すぐに役立つ眼科診療の知識 両眼視

簡潔明瞭に基本中の基本を示した、眼科診療のとらの巻!!

編 集 大月洋
定 価 12,650円
(11,500円+税)
発行日 2007/01/31
ISBN 978-4-307-35124-9

B5判・232頁・図数:128枚・カラー図数:52枚

在庫状況 なし

「両眼視」に対する知識は、他の眼疾患分野のそれと比べると、はなはだ頼りないものになっており、このことが「両眼視にかかわる問題」を眼科サイドから一般社会へ還元する情報量の少なさの原因になっているのではなかろうか。
これまで、「両眼視」だけに焦点を絞り、基礎と臨床をひとつに解説した参考書はなかったが、本書では、神経生理学、視覚生理学、心理物理学の面から両眼視の成り立ち、両眼視に関わるさまざまの要因、起こりうる不具合に対する順応(適応)という、妙な中枢のしくみについても述べられている。
本書により少しでも「両眼視」に興味をもっていただければ、他の眼科領域の疾患についてもこれまでとは異なった見方で診療ができ、興味分野も広がり、深まるであろう。

■ 両眼視の成り立ち
(1)両眼視機能の発達
(2)両眼視の発達(実験的知見)
(3)立体視の成り立ち
(4)両眼視と空間知覚
■ 検査
(1)両眼視異常の問診の取り方のコツ 
(2) 両眼視検査のコツ 
(3)立体視検査のコツ(検査原理と使い方) 
(4) 両眼視と調節 
(5)順応 
(6)弱視と間違いやすい眼疾患検査のコツ 
(7)斜視と間違いやすい眼疾患検査のコツ 
(8)画像でみる眼位異常検査のコツ
■ 疾患
(1)眼位異常と両眼視 
(2)弱視と両眼視 
(3)屈折矯正手術と両眼視 
(4)前眼部疾患と両眼視 
(5)網膜疾患と両眼視 
(6)視野障害と両眼視 
(7)テクノストレスと両眼視 
(8)両眼視と不定愁訴
■ 治療
(1)両眼視を考慮した光学的治療のコツ 
(2)両眼視獲得を重視した眼位矯正のコツ 
(3)両眼視を考慮した網膜剥離手術 
(4)両眼視を考慮した白内障手術 
(5)両眼視を考慮した硝子体手術
■ 歴史に学ぶ
■ 常識・非常識