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炎症性腸疾患関連消化管腫瘍診療ガイドライン 2024年版
炎症性腸疾患(IBD)関連消化管腫瘍のガイドラインが誕生!
編 集 | 大腸癌研究会 |
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定 価 | 3,850円 (3,500円+税) |
発行日 | 2024/07/20 |
ISBN | 978-4-307-20459-0 |
B5判・152頁・図数:9枚・カラー図数:42枚
在庫状況 | あり |
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IBD患者数は増加の一途をたどり、長期罹患患者では消化管癌が合併することが知られている。本ガイドラインではUC(潰瘍性大腸炎)関連消化管腫瘍とCD(クローン病)関連消化管腫瘍のそれぞれの解説に加え、計28のCQを最新のエビデンスに基づいて設定した。各施設からの貴重な切除標本や病理アトラスなどのカラー図も豊富に取り扱っており、まさに他の追随を許さないIBD関連消化管腫瘍診療に携わる医療者必携の一冊。
総論
1.目的
2.使用法
3.対象
4.作成法
5.文献検索法
6.改訂
7.公開
8.資金
9.利益相反
10.ガイドライン委員会
略語一覧
用語定義
各論
I.UC関連消化管腫瘍
1.疫学
2.サーベイランス
3.診断
1)内視鏡診断
2)病理診断
4.治療
1)内視鏡治療
2)手術治療
3)薬物療法
5.予後
II.CD関連消化管腫瘍
1.疫学
2.サーベイランス
1)直腸肛門管癌サーベイランス
2)内視鏡、その他
3.診断
1)内視鏡診断、その他画像診断
2)病理診断
4.治療
1)手術治療
2)薬物療法
5.予後
Clinical Questions
CQ1:IBD関連消化管腫瘍の定義は何か?
CQ2:IBD関連消化管腫瘍のリスク因子は?
CQ3:IBD関連消化管腫瘍の臨床病理学的特徴は、日本人と欧米人との間に違いはあるか?
CQ4:IBDに対する薬物療法は関連消化管腫瘍発生リスクに影響するか?
CQ5:IBD関連消化管腫瘍に対する内視鏡によるサーベイランスは有効か?
CQ6:サーベイランスにおける最適な内視鏡検査の方法(開始時期、施行間隔、観察方法など)は何か?
CQ7:IBD関連消化管腫瘍に対する内視鏡検査以外のサーベイランスは有効か?
CQ8:大腸内視鏡検査によるサーベイランスにおける最適な生検方法は何か?
CQ9:CD関連直腸肛門管癌の診断に麻酔下肛門部観察(examination under anesthesia: EUA)は推奨されるか?
CQ10:UC関連大腸腫瘍とsporadic colorectal neoplasia(散発性大腸腫瘍)の鑑別となる内視鏡所見は何か?
CQ11:IBD関連消化管腫瘍に用いるべき病理診断用語・分類・基準は何か?
CQ12:IBD関連消化管腫瘍の生検病理診断において免疫染色(p53, Ki-67)は推奨されるか?
CQ13:IBD関連消化管腫瘍と散発性腫瘍の病理所見の違いは何か?
CQ14:UC関連大腸腫瘍に対して大腸全摘術は推奨されるか?
CQ15:CD関連大腸腫瘍に対して大腸部分切除は推奨されるか?
CQ16:UC関連大腸腫瘍に対する括約筋温存手術として回腸嚢肛門吻合術(ileoanal anastomosis: IAA)は推奨されるか?
CQ17:UC関連直腸癌に対して括約筋温存手術は推奨されるか?
CQ18:CD関連直腸肛門管癌に対する最適な術式は何か?
CQ19:CD関連小腸癌に対する最適な術式は何か?
CQ20:IBD関連消化管癌に対する低侵襲手術は推奨されるか?
CQ21:UC関連大腸腫瘍に対して内視鏡切除は推奨されるか?
CQ22:UC関連大腸腫瘍に対する内視鏡切除後の最適なサーベイランス法は何か?
CQ23:IBD関連消化管癌手術後のIBD薬物治療の注意点は何か?
CQ24:IBD関連消化管腫瘍手術後の補助化学療法は推奨されるか?
