がん情報サービス―がんについて知りたいと思ったら,はじめにみるべきサイト(2/2)

2025年10月22日 | 学術団体・研究機関

「がん情報サービス」は,国立研究開発法人国立がん研究センターが公平性・中立性・バランスを担保する体制を整えて作成している情報サイトです。「がん情報サービス」について2回に分けてご紹介します(第2回)。

 「がん情報サービス」はがん患者さんやご家族が安心して利用できるように,掲載されている情報は外部の専門家やがん患者などの有識者による評価を経たうえで提供されています。がんについて玉石混交,様々な情報があふれている今,「がんについて知りたい」と思ったら,はじめにみるべきサイトといえます。「がん情報サービス」には,患者さんやご家族,一般の方が「がんについて知りたい」と思った時に役立つ機能を多く備えていますが,今回はその中から「がんの相談」「相談先・病院を探す」「予防・検診」についてご紹介します。

 がんについての疑問点や不安は自分で調べただけでは解消しないことが多くあります。専門的な知識を持つ医療関係者に相談したい時に役立つのが,病院の「がん相談支援センター」です。「がん相談支援センター」はその病院を受診していなくても,だれでも無料・匿名で利用でき,看護師や医療ソーシャルワーカーが相談員として対応してくれます。「がんの相談」ではこの「がん相談支援センター」の詳細と探し方が掲載されています。

※以下のリンクをクリックすると「がん情報サービス」の該当ページに移動します。

がんの相談:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

 日本ではがん診療の均てん化が図られる一方で,技術的に難度の高い治療法の質を維持するために集約化も進められており,近隣の病院で必ずしも希望する治療が受けられるとは限りません。「相談先・病院を探す」では病名や地域,治療法などの条件を選択することで,それらに合致した病院を探すことができます。

 また,前に述べた「がん相談支援センター」が設置されているかや,選択した病名についてなんらかの治療が行われた件数も知ることができます。

均てん化:全国どこでも等しく高度な医療を受けられるようにすること

集約化:対象の患者さんをなるべく同じ病院に集めて経験の蓄積を図ること

※以下のリンクをクリックすると「がん情報サービス」の該当ページに移動します。

病名から探す:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

 がんについて調べると,「〇〇をするとがんにならない」あるいは「〇〇をするとがんになる」という情報をみたことがあるのではないでしょうか。それらの情報の中には,科学的な根拠があいまいなものも多く含まれています。「予防・検診」では,がんの発生に影響するとされる要因について,日本で行われた大規模研究をもとに解説されています。

 また,日本において推奨されている各がん検診について,その目的や対象年齢,検査項目,検診を受ける間隔についての情報も掲載されています。

※以下のリンクをクリックすると「がん情報サービス」の該当ページに移動します。

がんの予防・検診:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

クリックすると「がん情報サービス」に移動します