悪性黒色腫の診断・治療指針

斎田 俊明 / 山本 明史
定 価 8,800円
(8,000円+税)
発行日 2001/02/20
ISBN 978-4-307-40031-2

B5判・218頁・図数:229枚・カラー図数:104枚

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 本書は基礎編,診断編,治療編の3部で構成されている。
 基礎編ではメラノサイトの癌化によって生じる本腫瘍の基礎的側面が理解できるよう,メラニン産生機序やメラノサイトの癌化にかかわる遺伝子異常を取り上げるとともに,本邦の悪性黒色腫に関する最新の疫学的データを示した。
 診断編では最近の進歩を踏まえ,実際の臨床,組織診断に役立つよう,各方面からのアプローチを具体的に記述するようにした。治療編ではまず外科療法の図式を図解的に示し,ついで化学療法やその他の治療法に関する最新情報を記載した。また,経過観察の指針や緩和ケアの考え方も取り上げた。この他,とくに治療に関しては今後の発展が期待される分野の展望を,それぞれ第一線の研究者にご執筆いただいた。なお,巻末にはUICCの病期分類と編者らが推奨する「悪性黒色腫の病期別治療指針」を掲示した。
■基 礎
●メラノサイトの生物学
●メラノサイトの癌化と遺伝子異常
●悪性黒色腫の疫学と予後因子
■診 断
◆臨床診断
●悪性黒色腫の臨床所見と診断
皮膚の悪性黒色腫/爪部悪性黒色腫/皮膚以外の悪性黒色腫
●Dermoscopy(Epilumine-scence Microscopy)による悪性黒色腫の診断
非生毛部の色素性病変のDermoscopy診断/爪部の色素性病変/生毛部の色素性病変
●蛍光法による悪性黒色腫の診断
スタンプ蛍光法(touch-fluorescence method Morishima and Nagashima)−術前および術中迅速診断法/穿刺吸引蛍光法−術前診断法/ホルマリン固定パラフィン包埋未染標本の蛍光法−簡易かつ有用なメラニン産生能の証明法
◆組織診断
●悪性黒色腫の病理組織診断基準とその適用
●悪性黒色腫の診断に役立つ免疫組織化学
●電子顕微鏡による悪性黒色腫の診断確定
●悪性黒色腫の病期分類とその決定
■治 療
●悪性黒色腫原発巣の外科的療法−原則と部位別実技
◆リンパ節郭清
リンパ節郭清の適応と実際
●Sentinel node biopsy
◆経過観察
●術後補助療法と経過観察の方針
●血中腫瘍マーカーとしての5-S-CD
◆進行期悪性黒色腫の治療
●化学療法,免疫化学療
法本邦におけるsystemic therapy/欧米で期待されている新しい薬剤や治療法/進行期悪性黒色腫患者に対する化学療法・免疫化学療法の選択について
●局所療法
外科的切除/薬物療法/放射線治療/Cryosurgery
●患肢温熱灌流療法
●メラノーマの終末期医療
◆悪性黒色腫治療の新展開
●液性免疫療法,遺伝子治療
抗HMW-MAAmAb/抗ガングリオシドmAb/抗p97mAb/抗イディオタイプ抗体療法/正電
荷リポソームを用いた遺伝子治療/展望
●T細胞認識メラノーマ抗原を用いた免疫・遺伝子治療開発
●樹状細胞療法
●メラノサイト特異的化学療法
●熱中性子捕捉療法
●抗転移薬の展望
■付 録
付表1.悪性黒色腫のTNM分類と病気分類(UICC, 1997)
付表2a.悪性黒色腫の新TNM分類(AJCC, 2000)
付表2b.悪性黒色腫の新病期分類(AJCC, 2000)
付表3.悪性黒色腫の病期別治療指針(UICC, 1997)
付表4.悪性黒色腫の新病期分類(AJCC, 2000)に基づく病期別治療指針(試案)