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前庭神経炎診療ガイドライン 2021年版
前庭神経炎診療におけるガイドライン、初登場!
編 集 | 日本めまい平衡医学会 |
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定 価 | 2,860円 (2,600円+税) |
発行日 | 2021/05/15 |
ISBN | 978-4-307-37130-8 |
B5判・72頁・図数:2枚
在庫状況 | あり |
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前庭神経炎診療における日本で初めての診療ガイドライン。主に、疾患概念・病因・病態、疫学、診断基準、検査、診断、治療に関する解説部分と、6つのCQにより構成される。CQは前庭神経炎の治療において特に重要なテーマに対して設定され、詳細なシステマティックレビューを実施し、エビデンスに基づいた治療を推奨している。類似疾患の参考資料も掲載され、実地臨床に即した前庭神経炎診療において必携の一冊。
CQ・推奨一覧
前庭神経炎(vestibular neuritis)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
1.要約
2.作成委員会
3.資金提供・スポンサー・利益相反
4.作成の背景と沿革
5.作成目的ならびに目標
6.利用者
7.対象
8.エビデンスの収集
9.エビデンスの評価
10.推奨および推奨度の決定基準
11.リリース前のレビュー
11.1 外部 内部評価者によるレビュー
11.2 外部 内部評価者による指摘点とガイドライン作成委員会の対応
11.3 パブリックコメント
11.4 パブリックコメントとガイドライン作成委員会の対応
12.更新の計画
13.推奨および理由説明
14.患者の希望
15.実施における検討事項
16.前庭神経炎の疾患概念・病因・病態
17.前庭神経炎の疫学
18.前庭神経炎の診断基準
18.1 日本めまい平衡医学会の前庭神経炎診断基準2017年
19.鑑別診断
19.1 急性めまいの診療フローチャート
19.2 メニエール病
19.3 良性発作性頭位めまい症
19.4 めまいを伴う突発性難聴
19.5 両側前庭機能障害
19.6 前庭性片頭痛
19.7 脳血管障害
20.前庭神経炎の症状
21.前庭神経炎の検査
21.1 眼振検査
21.2 足踏み検査
21.3 温度刺激検査
21.4 前庭誘発筋電位(vestibular evoked myogenic potential: VEMP)
21.5 Head impulse test(HIT)
21.6 自覚的視性垂直位(subjective visual vertical: SVV)
21.7 電気性身体動揺検査(galvanic body sway test: GBST)、電気刺激VEMP
21.8 画像検査
22.前庭神経炎の治療
22.1 前庭神経炎の急性期の治療
22.2 前庭神経炎の亜急性期の治療
22.3 前庭神経炎の慢性期の治療
23.前庭神経炎の治療のClinical Question
CQ1 急性期の前庭神経炎に抗めまい薬は有効か?
CQ2 急性期の前庭神経炎に制吐薬は有効か?
CQ3 急性期の前庭神経炎にステロイドは有効か?
CQ4 急性期の前庭神経炎に抗ウイルス薬は有効か?
CQ5 慢性期の前庭神経炎に抗めまい薬は有効か?
CQ6 慢性期の前庭神経炎に前庭リハビリテーションは有効か?
<参考資料>
1.他の前庭神経炎診断基準
1.1 前庭機能異常診断の手引き(厚生省前庭機能異常調査研究班1981年)の前庭神経炎(vestibular neuronitis)診断基準
1.2 めまいの診断基準化のための資料(日本めまい平衡医学会1987年)の前庭神経炎(vestibular neuronitis)
2.鑑別疾患の診断基準
2.1 メニエール病(Meniere's disease)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
2.2 メニエール病非定型例(Atypical Meniere's disease)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
2.3 良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
2.4 突発性難聴(sudden deafness)診断基準(日本聴覚医学会2018年)
2.5 両側前庭機能障害(bilateral vestibulopathy)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
前庭神経炎(vestibular neuritis)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
1.要約
2.作成委員会
3.資金提供・スポンサー・利益相反
4.作成の背景と沿革
5.作成目的ならびに目標
6.利用者
7.対象
8.エビデンスの収集
9.エビデンスの評価
10.推奨および推奨度の決定基準
11.リリース前のレビュー
11.1 外部 内部評価者によるレビュー
11.2 外部 内部評価者による指摘点とガイドライン作成委員会の対応
11.3 パブリックコメント
11.4 パブリックコメントとガイドライン作成委員会の対応
12.更新の計画
13.推奨および理由説明
14.患者の希望
15.実施における検討事項
16.前庭神経炎の疾患概念・病因・病態
17.前庭神経炎の疫学
18.前庭神経炎の診断基準
18.1 日本めまい平衡医学会の前庭神経炎診断基準2017年
19.鑑別診断
19.1 急性めまいの診療フローチャート
19.2 メニエール病
19.3 良性発作性頭位めまい症
19.4 めまいを伴う突発性難聴
19.5 両側前庭機能障害
19.6 前庭性片頭痛
19.7 脳血管障害
20.前庭神経炎の症状
21.前庭神経炎の検査
21.1 眼振検査
21.2 足踏み検査
21.3 温度刺激検査
21.4 前庭誘発筋電位(vestibular evoked myogenic potential: VEMP)
21.5 Head impulse test(HIT)
21.6 自覚的視性垂直位(subjective visual vertical: SVV)
21.7 電気性身体動揺検査(galvanic body sway test: GBST)、電気刺激VEMP
21.8 画像検査
22.前庭神経炎の治療
22.1 前庭神経炎の急性期の治療
22.2 前庭神経炎の亜急性期の治療
22.3 前庭神経炎の慢性期の治療
23.前庭神経炎の治療のClinical Question
CQ1 急性期の前庭神経炎に抗めまい薬は有効か?
