明日から役立つ
乳がんチーム医療ガイド
「患者満足」をめざす効果的チーム医療の実践!!
| 編 集 |
大野真司 ／ 笠原善郎 |
| 定 価 |
4,180円
（3,800円+税） |
| 発行日 |
2007/06/29 |
| ISBN |
978-4-307-20235-0 |
B5判・162頁・図数：80枚
チーム医療を実践していくためにはどうしたらよいのであろうか。なぜ（Why）チーム医療が必要なのか，チーム医療とは何なのか（What），どのようにしたら（How）チーム医療を構築できるのか，誰が（Who）・いつ（When）チーム医療に関わっていけばよいのか。
本書は第14回日本乳癌学会総会のシンポジウム「乳癌診療におけるチーム医療の取り組みとその効果」のシンポジストを中心に，各施設での取り組みを1冊にまとめたものである。医師（ブレストオンコロジスト，サイコオンコロジスト），看護師（病棟・外来），薬剤師，メディカルソーシャルワーカー，乳がん体験者らによって，チーム医療に関する現状と課題，対策，評価，将来展望などが述べられている。わが国で多くの乳がん患者と家族がより良い医療を受けるうえで，本書がお役に立つと確信する。
おもな内容
■乳がん患者のこころと身体を支えるチーム医療
我々の取り組み／チーム医療の展開／視点の変化／コミュニケーション
■乳がんチーム医療とクリニカルパス
当院での取り組み／クリニカルパス活動からみた乳がんチーム医療
■乳がんチーム医療とプロセスアプローチ
チーム医療の目指すもの：質の高い医療サービス／乳がんチーム医療におけるシステム整備と今後の課題
■ブレストセンターにおける乳がんチーム医療の実際
M.D.アンダーソンがんセンターにおけるがんの集学的治療の実際／当院における集学的治療の試み−ブレストセンター設立の経緯／ブレストセンターの特徴／ブレストセンターを中心とする今後の展開／チーム医療における看護師および薬剤師の役割
■乳がん診療におけるチーム医療の実践
−特にBreast Care Nurseとの共働
BCNの位置づけ／BCNの歴史／BCNの歴史的な職務／英国でのBCNへのカリキュラム・資格認定方法／日本でのBCNのカリキュラム・資格認定方法／BCNを含めたチーム医療の実践とその結果について／BCNと患者会／BCNの今後の問題点／お願い
■乳がん患者に対する集団退院指導の開始からチーム医療の中での病棟看護師の役割を考える
現在のチーム医療／病棟看護師の役割／集団退院指導の実際／外来との連携／クリニカルパスとチーム医療／チーム医療としての地域との連携／今後の課題
■乳がん治癒率向上を目指した外来通院型化学療法におけるチーム医療 −がん看護専門看護師の立場から
大阪医療センター外来化学療法室の概要／乳がんチームの概要および活動内容／乳がんチーム医療における外来化学療法室看護師の役割および今後の課題
■乳がんチーム医療における薬剤師の役割
抗がん剤の安全な取り扱い／プロトコールやレジメンへの関わり／各種マニュアルや資料の作成／患者への教育やサポーティブケアへの関わり
■乳がん患者と家族へのソーシャルワーク
乳がん患者と家族の抱える心理社会的課題／乳がん患者・家族へのソーシャルワーク／乳がん患者・家族へのチームアプローチ−ソーシャルワーカーの視点から
■乳がんチーム医療とサイコオンコロジー
乳がんによる心身の影響とチーム医療／サイコオンコロジーについて／乳がん患者が抱えるストレス／乳がん術後患者の精神症状／がん患者の精神症状がもたらす影響／乳がん患者における不安・抑うつの危険因子と診断／がん患者の不安・抑うつに対する治療／がん医療におけるコミュニケーション／精神的ケアとナラティブ・ベイスト・メディスン／乳がん患者の家庭の問題／乳がんチーム医療とサイコオンコロジー
■患者が考えるチーム医療
患者として／患者が考えるチーム医療／患者が実感したチーム医療の例／患者会の有効利用のおすすめ