CQ25:IBD関連の進行・再発消化管癌に対する薬物療法は推奨されるか?
CQ26:IBD関連直腸癌に対する術前化学放射線療法は有効か?
CQ27:IBD関連消化管癌は散発性消化管癌と比較して予後不良か?
CQ28:IBD患者に消化管以外の腫瘍発生リスクはあるか?
炎症性腸疾患関連消化管腫瘍診療ガイドライン 2024年版の外部評価
本ガイドラインで使用する用語
索引
1.目的
2.使用法
3.対象
4.作成法
5.文献検索法
6.改訂
7.公開
8.資金
9.利益相反
10.ガイドライン委員会
略語一覧
用語定義
各論
I.UC関連消化管腫瘍
1.疫学
2.サーベイランス
3.診断
1)内視鏡診断
2)病理診断
4.治療
1)内視鏡治療
2)手術治療
3)薬物療法
5.予後
II.CD関連消化管腫瘍
1.疫学
2.サーベイランス
1)直腸肛門管癌サーベイランス
2)内視鏡、その他
3.診断
1)内視鏡診断、その他画像診断
2)病理診断
4.治療
1)手術治療
2)薬物療法
5.予後
Clinical Questions
CQ1:IBD関連消化管腫瘍の定義は何か?
CQ2:IBD関連消化管腫瘍のリスク因子は?
CQ3:IBD関連消化管腫瘍の臨床病理学的特徴は、日本人と欧米人との間に違いはあるか?
CQ4:IBDに対する薬物療法は関連消化管腫瘍発生リスクに影響するか?
CQ5:IBD関連消化管腫瘍に対する内視鏡によるサーベイランスは有効か?
CQ6:サーベイランスにおける最適な内視鏡検査の方法(開始時期、施行間隔、観察方法など)は何か?
CQ7:IBD関連消化管腫瘍に対する内視鏡検査以外のサーベイランスは有効か?
CQ8:大腸内視鏡検査によるサーベイランスにおける最適な生検方法は何か?
CQ9:CD関連直腸肛門管癌の診断に麻酔下肛門部観察(examination under anesthesia: EUA)は推奨されるか?
CQ10:UC関連大腸腫瘍とsporadic colorectal neoplasia(散発性大腸腫瘍)の鑑別となる内視鏡所見は何か?
CQ11:IBD関連消化管腫瘍に用いるべき病理診断用語・分類・基準は何か?
CQ12:IBD関連消化管腫瘍の生検病理診断において免疫染色(p53, Ki-67)は推奨されるか?
CQ13:IBD関連消化管腫瘍と散発性腫瘍の病理所見の違いは何か?
CQ14:UC関連大腸腫瘍に対して大腸全摘術は推奨されるか?
CQ15:CD関連大腸腫瘍に対して大腸部分切除は推奨されるか?
CQ16:UC関連大腸腫瘍に対する括約筋温存手術として回腸嚢肛門吻合術(ileoanal anastomosis: IAA)は推奨されるか?
CQ17:UC関連直腸癌に対して括約筋温存手術は推奨されるか?
CQ18:CD関連直腸肛門管癌に対する最適な術式は何か?
CQ19:CD関連小腸癌に対する最適な術式は何か?
CQ20:IBD関連消化管癌に対する低侵襲手術は推奨されるか?
CQ21:UC関連大腸腫瘍に対して内視鏡切除は推奨されるか?
CQ22:UC関連大腸腫瘍に対する内視鏡切除後の最適なサーベイランス法は何か?
CQ23:IBD関連消化管癌手術後のIBD薬物治療の注意点は何か?
CQ24:IBD関連消化管腫瘍手術後の補助化学療法は推奨されるか?
CQ25:IBD関連の進行・再発消化管癌に対する薬物療法は推奨されるか?
CQ26:IBD関連直腸癌に対する術前化学放射線療法は有効か?
CQ27:IBD関連消化管癌は散発性消化管癌と比較して予後不良か?
CQ28:IBD患者に消化管以外の腫瘍発生リスクはあるか?