CQ2 急性期の前庭神経炎に制吐薬は有効か?
CQ3 急性期の前庭神経炎にステロイドは有効か?
CQ4 急性期の前庭神経炎に抗ウイルス薬は有効か?
CQ5 慢性期の前庭神経炎に抗めまい薬は有効か?
CQ6 慢性期の前庭神経炎に前庭リハビリテーションは有効か?
<参考資料>
1.他の前庭神経炎診断基準
1.1 前庭機能異常診断の手引き(厚生省前庭機能異常調査研究班1981年)の前庭神経炎(vestibular neuronitis)診断基準
1.2 めまいの診断基準化のための資料(日本めまい平衡医学会1987年)の前庭神経炎(vestibular neuronitis)
2.鑑別疾患の診断基準
2.1 メニエール病(Meniere's disease)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
2.2 メニエール病非定型例(Atypical Meniere's disease)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
2.3 良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
2.4 突発性難聴(sudden deafness)診断基準(日本聴覚医学会2018年)
2.5 両側前庭機能障害(bilateral vestibulopathy)診断基準(日本めまい平衡医学会2017年)
診療ガイドライン2021年版の発刊にあたって
前庭神経炎は、難聴、耳鳴、耳閉感などの聴覚症状を伴わない、突発性の回転性めまい症状をきたす疾患である。前庭神経炎の診断基準は、1981年に厚生省前庭機能異常調査研究班が「前庭機能異常診断の手引き」を作成し、前庭神経炎の診断基準を提案した。次に、1987年に日本めまい平衡医学会が「めまいの診断基準化のための資料」を作成し、前庭神経炎の診断基準を提案した。2016〜2017年度厚生労働省難治性めまい疾患に関する調査研究班により前庭神経炎の診断基準の改定が行われ、2017年に日本めまい平衡医学会が「めまいの診断基準化のための資料」で前庭神経炎の診断基準を改定した。また、厚生労働省前庭機能異常調査研究班、厚生労働省難治性平衡機能障害に関する調査研究班、厚生労働省難治性めまい疾患に関する研究班、日本医療研究開発機構(AMED)難治性疾患実用化事業難治性めまい疾患の診療の質を高める研究班(AMED研究班)により調査ならびに研究が行われてきた。AMED研究班により、前庭神経炎の治療において特に重要なテーマに対して、クリニカルクエスチョンとしてシステマティックレビューが実施され、「前庭神経炎診療ガイドライン2018年版」(案)が作成された。本診療ガイドライン作成委員会では、「前庭神経炎診療ガイドライン2018年版」(案)を元に、『Minds診療ガイドライン作成の手引き2014』に準拠して診療ガイドラインの策定を行った。そして、本診療ガイドラインは日本めまい平衡医学会の理事会の審議を経て完成された。
各執筆にご尽力いただいた先生方、本ガイドラインの作成に携わっていただいた委員の先生方の熱意と努力に対して深甚なる敬意と謝意を表すとともに、本ガイドラインが、実地臨床に当たられる先生方、医師以外の医療従事者(看護師、臨床検査技師、言語聴覚士など)の方々の診療や検査などの充実ならびに向上に貢献することができ、さらに、前庭神経炎によるめまいに悩む患者の福音となれば幸いである。
2021年4月
前庭神経炎診療ガイドライン2021年版作成委員長
肥塚 泉
前庭神経炎は、難聴、耳鳴、耳閉感などの聴覚症状を伴わない、突発性の回転性めまい症状をきたす疾患である。前庭神経炎の診断基準は、1981年に厚生省前庭機能異常調査研究班が「前庭機能異常診断の手引き」を作成し、前庭神経炎の診断基準を提案した。次に、1987年に日本めまい平衡医学会が「めまいの診断基準化のための資料」を作成し、前庭神経炎の診断基準を提案した。2016〜2017年度厚生労働省難治性めまい疾患に関する調査研究班により前庭神経炎の診断基準の改定が行われ、2017年に日本めまい平衡医学会が「めまいの診断基準化のための資料」で前庭神経炎の診断基準を改定した。また、厚生労働省前庭機能異常調査研究班、厚生労働省難治性平衡機能障害に関する調査研究班、厚生労働省難治性めまい疾患に関する研究班、日本医療研究開発機構(AMED)難治性疾患実用化事業難治性めまい疾患の診療の質を高める研究班(AMED研究班)により調査ならびに研究が行われてきた。AMED研究班により、前庭神経炎の治療において特に重要なテーマに対して、クリニカルクエスチョンとしてシステマティックレビューが実施され、「前庭神経炎診療ガイドライン2018年版」(案)が作成された。本診療ガイドライン作成委員会では、「前庭神経炎診療ガイドライン2018年版」(案)を元に、『Minds診療ガイドライン作成の手引き2014』に準拠して診療ガイドラインの策定を行った。そして、本診療ガイドラインは日本めまい平衡医学会の理事会の審議を経て完成された。
各執筆にご尽力いただいた先生方、本ガイドラインの作成に携わっていただいた委員の先生方の熱意と努力に対して深甚なる敬意と謝意を表すとともに、本ガイドラインが、実地臨床に当たられる先生方、医師以外の医療従事者(看護師、臨床検査技師、言語聴覚士など)の方々の診療や検査などの充実ならびに向上に貢献することができ、さらに、前庭神経炎によるめまいに悩む患者の福音となれば幸いである。
2021年4月
前庭神経炎診療ガイドライン2021年版作成委員長
肥塚 泉
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