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患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版 第4版
胃がんの検査から治療まで、科学的根拠をもとに丁寧に解説!
胃がんの専門家である日本胃癌学会の先生たちが、患者さんやご家族のために胃がんの検査から治療まで、科学的な根拠をもとに丁寧に解説した安心できる1冊。3年ぶりの改訂となる今版では、胃の機能をできるだけ温存する手術、創の少ない腹腔鏡下手術やロボット支援手術の普及、バイオマーカー検査にもとづいた薬物療法の進歩を背景に新たな記載を追加。医療者の方の患者さんとのコミュニケーションツールとしてもおすすめです。
1章 胃がんについて
1 胃とは
2 胃がんとは
1)胃がんの種類
2)胃がんが発生する仕組み
3)胃がんの組織分類
4)胃がんの肉眼型分類
3 胃がんの患者数
4 胃がんの広がり方(浸潤、転移)
1) 浸潤
2) 胃がんの深さの分類
3) 転移
4) 胃がんの進行度(ステージ)
5) 再発
5 胃がんによる症状
6 胃がんの検査法(検診、診断法、治療方針を決めるための検査)
7 胃がんの治療法
1) 内視鏡治療
2) 手術療法
3) 薬物療法
4) 放射線療法
5) 支持療法・緩和治療
2章 胃がん治療ガイドラインの解説
1 治療の原則
2 胃がんに対する内視鏡治療
1) 内視鏡的切除の種類(内視鏡を使った手術の種類)
2) 内視鏡的切除の適応(対象)となる病変
3) 内視鏡的切除の根治性
4) 内視鏡的切除後の治療方針
3 胃がんに対する手術
1) 手術の種類と定義
2) 胃の切除範囲
3) リンパ節郭清
4) 食道胃接合部がん
5) その他
4 胃がんに対する薬物療法
1) 切除不能進行・再発胃がんに対する薬物療法
2) 補助化学療法
5 支持療法・緩和ケア
6 胃がん手術後のフォローアップ
3章 Q & A
(1) 総論
Q1 なぜ胃がんになるのですか?
Q2 検診は毎年受けたほうがよいですか?
Q3 胃がんの種類にはどのようなものがありますか?
Q4 ピロリ菌の除菌は必要ですか? 除菌すればがんにならないのですか?
Q5 胃がんはどこに転移しますか?
Q6 胃がんの症状はありますか?
Q7 セカンドオピニオンとは何ですか?
Q8 臨床試験、治験、先進医療とは何ですか?
Q9 治療を受ける際にどのようなことに気を付けたらよいですか?
Q10 胃がんと診断されましたが、仕事や生活はどうしたらよいですか?
Q11 胃がん治療にはどのくらい費用がかかりますか?
Q12 5年生存率とは何ですか?
Q13 胃がんと診断されました。子供を持ちたいと思っていますがどうしたらよいでしょうか?
(2)診断
Q1 胃がんの診断はどのようにして行いますか?
Q2 治療方針を決めるために、ほかにどのような検査が必要ですか?
Q3 審査腹腔鏡はどのようなときに行うのですか?
(3)内視鏡治療
Q1 内視鏡的切除とはどのような治療法ですか?
Q2 ESD後の偶発症にはどのようなものがありますか?
Q3 内視鏡的切除はどのような患者さんに行われますか?
Q4 内視鏡的切除後の治療方針について教えてください。
Q5 内視鏡的切除後にはどのようなことに気をつければよいですか?
(4)手術
A.総論・適応
Q1 胃がんの手術でリンパ節も切除するのはなぜですか? リンパ節を切除することで後遺症はないのでしょうか?
Q2 手術の前に2?3カ月間抗がん剤治療を行うと言われました。その間に胃がんが進んでしまうことはありませんか?
Q3 ステージ?と言われ、抗がん剤治療を受けることになりました。手術を受けることはできないのでしょうか?
Q4 手術予定が1カ月後になりました。待っている間にがんが進行してしまうことはありませんか?
Q5 胃がんの手術を受ける場合、どれくらいの入院が必要でしょうか?
Q6 胃がんの手術を受けるときにピロリ菌の除菌は必要ですか?
B.手術の方法
Q1 胃がんの手術では胃を切除する範囲はどのように決めるのでしょうか?
Q2 胃の中央よりも上側にできたがんに対して全摘が必要と言われました。胃を残す手術はできませんか?
Q3 開腹手術、腹腔鏡下手術、ロボット支援手術の違いは何ですか?
C.合併症
Q1 胃がんの手術後に起こりうる合併症にはどのようなものがありますか?
