臨床放射線

救急画像診断のすべて

2015年11月臨時増刊号(60巻 11号)

企 画
定 価 8,100円
(本体7,500円+税)
在庫状況 あり
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■総論
1.頭部
2.脊椎・脊髄
3.頭頸部
4.胸部
5.腹部
6.泌尿生殖器
7.骨軟部
8.小児
9.核医学
■各論
外傷性疾患
1.頭部
2.脊椎・脊髄
3.頸部
4.胸部
5.腹部
6.泌尿生殖器
7.骨軟部
8.小児
内因性疾患
1.頭部
脳血管障害
炎症性疾患
2.脊椎・脊髄
脊椎・脊髄血管障害
炎症・代謝変性疾患
3.頭頸部
炎症性疾患
4.胸部
胸部血管障害
炎症性疾患
5.腹部(消化管)
腸閉塞
炎症性疾患
消化管血管障害
5.腹部
肝胆膵
急性大動脈症候群
6.泌尿生殖器
泌尿器
生殖器
7.骨軟部
炎症性疾患
8.小児
 救急の現場では一刻を争う適切な診断が要求されます。そして、多くの医療関係者がこの重圧の中で働いています。そのような状況において画像診断する上で必要となる基本的かつ最新の情報をコンパクトな形で提供することを目的に本特集を企画しました。
 画像診断は、病歴や身体所見といった「結果」から推定される「原因」を検証する過程のひとつです(その他の検証方法には、血液生化学などの臨床検査や病理診断などがあります)。通常の一般外来であれば、まず病歴を詳細に聴取して主訴を整理し、それをもとに全身の身体所見をとり、状況に即した適切な鑑別診断リストから確率的に推論を導きます。その際には疾患の頻度(有病率や罹患率などの事前確率)と、その疾患の重要度(予後、緊急度)が勘案されます。疾患の頻度と重要度とのどちらを重視するかは状況によって異なり、診断を迫られる救急の現場では稀ながらも致死的な疾患から除外していく必要があります。また、病歴や身体所見での考察が不十分なまま、“取り敢えず”画像検査へ突入することも多いです。このような状況では、網羅的視点も必要となります。つまり、誤診や見落としを防ぐために、敢えて系統的に隈なく考える冷静な視点が求められます。鑑別リストに疾患名が挙がりさえしなければ事前確率はゼロとなり、診断に到達できないからです。
 救急の画像診断では、一見同じ病歴や同じ症状でも、実は異なる原因が隠れていることも多く、考慮しなければいけない病態生理は広いものです。本書では、基本的着眼点と最新の知見を交えつつ、鑑別診断を含めて、救急の画像診断において必要と思われる知識をまとめて頂きました。画像診断読影室や救急外来などに備えられ、さまざまな病態を扱う緊迫した救急臨床の現場で役立つ事を確信しています。
 今年は臨床放射線60周年となる節目の年であり、還暦の新たなスタ−トにふさわしい増刊号にすることができました。内容の充実した素晴らしい書に仕上げて頂いた執筆者の皆様に心から感謝します。
 
 2015 年10月
  臨床放射線 編集委員会