新しい腹腔鏡下手術手技 開腹手術からの近道マップ

患者がよろこぶ手術を安全・確実に実践するために!! インターネットによる10時間の動画で見る!!

監 修 黒田嘉和
編 著 市原隆夫
定 価 13,200円
(12,000円+税)
発行日 2006/12/10
ISBN 978-4-307-20228-2

B5判・288頁・図数:864枚

在庫状況 なし

 本書は「前立ち」が教えてくれた最も実践的な内容を含め本文とシェーマ,長時間のビデオ画像で供覧し,ラボに行かなくとも開腹手術の感覚を思い浮かべながら開腹手術の線上に腹腔鏡下手術を捕らえることが出来るように編集されている。
 腹腔鏡下手術は制限の多い手術で,これら制限の解決のために数多くのdeviceの使用が必須である。しかしその多くは欧米製であり,体形の異なる日本人に使用するにはさらなる制限を克服しなければならず,この事実も普及の遅れの原因となっている。著者らは日本人のための独自の工夫(術式,device)をいくつか完成させており,本書ではこれらを紹介しながら,合理的な術式を供覧している。腹腔鏡下手術の経験豊富な先生は勿論,あまり好きではないが興味はあるという開腹手術のベテランの先生方にも,お読みいただきたい手術書である。
おもな内容
第 1 章 腹腔鏡下手術総論
◆腹腔鏡下手術の利点
◆腹腔鏡下手術の欠点−どうしてラパロは嫌われる
開腹,腹腔鏡下手術で共通する合併症/システム(気腹状態)による特有な偶発症,合併症
◆適応−内視鏡的消化管癌治療との境界線
大腸癌/胃癌
◆deviceの特性 腹腔鏡/吸引洗浄器/腸把持鉗子/トロカー/止血クリップ/腹腔鏡,鉗子の体外保持器/切開凝固器具/自動吻合器,縫合器/その他のdevice
◆合併症と対処法
術中出血/吻合トラブル/血管誤認/総括

第 2 章 FALS革命
◆FALSの特徴
手術と触覚の話/簡単な再気腹/安全性の向上/開腹用の器械の使用/なぜ左手だけでいいの?/低侵襲手術の中での位置付け−HALSとは似て異なるもの/腹腔鏡用の器械の操作性が向上する 
◆FALSの手順
第一ポート挿入/次に小切開を開ける
◆FALS-TOP  
◆GUT-CLAMPER  
◆LR-double protection system

第 3 章 各  論
◆胃
幽門側胃切除術/胃全摘術/胃局所切除
◆大腸癌
右結腸切除/横行結腸切除/左側結腸切除/S状結腸切除/上部直腸切除/下部直腸切除/腹腔鏡下大腸切除術トラブルシューティング
◆炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎/Crohn病/虫垂切除術
◆副腎摘除術
◆胆嚢摘出術
◆総胆管切開
◆膵臓切除術

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