Q2 高齢者でも胃がんの手術は受けられるのでしょうか?
D.後遺症・術後生活
Q1 胃を切った後の後遺症はどのようなものがありますか?
Q2 ダンピング症状について詳しく教えてください。
Q3 切除した胃は時間が経つともとの大きさに戻るのでしょうか?
Q4 手術を受けるとどれくらい体重が落ちるのでしょうか? また体重はしばらくすると、もとに戻るのでしょうか?
Q5 食事以外に胃の手術後の生活で気を付けることを教えてください。
Q6 胃切除後の肺炎球菌ワクチン接種について詳しく教えてください。
E.再発
Q1 手術で取りきれたといわれましたが再発をきたしました。もう一度手術で切除できないのでしょうか?
(5)薬物療法
A.補助化学療法
Q1 補助化学療法ってなんですか?どういう人が対象になりますか?手術だけではだめでしょうか?治療としてはどれくらいの期間続けるのでしょうか?
B.進行再発症例に対してのがん薬物療法
Q1 薬物療法にはどんな種類がありますか?
Q2 どのように薬物療法を決めているのでしょうか?
Q3 HER2、CLDN18.2、CPS、MMR/MSIってなんですか?
Q4 肝臓に転移がありますが、肝臓がんの治療をしなくてよいのでしょうか?
Q5 薬物療法ではどのような副作用が起こりますか? それを和らげる方法はありますか?
Q6 これから薬物療法を始めることになりましたが、日常生活や仕事は続けていけますか?
Q7 薬物療法が予定通りにできません。どうしたらよいでしょうか?
Q8 腹腔内化学療法について教えてください。
Q9 CT検査はどのぐらいの間隔で受けた方がよいのでしょうか?
Q10 腫瘍マーカーが気になって仕方がありません。どう考えたらよいでしょうか?
Q11 薬物療法を変更した方がよいと言われました。なぜでしょうか?
Q12 がんゲノム医療、がん遺伝子パネル検査ってなんですか?
Q13 主治医から「これ以上治療法がない」と言われました。どうしたらよいでしょうか?薬物療法をやめるときはどういう状況のときなのでしょうか?
(6)支持療法・緩和治療
Q1 進行再発がんで治療中ですが、食事が食べられません。どうしたらよいでしょうか?
Q2 腹水があると言われていますが、お腹が張って苦しいです。どうしたらよいでしょうか?
Q3 放射線治療はどういうときに行いますか?
Q4 温熱療法はどのようなときに行われますか?
Q5 手術が適応にならない出血に対してどのような治療がありますか?
Q6 食事が取れないときに自宅で点滴をすることはできますか?
Q7 痛みに対して麻薬を使うと言われました。中毒にならないかが心配です。
Q8 アドバンス・ケア・プランニングとはなんですか?
Q9 緩和ケアはどのようなものですか?
Q10 補完代替医療、統合医療とはどのようなものですか?
索引
1 胃とは
2 胃がんとは
1)胃がんの種類
2)胃がんが発生する仕組み
3)胃がんの組織分類
4)胃がんの肉眼型分類
3 胃がんの患者数
4 胃がんの広がり方(浸潤、転移)
1) 浸潤
2) 胃がんの深さの分類
3) 転移
4) 胃がんの進行度(ステージ)
5) 再発
5 胃がんによる症状
6 胃がんの検査法(検診、診断法、治療方針を決めるための検査)
7 胃がんの治療法
1) 内視鏡治療
2) 手術療法
3) 薬物療法
4) 放射線療法
5) 支持療法・緩和治療
2章 胃がん治療ガイドラインの解説
1 治療の原則
2 胃がんに対する内視鏡治療
1) 内視鏡的切除の種類(内視鏡を使った手術の種類)
2) 内視鏡的切除の適応(対象)となる病変
3) 内視鏡的切除の根治性
4) 内視鏡的切除後の治療方針
3 胃がんに対する手術
1) 手術の種類と定義
2) 胃の切除範囲
3) リンパ節郭清
4) 食道胃接合部がん
5) その他
4 胃がんに対する薬物療法
1) 切除不能進行・再発胃がんに対する薬物療法
2) 補助化学療法
5 支持療法・緩和ケア
6 胃がん手術後のフォローアップ
3章 Q & A
(1) 総論
Q1 なぜ胃がんになるのですか?
Q2 検診は毎年受けたほうがよいですか?
Q3 胃がんの種類にはどのようなものがありますか?
Q4 ピロリ菌の除菌は必要ですか? 除菌すればがんにならないのですか?
Q5 胃がんはどこに転移しますか?
