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肝細胞癌診療ガイドライン 2025年版 第6版
新たな名称にて堂々改訂!待望の第6版!

今回から書名を「肝細胞癌診療ガイドライン」と改め、従来のCQに加えて「Future Research Question」を新設。一部推奨については「Good Practice Statement」として提示することとなった。また、薬物療法では新たなレジメンが加わり、放射線治療でも粒子線治療が保険適用になるなど、治療選択肢の拡充に伴い、解説もさらに充実した。肝細胞癌診療に携わる医療者の必携書、待望の改訂版!
肝細胞癌診療ガイドラインClinical Question・推奨一覧
本ガイドラインについて
総論
改訂作業の実際(各論)
肝癌領域の費用対効果の概説
第1章■診断およびサーベイランス
はじめに
肝細胞癌サーベイランス・診断アルゴリズムの解説
CQ1-1 サーベイランスは、どのような方法で行うか?
CQ1-2 肝細胞癌の診断に有用な腫瘍マーカーは何か?
CQ1-3 腫瘍マーカーの測定は、肝細胞癌の治療効果判定の指標として有用か?
CQ1-4 肝細胞癌のサーベイランスにおいて、背景肝疾患の活動性により腫瘍マーカーのカットオフ値を変更することは有用か?
CQ1-5 肝細胞癌の高危険群において、典型的肝細胞癌の診断に診断能が高い画像検査は何か?
CQ1-6 慢性肝疾患患者において、多血性を示すがwashoutがみられない病変にどのように対応するか?
CQ1-7 慢性肝疾患患者において、非多血性の病変に対してどのように対応するか?
CQ1-8 腎機能および肝機能低下患者における肝腫瘍の診断に推奨できる検査法は何か?
CQ1-9 肝細胞癌の病期診断に頭部MRI、胸部CT、骨シンチグラフィー、FDG-PETは必要か?
CQ1-10 画像診断で鑑別が困難な肝腫瘍に対して、腫瘍生検は推奨されるか?
サーベイランスの費用対効果の総説
第2章■治療アルゴリズム
はじめに
肝細胞癌治療アルゴリズムの解説
CQ2-1 単発肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-2 2,3個肝細胞癌に対して推奨される治療法は何か?
CQ2-3 4個以上の肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-4 脈管侵襲陽性肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-5 肝外転移陽性の肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-6 肝移植適応基準内のChild-Pugh分類Cの肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-7 Child-Pugh分類Bの肝細胞癌に対して、肝移植は推奨されるか?
第3章■予防
はじめに
CQ3-1 B型慢性肝疾患からの肝発癌予防として核酸アナログ製剤は推奨されるか?
CQ3-2 C型慢性肝疾患からの肝発癌予防としてDAA治療は推奨されるか?
CQ3-3 肝発癌予防に有効な生活習慣は何か?
CQ3-4 肝線維化が進行した代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)患者に対するスタチン、メトホルミン投与は肝発癌予防に有用か?
第4章■手術
はじめに
CQ4-1 肝切除はどのような患者に行うのが適切か?
CQ4-2 肝切除前肝機能の適切な評価法は?
CQ4-3 系統的肝切除は推奨されるか?
CQ4-4 低侵襲(腹腔鏡下/ロボット)肝切除は、推奨されるか?
CQ4-5 肝切除を安全に行うための手術手技は何か?
CQ4-6 肝切除の周術期管理としてERAS は有用か?
CQ4-7(FRQ)肝切除の術前療法として推奨されるものは何か?
CQ4-8 ダウンステージングされた肝細胞癌に肝移植は推奨されるか?
CQ4-9 全病変に治療介入可能な肝外転移陽性肝細胞癌に対し、切除は推奨されるか?
CQ4-10 Child-Pugh分類B肝細胞癌に肝切除は推奨されるか?
第5章■アブレーション
はじめに
CQ5-1 アブレーションはどのような患者に行うのが適切か?
CQ5-2 アブレーションで推奨される治療法は何か?
CQ5-3 アブレーション前のTACE併用は推奨されるか?
CQ5-4 アブレーションの治療ガイドとして造影超音波、fusion imagingは推奨されるか?
CQ5-5 アブレーションの効果判定に推奨される画像診断は何か?
CQ5-6(FRQ)肝外転移に対するアブレーションは推奨されるか?
第6章■肝動脈(化学)塞栓療法TA(C)E
はじめに
CQ6-1 TACE/TAEはどのような患者に行うのが適切か?
CQ6-2 TACEにおいて塞栓物質や抗癌剤はどのように用いるのが適切か?
CQ6-3 TACEの効果判定に有用な画像診断は何か?
CQ6-4 TACEの適応となる肝細胞癌患者に対して術前または術後の薬物療法併用は推奨されるか?