炎症性腸疾患関連消化管腫瘍診療ガイドライン 2024年版の外部評価
本ガイドラインで使用する用語
索引
はじめに
「炎症性腸疾患関連消化管腫瘍診療ガイドライン 2024年版」をお届けします。
炎症性腸疾患(IBD)である潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)の患者数は、本邦で増え続けており、炎症に対する薬物療法の急速な進歩により、長期経過症例も増えてきています。IBDの長期経過例には大腸癌をはじめとする消化管腫瘍発生のリスクがあることが知られていますが、IBD関連消化管腫瘍の実際の患者数は散発性の消化管腫瘍に比較すると少なく、消化管疾患を専門としていても個々の医師が経験する症例の数は少ないのが現状であると思われます。
そのような状況の中で、大腸癌研究会は厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業の難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班の協力のもと、IBD関連消化管腫瘍の診療に資するガイドラインの作成を目指して、2021年に炎症性腸疾患関連消化管腫瘍診療ガイドライン作成委員会を発足させました。IBD関連消化管腫瘍に関するエビデンスは、散発性消化管腫瘍に比べて圧倒的に少ないという現状がありますが、内科、外科、病理、ガイドライン作成、文献検索の専門家が委員となり、コロナ禍という制約の中でオンライン会議やメール審議によって議論を重ね、2024年7月に初版のガイドラインを皆さまにお届けすることができました。
本ガイドラインでは、最初に、日常診療で混乱して使用されていることが多い用語の定義を行い、巻末には統一して使用すべき用語を用語集として掲載しました。各論は、十分な紙面と多くの図表を用いて、IBD関連消化管腫瘍の疫学、診断、治療について系統的に理解していただけるような内容となっております。Clinical Question(CQ)では28のテーマを取り上げました。エビデンスが少ないという現状から、高い推奨度、高いエビデンスレベルのCQが多くないのが課題ですが、現時点で最適、最良と思われる提案ができたと考えております。またCQ作成の中で、将来に向けて取り組むべき課題が明らかになったとも考えます。
ガイドライン作成委員一同、本ガイドラインがIBD患者の診療に携わる全ての医療従事者のお役に立てることを切に願っております。
2024年7月
大腸癌研究会会長
味岡 洋一
「炎症性腸疾患関連消化管腫瘍診療ガイドライン 2024年版」をお届けします。
炎症性腸疾患(IBD)である潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)の患者数は、本邦で増え続けており、炎症に対する薬物療法の急速な進歩により、長期経過症例も増えてきています。IBDの長期経過例には大腸癌をはじめとする消化管腫瘍発生のリスクがあることが知られていますが、IBD関連消化管腫瘍の実際の患者数は散発性の消化管腫瘍に比較すると少なく、消化管疾患を専門としていても個々の医師が経験する症例の数は少ないのが現状であると思われます。
そのような状況の中で、大腸癌研究会は厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業の難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班の協力のもと、IBD関連消化管腫瘍の診療に資するガイドラインの作成を目指して、2021年に炎症性腸疾患関連消化管腫瘍診療ガイドライン作成委員会を発足させました。IBD関連消化管腫瘍に関するエビデンスは、散発性消化管腫瘍に比べて圧倒的に少ないという現状がありますが、内科、外科、病理、ガイドライン作成、文献検索の専門家が委員となり、コロナ禍という制約の中でオンライン会議やメール審議によって議論を重ね、2024年7月に初版のガイドラインを皆さまにお届けすることができました。
本ガイドラインでは、最初に、日常診療で混乱して使用されていることが多い用語の定義を行い、巻末には統一して使用すべき用語を用語集として掲載しました。各論は、十分な紙面と多くの図表を用いて、IBD関連消化管腫瘍の疫学、診断、治療について系統的に理解していただけるような内容となっております。Clinical Question(CQ)では28のテーマを取り上げました。エビデンスが少ないという現状から、高い推奨度、高いエビデンスレベルのCQが多くないのが課題ですが、現時点で最適、最良と思われる提案ができたと考えております。またCQ作成の中で、将来に向けて取り組むべき課題が明らかになったとも考えます。
ガイドライン作成委員一同、本ガイドラインがIBD患者の診療に携わる全ての医療従事者のお役に立てることを切に願っております。
2024年7月
大腸癌研究会会長
味岡 洋一
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