Q6 胃がんの症状はありますか?
Q7 セカンドオピニオンとは何ですか?
Q8 臨床試験、治験、先進医療とは何ですか?
Q9 治療を受ける際にどのようなことに気を付けたらよいですか?
Q10 胃がんと診断されましたが、仕事や生活はどうしたらよいですか?
Q11 胃がん治療にはどのくらい費用がかかりますか?
Q12 5年生存率とは何ですか?
Q13 胃がんと診断されました。子供を持ちたいと思っていますがどうしたらよいでしょうか?
(2)診断
Q1 胃がんの診断はどのようにして行いますか?
Q2 治療方針を決めるために、ほかにどのような検査が必要ですか?
Q3 審査腹腔鏡はどのようなときに行うのですか?
(3)内視鏡治療
Q1 内視鏡的切除とはどのような治療法ですか?
Q2 ESD後の偶発症にはどのようなものがありますか?
Q3 内視鏡的切除はどのような患者さんに行われますか?
Q4 内視鏡的切除後の治療方針について教えてください。
Q5 内視鏡的切除後にはどのようなことに気をつければよいですか?
(4)手術
A.総論・適応
Q1 胃がんの手術でリンパ節も切除するのはなぜですか? リンパ節を切除することで後遺症はないのでしょうか?
Q2 手術の前に2?3カ月間抗がん剤治療を行うと言われました。その間に胃がんが進んでしまうことはありませんか?
Q3 ステージ?と言われ、抗がん剤治療を受けることになりました。手術を受けることはできないのでしょうか?
Q4 手術予定が1カ月後になりました。待っている間にがんが進行してしまうことはありませんか?
Q5 胃がんの手術を受ける場合、どれくらいの入院が必要でしょうか?
Q6 胃がんの手術を受けるときにピロリ菌の除菌は必要ですか?
B.手術の方法
Q1 胃がんの手術では胃を切除する範囲はどのように決めるのでしょうか?
Q2 胃の中央よりも上側にできたがんに対して全摘が必要と言われました。胃を残す手術はできませんか?
Q3 開腹手術、腹腔鏡下手術、ロボット支援手術の違いは何ですか?
C.合併症
Q1 胃がんの手術後に起こりうる合併症にはどのようなものがありますか?
Q2 高齢者でも胃がんの手術は受けられるのでしょうか?
D.後遺症・術後生活
Q1 胃を切った後の後遺症はどのようなものがありますか?
Q2 ダンピング症状について詳しく教えてください。
Q3 切除した胃は時間が経つともとの大きさに戻るのでしょうか?
Q4 手術を受けるとどれくらい体重が落ちるのでしょうか? また体重はしばらくすると、もとに戻るのでしょうか?
Q5 食事以外に胃の手術後の生活で気を付けることを教えてください。
Q6 胃切除後の肺炎球菌ワクチン接種について詳しく教えてください。
E.再発
Q1 手術で取りきれたといわれましたが再発をきたしました。もう一度手術で切除できないのでしょうか?
(5)薬物療法
A.補助化学療法
Q1 補助化学療法ってなんですか?どういう人が対象になりますか?手術だけではだめでしょうか?治療としてはどれくらいの期間続けるのでしょうか?
B.進行再発症例に対してのがん薬物療法
Q1 薬物療法にはどんな種類がありますか?
Q2 どのように薬物療法を決めているのでしょうか?
Q3 HER2、CLDN18.2、CPS、MMR/MSIってなんですか?
Q4 肝臓に転移がありますが、肝臓がんの治療をしなくてよいのでしょうか?
Q5 薬物療法ではどのような副作用が起こりますか? それを和らげる方法はありますか?
Q6 これから薬物療法を始めることになりましたが、日常生活や仕事は続けていけますか?
Q7 薬物療法が予定通りにできません。どうしたらよいでしょうか?
Q8 腹腔内化学療法について教えてください。
Q9 CT検査はどのぐらいの間隔で受けた方がよいのでしょうか?
Q10 腫瘍マーカーが気になって仕方がありません。どう考えたらよいでしょうか?
Q11 薬物療法を変更した方がよいと言われました。なぜでしょうか?
Q12 がんゲノム医療、がん遺伝子パネル検査ってなんですか?
Q13 主治医から「これ以上治療法がない」と言われました。どうしたらよいでしょうか?薬物療法をやめるときはどういう状況のときなのでしょうか?
(6)支持療法・緩和治療
Q1 進行再発がんで治療中ですが、食事が食べられません。どうしたらよいでしょうか?
Q2 腹水があると言われていますが、お腹が張って苦しいです。どうしたらよいでしょうか?