CQ6-5 TACE施行後の再発において、TACE不応やTACE不適と判断される場合、TACE単独の継続は推奨されるか?
第7章■薬物療法
はじめに
肝細胞癌薬物療法アルゴリズムの解説
CQ7-1 薬物療法はどのような患者に行うのが適切か?
CQ7-2 切除不能進行肝細胞癌の一次薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-3 切除不能進行肝細胞癌の二次薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-4(FRQ)切除不能進行肝細胞癌に対する三次以降の薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-5(FRQ)切除不能進行肝細胞癌に対して、がん遺伝子パネル検査は有用か?
CQ7-6 切除不能進行肝細胞癌に対する全身薬物療法に局所治療の追加は推奨されるか?
薬物療法の費用対効果の総説
第8章■放射線治療
はじめに
CQ8-1 体幹部定位放射線治療と粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療)はどのような患者に行うのが適切か?
CQ8-2 肝細胞癌患者に対する他の局所治療後の局所再発に対して放射線治療〔体幹部定位放射線治療、粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療)〕は推奨されるか?
CQ8-3 肝細胞癌の骨転移・脳転移の症状緩和目的に放射線治療は推奨されるか?
CQ8-4 放射線治療後の治療効果判定はどのようにするか?
CQ8-5 肝外転移に対する放射線治療は推奨されるか?
第9章■治療後のサーベイランス・再発予防・再発治療
はじめに
CQ9-1 肝切除後・アブレーション後、どのようにフォローアップするか?
CQ9-2 肝切除後・アブレーション後の有効な再発予防法は何か?
CQ9-3 肝切除後・アブレーション後の再発病変に対し、推奨される治療法は何か?
CQ9-4 肝移植後、どのようにフォローアップするか?
CQ9-5 肝移植後の肝細胞癌患者に対して、有効な再発予防法は何か?
CQ9-6 肝移植後の再発に対する有効な治療法は何か?
肝細胞癌診療ガイドライン2025年版の外部評価
資料:略語一覧
索引
本ガイドラインについて
総論
改訂作業の実際(各論)
肝癌領域の費用対効果の概説
第1章■診断およびサーベイランス
はじめに
肝細胞癌サーベイランス・診断アルゴリズムの解説
CQ1-1 サーベイランスは、どのような方法で行うか?
CQ1-2 肝細胞癌の診断に有用な腫瘍マーカーは何か?
CQ1-3 腫瘍マーカーの測定は、肝細胞癌の治療効果判定の指標として有用か?
CQ1-4 肝細胞癌のサーベイランスにおいて、背景肝疾患の活動性により腫瘍マーカーのカットオフ値を変更することは有用か?
CQ1-5 肝細胞癌の高危険群において、典型的肝細胞癌の診断に診断能が高い画像検査は何か?
CQ1-6 慢性肝疾患患者において、多血性を示すがwashoutがみられない病変にどのように対応するか?
CQ1-7 慢性肝疾患患者において、非多血性の病変に対してどのように対応するか?
CQ1-8 腎機能および肝機能低下患者における肝腫瘍の診断に推奨できる検査法は何か?
CQ1-9 肝細胞癌の病期診断に頭部MRI、胸部CT、骨シンチグラフィー、FDG-PETは必要か?
CQ1-10 画像診断で鑑別が困難な肝腫瘍に対して、腫瘍生検は推奨されるか?
サーベイランスの費用対効果の総説
第2章■治療アルゴリズム
はじめに
肝細胞癌治療アルゴリズムの解説
CQ2-1 単発肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-2 2,3個肝細胞癌に対して推奨される治療法は何か?
CQ2-3 4個以上の肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-4 脈管侵襲陽性肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-5 肝外転移陽性の肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-6 肝移植適応基準内のChild-Pugh分類Cの肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-7 Child-Pugh分類Bの肝細胞癌に対して、肝移植は推奨されるか?
第3章■予防
はじめに
CQ3-1 B型慢性肝疾患からの肝発癌予防として核酸アナログ製剤は推奨されるか?
CQ3-2 C型慢性肝疾患からの肝発癌予防としてDAA治療は推奨されるか?
CQ3-3 肝発癌予防に有効な生活習慣は何か?
CQ3-4 肝線維化が進行した代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)患者に対するスタチン、メトホルミン投与は肝発癌予防に有用か?
第4章■手術
はじめに
CQ4-1 肝切除はどのような患者に行うのが適切か?
CQ4-2 肝切除前肝機能の適切な評価法は?
CQ4-3 系統的肝切除は推奨されるか?
CQ4-4 低侵襲(腹腔鏡下/ロボット)肝切除は、推奨されるか?
CQ4-5 肝切除を安全に行うための手術手技は何か?
CQ4-6 肝切除の周術期管理としてERAS は有用か?
