画像診断ガイドライン 2016年版 第2版

画像診断における全171のCQを最新のエビデンスに基づいて解説!

編 集 日本医学放射線学会
定 価 8,100円
(7,500円+税)
発行日 2016/09/15
ISBN 978-4-307-07105-5

B5判・582頁・図数:448枚・カラー図数:45枚

在庫状況 あり

日本医学放射線学会編集により、画像診断ガイドライン2013の内容を大幅にバージョンアップした。特に小児領域・核医学領域の内容を充実させた。臨床各科の画像診断の適応とその効果について、領域別の標準的撮像法と全171のCQにまとめ、推奨グレードを最新のエビデンスに基づいて鮮明な画像とともに分かりやすく解説。また、それぞれの領域において各学会から適正な外部評価を受けた。画像診断にかかわる臨床医の必携の書。
<総論>
1 エビデンスに基づく検査の進め方
2 エビデンスレベル分類と推奨グレード
3 わが国におけるCT・MRI機器ならびに検査状況─諸外国との比較─
4 放射線診療から日本の医療をより良くするために
5 造影剤の安全性─造影剤腎症とNSF─
6 画像診断における医療被曝とMRIにおける電磁波の影響
7 CTにおけるX線被曝の現状と低線量化技術
8 小児画像診断の考え方、進め方
 
<撮像法およびCQ>
(1)脳神経
・脳神経領域の標準的撮像法
CQ1 くも膜下出血の診断に有用な画像検査は何か?
CQ2 未破裂脳動脈瘤のスクリーニングにはどの検査法を推奨するか?
CQ3 急性期脳内出血の診断に用いられるべき画像検査は何か?
CQ4 急性期脳梗塞患者に対する再灌流療法の適応決定に有用な画像検査は何か?
CQ5 軽度の頭部損傷を有する小児患者においてCTを推奨するか?
CQ6 遷延する意識障害を有する頭部外傷においてMRIを推奨するか?
CQ7 熱性痙攣が疑われる患者に神経画像診断検査は必要か?
CQ8 側頭葉てんかんの診断にはどのような画像検査が有用か?
CQ9 誘因のない初発の痙攣を有する患者にCT・MRIを推奨するか?
CQ10 亜急性・慢性の経過で頭蓋内占拠性病変が疑われる患者にはどのような画像検査を推奨するか?
CQ11 成人の一次性頭痛に対し、CT・MRI撮影は必要か?
CQ12 転移性脳腫瘍の検出においてどのような画像検査を推奨するか?
CQ13 原発性脳実質腫瘍が疑われる患者のMRIにおいてどのような撮像法を推奨するか?
CQ14 アルツハイマー病の診断にどのような画像検査を推奨するか?
CQ15 特発性正常圧水頭症にはどのような画像検査が有用か?
CQ16 虐待による頭部損傷が疑われる時にMRIを推奨するか?
CQ17 パーキンソン症候群の鑑別診断に核医学検査を推奨するか?

(2)頭頸部
・頭頸部領域の標準的撮像法
CQ18 口腔癌のT因子の評価にMRIを勧めるか?
CQ19 喉頭癌のT因子の評価にMRIを勧めるか?
CQ20 下咽頭癌のT因子の評価にMRIを勧めるか?
CQ21 頭頸部扁平上皮癌における頸部リンパ節転移の診断にMRIは有用か?
CQ22 頭頸部扁平上皮癌リンパ節転移の被膜外浸潤の判定にMRIを勧めるか?
CQ23 頭頸部扁平上皮癌の病期診断にPETを勧めるか?
CQ24 頭頸部扁平上皮癌の放射線治療や化学放射線療法後の効果判定としてどのような画像検査が有用か?
CQ25 頭頸部扁平上皮癌の術後の経過観察としてどのような画像検査が有用か?
CQ26 成人副鼻腔疾患の診断に単純X線撮影は有用か?
CQ27 副鼻腔疾患におけるCTでの造影剤使用を勧めるか?
CQ28 腫瘍以外の副鼻腔疾患にMRIを勧めるか?
CQ29 良性副鼻腔疾患の経過観察にCTを施行すべきか?(また、CTを施行する場合、施行時期や 間隔はどれくらいが適切か?)
CQ30 耳下腺腫瘍の画像診断においてCTは必要か?
CQ31 耳下腺腫瘍の質的診断におけるMRIでの造影剤使用を勧めるか?
CQ32 感音難聴の原因検索にMRIを勧めるか?
CQ33 眼球内腫瘍にはどのような画像診断法が有用か?
CQ34 神経芽腫のフォローアップにMIBGシンチグラフィは有用か?
CQ35 甲状腺癌の若年症例に131I内用療法は有用か?
CQ36 悪性リンパ腫の病期判定や再発診断にPETは有用か?
CQ37 悪性リンパ腫の治療効果判定にPETは有用か?

