Next Step 心電図を読んで心エコーを究める Ver.2.0 第2版
心電図と心エコーがコラボすれば、心臓がもっと面白くなる。
| 著 者 |
中島 哲 |
| 定 価 |
5,500円 (5,000円+税) |
| 発行日 |
2026/04/14 |
| ISBN |
978-4-307-05057-9 |
A5判・372頁・カラー図数:400枚
【Web動画付】機序を制する者は、血行動態を制する。
本書は心エコー検査入門の段階をすませ、さらに本格的に学びたい方を対象にしている。パターンで覚えただけの心電図・心エコー検査から脱却し、心電図検査を心エコー検査に活かすための解釈を3 stepで解説する。さらに心音・心雑音判読を会得することで、確たる答えに導く方法を伝授する。一歩先を行く心臓超音波検査報告書の書き方も必見である。
心臓の本質を理解し、さらなる高みへと誘う本。
Introduction
Lecture 1 心電図判読、心音・心雑音判読、心エコー検査のポイント
Lecture 2 最も見逃しようのない目を引く所見
Case study
急性疾患
Case 1 急性心筋梗塞
Case 2 心室中隔穿孔
Case 3 急性肺血栓塞栓症
Case 4 たこつぼ型心筋症
Case 5 急性心筋炎
心膜疾患
Case 6 心タンポナーデ
Case 7 心膜炎
慢性疾患
Case 8 慢性血栓塞栓性肺高血圧症
Case 9 陳旧性心筋梗塞
Case 10 心室瘤
Case 11 心房細動
心筋症
Case 12 拡張型心筋症
Case 13 心尖部肥大型心筋症
Case 14 非対称性中隔肥大型心筋症
Case 15 心アミロイドーシス
Case 16 不整脈原性右室心筋症
Case 17 デュシェンヌ型筋ジストロフィー
先天性心疾患
Case 18 心房中隔欠損症
Case 19 心室中隔欠損症、Eisenmenger症候群
Case 20 動脈管開存症
Case 21 エプスタイン奇形
弁膜症
Case 22 大動脈弁狭窄症、大動脈二尖弁
Case 23 僧帽弁狭窄症
Case 24 大動脈弁閉鎖不全症、大動脈弁輪拡張症
Case 25 僧帽弁閉鎖不全症、僧帽弁逸脱症
希少例
Case 26 冠動脈瘻
初版『Next Step 心電図を読んで心エコーを究める』を出版してから、早10年の歳月が流れました。幸いなことに、多くの医療従事者の方々に一読いただき、臨床現場での一助となれたことは、著者としてこの上ない喜びであり、深く感謝申し上げます。
この10年で、医療技術・治療法は目覚ましい進歩を遂げました。診断技術の向上はもちろんのこと、治療法も多様化しています。初版で提唱した「心電図を地図として心エコーというドライブをナビゲートする」というコンセプトは今も変わりませんが、講演を通じ「心音・心雑音や左室コンプライアンスについて教えてほしい」「改訂版を出版してほしい」との声もいただきました。そこで、読者の皆様に実践的な知識を提供すべく、改訂版を出版する運びとなりました。
今回の改訂版では、初版の構成を維持しつつ、心臓をさらに理解するために(1)心音・心雑音、(2)左室コンプライアンスおよび左室拡張能のアップグレード、(3)心不全と胸水貯留の機序および心臓近傍の把握、(4)近年増加している心房細動アブレーション術を解説した心房細動例、(5)緊急性の高い心筋梗塞の合併症例や心膜疾患例、(6)遭遇することは稀でも、的確な診断が求められる希少例や難病例を追加しました。
改訂にあたり、私は「心臓が面白い」という根本的な魅力も伝えたいと思いました。心臓は、たった一つの臓器でありながら、電気的活動(心電図)、形態・機能(心エコー図)、そして血行動態(心音・心雑音)が密接に関係し合う、非常に精巧で魅力的な器官です。本書を通じ、これらの関連性を深く理解していただければ幸いです。
本書が循環器診療に携わる皆様にとって最適な手引きとなり、ひいては患者さんの適切な診断・治療に貢献できることを切に願っております。
謝辞
本書のCase studyには、国立病院機構新潟病院および国立病院機構水戸医療センターの症例を使用しました。
そして、本書の刊行に際して、以下の方に多大な御協力を賜りました。ここに心より感謝の意を表します。
・長野医療生活協同組合長野中央病院:副院長 心臓病センター長 循環器内科部長 河野 恆輔先生
著者 中島 哲