Q3 放射線治療はどういうときに行いますか?
Q4 温熱療法はどのようなときに行われますか?
Q5 手術が適応にならない出血に対してどのような治療がありますか?
Q6 食事が取れないときに自宅で点滴をすることはできますか?
Q7 痛みに対して麻薬を使うと言われました。中毒にならないかが心配です。
Q8 アドバンス・ケア・プランニングとはなんですか?
Q9 緩和ケアはどのようなものですか?
Q10 補完代替医療、統合医療とはどのようなものですか?
索引
「患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版」の刊行にあたって
日本胃癌学会では、2023年に19年ぶりとなる患者さん向けのガイドラインを発刊しました。今回、医師向けのガイドラインが第7版に改訂されたことを受け、「患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版」を刊行することといたしました。
近年の胃がん治療の進歩には目覚ましいものがあります。外科的手術療法では、腹腔鏡下手術などの低侵襲手術の推奨範囲が広がり、cStageI胃がんに対しては、幽門側胃切除のみならず、胃全摘や噴門側胃切除においても腹腔鏡下胃切除が強く推奨されるようになりました。また、局所進行胃がんに対しても幽門側胃切除は強く推奨され、胃全摘および噴門側胃切除は弱く推奨されています。さらに、ロボット支援手術もますます普及しており、施行することが弱く推奨されています。一方、胃の機能をできるだけ温存する手術の一つとして、噴門側に小さな残胃を残す胃亜全摘も推奨されています。
薬物療法の分野においても進歩が著しく、HER2陰性・クローディン18.2陽性例に対するゾルベツキシマブ併用療法や、HER2陽性・CPS陽性例に対する一次治療におけるペムブロリズマブ併用療法が、新たに「推奨される薬物療法」に加えられました。さらに、これらの薬物を適切に選択するために、治療開始前におけるHER2、CPS、MSI/MMR、クローディン18.2などのバイオマーカー測定が強く推奨されるようになりました。
また、多くの患者さんの疑問にお応えするため、Q&Aの章も改訂されました。日本胃癌学会の認定施設、サバイバー5年生存率、胃がん手術時のピロリ菌除菌、胃亜全摘、胃切除後の肺炎球菌ワクチン接種、クローディン18.2に関する記述が新たに追加されています。
医師版の胃癌治療ガイドライン改訂から1年足らずで「患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版」を刊行できましたのは、関係各位のご尽力によるものであり、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
この新しいガイドラインが、一人でも多くの患者さんのお役に立ちましたら幸いに存じます。
2026年2月
作成委員長 寺島 雅典
日本胃癌学会では、2023年に19年ぶりとなる患者さん向けのガイドラインを発刊しました。今回、医師向けのガイドラインが第7版に改訂されたことを受け、「患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版」を刊行することといたしました。
近年の胃がん治療の進歩には目覚ましいものがあります。外科的手術療法では、腹腔鏡下手術などの低侵襲手術の推奨範囲が広がり、cStageI胃がんに対しては、幽門側胃切除のみならず、胃全摘や噴門側胃切除においても腹腔鏡下胃切除が強く推奨されるようになりました。また、局所進行胃がんに対しても幽門側胃切除は強く推奨され、胃全摘および噴門側胃切除は弱く推奨されています。さらに、ロボット支援手術もますます普及しており、施行することが弱く推奨されています。一方、胃の機能をできるだけ温存する手術の一つとして、噴門側に小さな残胃を残す胃亜全摘も推奨されています。
薬物療法の分野においても進歩が著しく、HER2陰性・クローディン18.2陽性例に対するゾルベツキシマブ併用療法や、HER2陽性・CPS陽性例に対する一次治療におけるペムブロリズマブ併用療法が、新たに「推奨される薬物療法」に加えられました。さらに、これらの薬物を適切に選択するために、治療開始前におけるHER2、CPS、MSI/MMR、クローディン18.2などのバイオマーカー測定が強く推奨されるようになりました。
また、多くの患者さんの疑問にお応えするため、Q&Aの章も改訂されました。日本胃癌学会の認定施設、サバイバー5年生存率、胃がん手術時のピロリ菌除菌、胃亜全摘、胃切除後の肺炎球菌ワクチン接種、クローディン18.2に関する記述が新たに追加されています。
医師版の胃癌治療ガイドライン改訂から1年足らずで「患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版」を刊行できましたのは、関係各位のご尽力によるものであり、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
この新しいガイドラインが、一人でも多くの患者さんのお役に立ちましたら幸いに存じます。
2026年2月
作成委員長 寺島 雅典
