ワクチンと予防接種の全て 第2版 見直されるその威力

病原微生物学の紹介を兼ねたわかりやすいワクチン全体の解説書!!

著 者 大谷 明 / 三瀬 勝利 / 田中慶司
定 価 4,860円
(4,500円+税)
発行日 2013/04/10
ISBN 978-4-307-17065-9

B5判・230頁・図数:41枚

在庫状況 あり

インフルエンザの流行や癌予防ワクチンの登場のなか好評裡に初版が刊行されて3年半。その間の新ワクチンの承認や新情報に対応して初版を全面的に見直した。できる限り多くの人々にワクチンの重要性を認識して欲しいと考え、初歩から書き起こしたワクチンに関する全体的な解説書。病原微生物学の紹介も兼ねた多くの方に必読の書!
第1部 ワクチンと予防接種のあらまし─ワクチン概論─
第1章 ワクチンの歴史
 1.種痘による天然痘の根絶
 2.ジェンナ−はなぜ牛痘を予防接種に使ったか
 3.パスツ−ルによる狂犬病ワクチンなどの開発
 4.副作用ゼロのワクチンが存在しない理由
 5.自然免疫と獲得免疫
 6.ワクチン学の世界では野口英世はタイラ−の引き立て役
 7.接種対象者別の様々なワクチンの開発
第2章 ワクチンの効果と役割
 1.ワクチンが持つ効果とリスク
 2.時代とともに変わるワクチンの評価
 3.ワクチンの効果はすぐには認識できない
 4.百戦百勝は最善にあらず
 5.「魔法の弾丸」の金属疲労対策としてのワクチン開発
 6.ワクチンも進化する
第3章 医薬品としてのワクチン
 1.ワクチンは勝手に製造・販売できない
 2.何故に日本はワクチン後発国に止まっているのか
 3.ワクチン製造に関係する「ウシ通知」は緩和すべき
 4.エイズ裁判の微妙な影響
 5.外国製ワクチンの審査の遅れと、海外の既承認ワクチンを審査するメリット
第4章 ワクチンの分類と成分
 1.我が国の定期接種ワクチンと任意接種ワクチン
 2.成人や高齢者向けのワクチン
 3.微生物感染が原因となる癌発生を予防するワクチン
 4.生ワクチンと不活化ワクチンの特徴と欠点
 5.成分ワクチンとトキソイド
 6.ワクチンに含まれる成分
第5章 予防接種の被害者の方々に対してなすべきこと
 1.大規模予防接種では副作用被害者の発生は避けられない
 2.副作用があるからといって予防接種は中止できない
 3.我が国における予防接種システム変遷と副作用事件からの教訓
 4.予防接種の被害者にはできる限りの補償をしなければならない

第2部 いろいろなワクチン─ワクチン各論─
第1章 我が国で使われているワクチン
 1.BCG(結核予防ワクチン;生ワクチン)
 2.ジフテリア・百日咳・破傷風ワクチン(不活化ワクチン)とポリオワクチン(不活化ワクチンと生ワクチン)
 3.ジフテリア・百日咳・破傷風ワクチン(DPTワクチン;不活化ワクチン)
 4.ポリオワクチン(不活化ワクチンと生ワクチン)
 5.ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ(DPT+IP)四種混合ワクチン
 6.麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン;生ワクチン)とおたふく風邪ワクチン(生ワクチン)
 7.日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)
 8.水痘ワクチン(生ワクチン)
 9.肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)
 10.ヒブワクチン(不活化ワクチン)
 11.ヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頸癌予防ワクチン;不活化ワクチン)
 12.ロタワクチン(生ワクチン)
 13.肝炎ワクチン(A型とB型;不活化ワクチン)
 14.インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)
 15.季節性インフルエンザワクチン
 16.新型インフルエンザワクチン(高病原性トリインフルエンザ(H5N1型))
第2章 海外渡航時に使うワクチン(トラベラ−ズワクチン)
 1.トラベラ−ズワクチンと「輸入感染症」
 2.黄熱ワクチン(生ワクチン)
 3.狂犬病ワクチン(不活化ワクチン)
 4.流行性髄膜炎ワクチン(髄膜炎菌性髄膜炎ワクチン;不活化ワクチン)
 5.コレラワクチン(不活化ワクチン)
 6.腸チフスワクチン(不活化ワクチンと生ワクチン)
 7.ワイル病秋やみ混合ワクチン(不活化ワクチン)
 8.トラベラ−ズワクチンのリスク対メリット
第3章 近く導入されるかも知れない新ワクチン
 1.黄色ブドウ球菌ワクチン(不活化ワクチン)と日和見細菌ワクチン
 2.帯状疱疹ワクチン(生ワクチン;不活化ワクチンも開発中)
 3.マラリアワクチン
 4.西ナイル熱ワクチンとデング熱ワクチン
 5.エイズワクチンとC型肝炎ワクチンの開発の試み
第4章 新興感染症用ワクチンとバイオテロ用ワクチン
 1.新興感染症用ワクチン
 2.バイオテロ対策用ワクチン
第5章 将来のワクチン
第6章 抗毒素抗体と免疫グロブリン製剤
第7章 動物用ワクチン

第3部 予防接種時の注意とワクチン関連の法令
第1章 予防接種時の注意事項
第2章 予防接種関連の法規制
 1.ワクチンの製造販売に関わる法規制
 2.予防接種の実施と健康被害救済に関わる法規制
 3.感染症法

第4部 予防接種に関するQ&A


 本書は病原微生物学の紹介を兼ねたワクチン全体の解説書です。できるだけ平易な説明をすることに心がけています。感染症を専門にする医療関係者には常識的と思われるところも少なくありませんが、できる限り多くの人々にワクチンの重要性を認識して欲しいと考え、初歩から書き起こしています。その点はお許し願いたいのです。また、少し専門的と思われる箇所は「コラム」で説明しました。すでにワクチン関係の本は何冊も刊行されていますが、それらはワクチン接種を行う医療関係者向けの実用書か、子どもに予防接種を受けさせる保護者向けの説明書です。ワクチンに関する全体的な解説書がないことが、ワクチンに対する誤解を助長していると思います。本書を読まれることによって、多くの方々にワクチンに関する理解と関心が得られれば、それは我々にとって大きな喜びです。
 初版と同様に本書の構成も4部に分かれており、予防接種全体に対する多様な内容を含んでいます。このため、項目の表題から、関心のあるところを拾い読みできるようにも工夫しています。また、巻末には索引をつけていますので、多忙な方は興味のある項目を索引から見つけて読まれても良いでしょう。索引では、主要な解説がされているページは太字で示してあります。
 本書の第1部では、ワクチンの全体像と予防接種の目的などについて、総論的な解説をしています。第2部では、個別のワクチンごとに、ワクチンの効果や副作用、使用目的などを紹介しています。この中には現在、使用されているワクチンだけでなく、これから登場すると思われるワクチンも含まれます。本書の中心をなす部分です。第3部では、予防接種における微生物学の立場からの具体的な注意事項と、ワクチン関係の法律などを取り扱っています。最後の第4部では、多くの人が持つワクチンに関する疑問を、一問一答形式で回答しています。なお、統一をとる必要もあり、失礼ながら人名はすべて敬称を略してあります。

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