CQ4-7(FRQ)肝切除の術前療法として推奨されるものは何か?
CQ4-8 ダウンステージングされた肝細胞癌に肝移植は推奨されるか?
CQ4-9 全病変に治療介入可能な肝外転移陽性肝細胞癌に対し、切除は推奨されるか?
CQ4-10 Child-Pugh分類B肝細胞癌に肝切除は推奨されるか?
第5章■アブレーション
はじめに
CQ5-1 アブレーションはどのような患者に行うのが適切か?
CQ5-2 アブレーションで推奨される治療法は何か?
CQ5-3 アブレーション前のTACE併用は推奨されるか?
CQ5-4 アブレーションの治療ガイドとして造影超音波、fusion imagingは推奨されるか?
CQ5-5 アブレーションの効果判定に推奨される画像診断は何か?
CQ5-6(FRQ)肝外転移に対するアブレーションは推奨されるか?
第6章■肝動脈(化学)塞栓療法TA(C)E
はじめに
CQ6-1 TACE/TAEはどのような患者に行うのが適切か?
CQ6-2 TACEにおいて塞栓物質や抗癌剤はどのように用いるのが適切か?
CQ6-3 TACEの効果判定に有用な画像診断は何か?
CQ6-4 TACEの適応となる肝細胞癌患者に対して術前または術後の薬物療法併用は推奨されるか?
CQ6-5 TACE施行後の再発において、TACE不応やTACE不適と判断される場合、TACE単独の継続は推奨されるか?
第7章■薬物療法
はじめに
肝細胞癌薬物療法アルゴリズムの解説
CQ7-1 薬物療法はどのような患者に行うのが適切か?
CQ7-2 切除不能進行肝細胞癌の一次薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-3 切除不能進行肝細胞癌の二次薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-4(FRQ)切除不能進行肝細胞癌に対する三次以降の薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-5(FRQ)切除不能進行肝細胞癌に対して、がん遺伝子パネル検査は有用か?
CQ7-6 切除不能進行肝細胞癌に対する全身薬物療法に局所治療の追加は推奨されるか?
薬物療法の費用対効果の総説
第8章■放射線治療
はじめに
CQ8-1 体幹部定位放射線治療と粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療)はどのような患者に行うのが適切か?
CQ8-2 肝細胞癌患者に対する他の局所治療後の局所再発に対して放射線治療〔体幹部定位放射線治療、粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療)〕は推奨されるか?
CQ8-3 肝細胞癌の骨転移・脳転移の症状緩和目的に放射線治療は推奨されるか?
CQ8-4 放射線治療後の治療効果判定はどのようにするか?
CQ8-5 肝外転移に対する放射線治療は推奨されるか?
第9章■治療後のサーベイランス・再発予防・再発治療
はじめに
CQ9-1 肝切除後・アブレーション後、どのようにフォローアップするか?
CQ9-2 肝切除後・アブレーション後の有効な再発予防法は何か?
CQ9-3 肝切除後・アブレーション後の再発病変に対し、推奨される治療法は何か?
CQ9-4 肝移植後、どのようにフォローアップするか?
CQ9-5 肝移植後の肝細胞癌患者に対して、有効な再発予防法は何か?
CQ9-6 肝移植後の再発に対する有効な治療法は何か?
肝細胞癌診療ガイドライン2025年版の外部評価
資料:略語一覧
索引
2025年版 前文
肝癌診療ガイドラインは初版が2005年に発刊され、ほぼ4年ごとに大改訂が行われてきた。本ガイドラインの対象は初版以来、一貫して我が国の原発性肝癌の約90%を占める肝細胞癌である。ただ、残り10%のうち約5%を占める肝内胆管癌については、別途これに特化したガイドライン(肝内胆管癌診療ガイドライン2021年版:日本肝癌研究会編)が上梓されたことを受け、今回の改訂より本ガイドラインは「肝細胞癌診療ガイドライン」と称することになった。
今回の改訂でもいくつか大幅な変更・修正がなされた。第5版序文(2021年10月)で述べたが、その後も肝細胞癌に対する薬物療法の進歩は目覚ましく、新しい有効なレジメンが複数加わるとともに、既存の治療法と薬物療法の組み合わせにより長期成績を改善しようとする試みが積極的に行われ、期待しうる成果が得られつつある。また、2022年4月より粒子線治療が保険適用となり、新たに有力な治療選択肢が加わった。これらを踏まえ、本ガイドラインの骨子というべき「治療アルゴリズム」も大きく変更することになった。今までは推奨治療に優先順位をつけ、第2位までのみ(同率の場合は併記)アルゴリズムに載せる方針だったが、それだけでは推奨治療を網羅できないということで、オプション治療というカテゴリーを設け、第3位以下の推奨治療もアルゴリズムに載せることになった。「シンプルでわかりやすい」というのが初版以来の本ガイドラインの理念だが、各治療法の進歩を反映し、かつ現場のニーズに応えて、より細かい丁寧な記載にシフトしたことになる。
