脳腫瘍診療ガイドライン 2019年版 第2版 1.成人脳腫瘍編 2.小児脳腫瘍編

待望の小児脳腫瘍ガイドラインを収載し内容を充実させた改訂版!

編 集 日本脳腫瘍学会
監 修 日本脳神経外科学会
定 価 4,104円
(3,800円+税)
発行日 2019/05/20
ISBN 978-4-307-20396-8

B5判・208頁・図数:6枚・カラー図数:6枚

在庫状況 なし

日進月歩による最新エビデンスを反映し、成人脳腫瘍(膠芽腫・転移性脳腫瘍・中枢神経系原発悪性リンパ腫)を改訂。これに加えて、初めての小児脳腫瘍の診療ガイドラインを収載した。まずは上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA、セガ)の診療指針である。脳神経を専門とする外科医、内科医、放射線科医のみならず、小児科医、皮膚科医、神経内科医の診療に、そして患者様・ご家族様の治療のよりどころとなる1冊。
[ 1.成人脳腫瘍編 ]

成人脳腫瘍編の改訂にあたって

1章.成人膠芽腫
改訂のポイント
総論
CQ 1 成人初発膠芽腫に対する手術療法はどのような意義があるか?
CQ 2 成人初発膠芽腫に対する放射線治療はどのような意義があるか?
CQ 3 成人初発膠芽腫に対する化学療法の種類と意義はどのようなものがあるか?
CQ 4 悪性神経膠腫(初発・再発)を含めた悪性脳腫瘍に対して、開頭腫瘍摘出術の際のタラポルフィンナトリウムと半導体レーザを用いた光線力学的療法は有効か?
CQ 5 膠芽腫に対する、交流電場腫瘍治療システム(NovoTTF-100Aシステム)の使用は有効か?
CQ 6 成人再発膠芽腫に対する治療はどのように行うか?
CQ 7 高齢者初発膠芽腫に対して手術後どのような治療が推奨されるか?

2章.成人転移性脳腫瘍
改訂のポイント
総論
CQ 1-a 単発あるいは少数個の転移性脳腫瘍の治療はどう選択するのか?
CQ 1-b 多数個の転移性脳腫瘍の治療はどう選択するのか?
CQ 2 転移性脳腫瘍の治療のなかで薬物療法(分子標的治療薬を含む)はどう選択するのか?
CQ 3 再発の転移性脳腫瘍の治療はどう選択するのか?
CQ 4 髄膜がん腫症に対する治療はどう選択するのか?
CQ 5 頭蓋骨転移に対する治療はどう選択するのか?
CQ 6 転移性脳腫瘍に対するステロイドや浸透圧利尿薬はどう使用するのか?
CQ 7 転移性脳腫瘍に対する抗てんかん薬はどう使用するのか?

3章.中枢神経系原発悪性リンパ腫
改訂のポイント
総論
CQ 1 PCNSLの診療における手術の位置づけは?
CQ 2-a 診断確定前にステロイド療法は施行するべきか?
CQ 2-b 診断確定後のステロイド療法の位置づけは?
CQ 3 脳リンパ腫に対して眼科的検査、全身精査は必要か?
CQ 4 PCNSLに対してどのような初発時治療が推奨されるか?
CQ 5 PCNSLに対する寛解導入療法として多剤併用療法が推奨されるか?
CQ 6 PCNSLに対してリツキシマブの併用は推奨されるか?
CQ 7-a PCNSLに対する放射線治療ではどのような照射野が推奨されるか?
CQ 7-b PCNSLに対する放射線治療ではどのような照射線量が推奨されるか?
CQ 8 PCNSLに対して自家幹細胞移植を伴う大量化学療法は推奨されるか?
CQ 9 寛解導入後の維持療法は推奨されるか?
CQ 10 PCNSLに対する抗がん薬の髄注療法は推奨されるか?
CQ 11 PCNSLに対して血液脳関門破綻療法(BBBD)を併用した化学療法は推奨されるか?
CQ 12 高齢者PCNSLに対してどのような治療法が推奨されるか?
CQ 13 眼球内リンパ腫にはどのような治療法があるか?
CQ 14 再発PCNSLに対し、どのような治療法が推奨されるか?


[ 2.小児脳腫瘍編 ]

作成の端緒「SEGAガイドライン」を公開して

上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)
総論
CQ 1 結節性硬化症と診断された患者のフォローアップにおいて、頭部画像診断(MRIまたはCT)検査は無症候性SEGAの診断率を高めるために有用か?
CQ 2 非急性症候性または無症候性のSEGA患者に対して、定期的な頭部画像診断(MRIまたはCT)検査は有用か?
CQ 3 非急性症候性または無症候性(増大あり)のSEGAに対する外科的切除は、急性症候性となってから行われる場合と比較して有用か?
CQ 4 非急性症候性または無症候性(増大あり)のSEGAに対して、外科的切除の対象とならない場合にmTOR阻害薬投与は有用か?
CQ 5 外科的切除の対象とならない非急性症候性または無症候性(増大あり)のSEGAに対して放射線治療は有用か?
 この度、脳腫瘍診療ガイドラインの第2版を上梓することが出来ました。第1版の出版から約2年半という短い間での改版ではありますが、二つの重要な意味がございます。第一は、第1版で取り上げた成人膠芽腫、成人転移性脳腫瘍、中枢神経系原発悪性リンパ腫における新しいエビデンスを取り入れ改版したという点です。いずれも稀少な腫瘍で治療選択肢の少ない領域ですので、新しいエビデンスによって治療が大きく様変わりする可能性があります。第1版作成中から新しいエビデンスが得られていて、懸案となっていました。今回それらを取り込むことができました。第二の意味は小児脳腫瘍に手をつけたことです。更に稀少な腫瘍群ではありますが、第1版の経験と反省からMinds 2014の手法を試みました。稀少な腫瘍におけるMinds 2014準拠によるガイドライン作成、というのはある意味チャレンジではございますが、説得力のある公正なガイドライン作成には避けて通れない道と考えました。その嚆矢として取り上げた腫瘍がSEGAでございます。
 引き続き、ペースを落とさずに、まだまだ多数存在する他の脳腫瘍の診療ガイドラインの作成、あるいは改訂を進めてゆきたいと考えております。ご支援の程をよろしくお願い申し上げます。

令和元年5月
特定非営利活動法人日本脳腫瘍学会
理事長 西川 亮