嚢腫
 症例17 毛巣洞
 症例18 皮下膿瘍
 症例19 転移性皮膚腫瘍
 症例20 びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫
 症例21 乳児血管腫
 症例22 悪性黒色腫

4 四肢
 1)上肢
 症例23 神経線維腫
 症例24 毛細血管拡張性肉芽腫
 症例25 脂腺嚢腫
 症例26 脂肪腫
 症例27 上腕二頭筋断裂
 症例28 グロムス腫瘍
 症例29 表在静脈血栓症
 2)腋窩
 症例30 副乳
 3)下肢
 症例31 表在性皮膚脂肪腫性母斑
 症例32 皮膚石灰沈着症
 症例33 増殖性外毛根鞘嚢腫
 症例34 神経鞘腫
 症例35 皮膚線維腫
 症例36 ベーカー嚢腫
 症例37 エクリン汗孔腫
 症例38 Bowen病
 症例39 皮膚動静脈奇形
 症例40 血管平滑筋腫
 症例41 爪下外骨腫
 4)鼠径部
 症例42 転移性リンパ節腫大
 症例43 内転筋挫傷

5 関節
 症例44 足趾滑液包炎
 症例45 ガングリオン
 症例46 乾癬性関節炎
 症例47 化膿性関節炎
 症例48 肘頭滑液包炎
 症例49 デュプイトラン拘縮
 症例50 離断性骨軟骨炎

文献リスト
索引
はじめに

 近年、超音波(エコー)検査はポケットエコーなど機器の小型化と高性能化が進み、広く利用されるようになった。Point of care ultrasound (POCUS)は「身体診察の延長」としてベッドサイドで簡便に行うエコー検査で、病歴聴取、身体所見とともに今や重要な診断ツールである。最近では医師、臨床検査技師だけでなく、例えば看護師が褥瘡評価や残尿チェックにエコーを用いるなど種々の使用方法が工夫されている。
 エコー検査は痛みを伴わず、低侵襲性という大きなメリットがある。視診、触診だけでなく、体表エコーをマスターすることによって、皮膚科医自身の診断スキルアップにも役立つ。「ちょいあてエコー」という言葉も使われるくらい、誰でも簡便に、安全に操作でき、しかもリアルタイムに結果を得られる検査である。
 しかし、検査者の習熟度によって結果に影響が出る“厳しい”検査法でもある。基本的知識とスキルを習得し、正確なデータの取得と評価に努めて、再現性のある客観データを得ることが大切である。そのためには、最終診断と突き合わせることによって、エコー診断の精度をあげる努力が必要である。
 著者らは皮膚科領域におけるエコー検査の有用性と簡便性を示して、その普及に役立てればと考え本書を著した。本書の特徴は、臨床のアプローチとして主訴と臨床写真、問診、触診と視診から鑑別疾患を考え、エコーで知りたいポイントをあげてエコー所見をみるというPOCUSの考え方に沿った点である。QRコードを読み取ることでエコー所見を簡単に動画として見ることができる点も特徴である。厳選した50症例は部位別に配列し、エコー所見は一定のポイントについて漏れのないように評価した。腫瘍だけでなく、血管から関節病変まで実臨床で遭遇する疾患を広く網羅した。表やチャートを用いてエコー所見の特徴を一目でわかりやすく示した。初心者にはトレーニング書として典型的エコー所見を示すとともに、エコー検査の経験がある人たちの参考となるように、同じ疾患の、症例によるバリエーションや鑑別疾患のエコー所見を示した点も特徴である。
 皮膚科医、臨床検査技師はもちろんのこと、一般医、家庭医、救急医、在宅医療医、看護師など多くの方々にこの1冊を活用していただけると幸甚である。また、さらに正確な診断が得られるよう、より高性能のエコー機器の開発が進むことを期待している。

2019年10月
著者を代表して             
岐阜大学大学院医学系研究科皮膚病態学教授
清島 真理子