作成の方針やプロセス自体は大きな変更はなく、今回も基本的にMinds の推奨に沿う形で改訂が進められたが、委員に病理医・一般市民・co-medicalスタッフ・医療経済専門家が加わったり、日本医学会連合の指針に従いCOI管理をより厳格に運用したり、より社会の要請に応えるよう配慮した。
今回の改訂も第2版から第5版同様、日本肝臓学会の限られた予算の中からの資金のみで作業を行なった。コロナ禍の影響はほぼなかったが、前版のやり方を踏襲し、会議はすべてWeb開催とした。2025年1月から約3カ月間は1〜2時間の会議を毎週開催することになってしまった。日常診療でお忙しい中、文字通りボランティアで膨大な改訂作業を完遂していただいた改訂委員、専門委員、査読チームの皆様に心より感謝いたします。また、本改訂事業に多大なるご理解とご協力をいただきました日本肝臓学会竹原徹郎理事長、四柳宏ガイドライン統括委員長はじめ各理事、大森昌和事務局長、黒崎太一事務員のみなさまに深謝いたします。最後に膨大な編集・校正作業にご尽力いただいた金原出版 中川茜氏に篤く御礼申し上げます。
2025年10月
肝細胞癌診療ガイドライン2025 年版(第6版)改訂委員会 委員長
東京大学大学院医学系研究科臓器病態外科学 肝胆膵外科・人工臓器移植外科 教授
長谷川 潔
肝癌診療ガイドラインは初版が2005年に発刊され、ほぼ4年ごとに大改訂が行われてきた。本ガイドラインの対象は初版以来、一貫して我が国の原発性肝癌の約90%を占める肝細胞癌である。ただ、残り10%のうち約5%を占める肝内胆管癌については、別途これに特化したガイドライン(肝内胆管癌診療ガイドライン2021年版:日本肝癌研究会編)が上梓されたことを受け、今回の改訂より本ガイドラインは「肝細胞癌診療ガイドライン」と称することになった。
今回の改訂でもいくつか大幅な変更・修正がなされた。第5版序文(2021年10月)で述べたが、その後も肝細胞癌に対する薬物療法の進歩は目覚ましく、新しい有効なレジメンが複数加わるとともに、既存の治療法と薬物療法の組み合わせにより長期成績を改善しようとする試みが積極的に行われ、期待しうる成果が得られつつある。また、2022年4月より粒子線治療が保険適用となり、新たに有力な治療選択肢が加わった。これらを踏まえ、本ガイドラインの骨子というべき「治療アルゴリズム」も大きく変更することになった。今までは推奨治療に優先順位をつけ、第2位までのみ(同率の場合は併記)アルゴリズムに載せる方針だったが、それだけでは推奨治療を網羅できないということで、オプション治療というカテゴリーを設け、第3位以下の推奨治療もアルゴリズムに載せることになった。「シンプルでわかりやすい」というのが初版以来の本ガイドラインの理念だが、各治療法の進歩を反映し、かつ現場のニーズに応えて、より細かい丁寧な記載にシフトしたことになる。
作成の方針やプロセス自体は大きな変更はなく、今回も基本的にMinds の推奨に沿う形で改訂が進められたが、委員に病理医・一般市民・co-medicalスタッフ・医療経済専門家が加わったり、日本医学会連合の指針に従いCOI管理をより厳格に運用したり、より社会の要請に応えるよう配慮した。
今回の改訂も第2版から第5版同様、日本肝臓学会の限られた予算の中からの資金のみで作業を行なった。コロナ禍の影響はほぼなかったが、前版のやり方を踏襲し、会議はすべてWeb開催とした。2025年1月から約3カ月間は1〜2時間の会議を毎週開催することになってしまった。日常診療でお忙しい中、文字通りボランティアで膨大な改訂作業を完遂していただいた改訂委員、専門委員、査読チームの皆様に心より感謝いたします。また、本改訂事業に多大なるご理解とご協力をいただきました日本肝臓学会竹原徹郎理事長、四柳宏ガイドライン統括委員長はじめ各理事、大森昌和事務局長、黒崎太一事務員のみなさまに深謝いたします。最後に膨大な編集・校正作業にご尽力いただいた金原出版 中川茜氏に篤く御礼申し上げます。
2025年10月
肝細胞癌診療ガイドライン2025 年版(第6版)改訂委員会 委員長
東京大学大学院医学系研究科臓器病態外科学 肝胆膵外科・人工臓器移植外科 教授
長谷川 潔