(3)胸部
・胸部領域の標準的撮像法
CQ38 成人市中肺炎と非感染性疾患の鑑別にCTは有用か?
CQ39 細菌性肺炎と非定型肺炎との鑑別にCTは有用か?
CQ40 じん肺の診断にCTは有用か?
CQ41 COPDの重症度診断にCTは有用か?
CQ42 胸部単純X線写真による肺癌検診は有用か?
CQ43 肺結節の良悪性の鑑別診断に次の方法は有用か?
CQ44 薬剤性肺障害の診断にHRCTは有用か?
CQ45 呼気CTは閉塞性肺疾患の診断に有用か?
CQ46 特発性肺線維症(IPF)の診断にHRCTは有用か?
CQ47 ARDSの診断にCTは有用か?
CQ48 低線量CTによる肺がん検診は有用か?
CQ49 膠原病の種類によってHRCT所見に違いはあるか?
CQ50 縦隔腫瘍の診断にMRIは有用か?
CQ51 胸膜病変の良悪性の鑑別にCTは有用か?
CQ52 肺癌のT因子診断にCT・MRIは有用か?
CQ53 肺癌のリンパ節転移の診断にCT・MRIを推奨するか?
CQ54 肺癌の脳転移診断に頭部造影MRIは造影CTよりも推奨されるか?
CQ55 肺癌の骨転移診断に骨シンチグラフィは有用か?
CQ56 肺癌のN因子・M因子病期診断にPETは有用か?
CQ57 悪性胸膜中皮腫においてPET/CTは有用か?
CQ58 肺癌の再発診断にPETは有用か?

(4)心血管
・心血管領域の標準的撮像法
CQ59 急性肺血栓塞栓症の診断においてどのような画像診断法が勧められるか?
CQ60 冠動脈病変の診断において冠動脈(心臓)造影CTを推奨するか?
CQ61 虚血性心疾患の診断において核医学検査は有用か?
CQ62 虚血性心疾患の診断においてMRIを推奨するか?
CQ63 非虚血性心筋疾患の診断にMRI・CTは有用か?
CQ64 大動脈瘤の診断においてCT・MRIを推奨するか?
CQ65 大動脈解離の診断においてCT・MRIを推奨するか?
CQ66 高安動脈炎の診断においてCT・MRIを推奨するか?
CQ67 大動脈疾患に対するステントグラフト留置術後の画像評価法として造影CTは有用か?
CQ68 閉塞性動脈硬化症の診断においてCT・MRIを推奨するか?
CQ69 閉塞性動脈硬化症に対するステント留置後の評価に、CT・MRIを推奨するか?
CQ70 慢性心不全患者の診断と病態解明に核医学検査は有用か?

(5)消化器
・消化器領域の標準的撮像法
CQ71 慢性肝障害の肝細胞癌のスクリーニングにおいて費用対効果が高い造影検査は何か?
CQ72 慢性肝疾患におけるスクリーニングの超音波で病変が疑われた場合、次に行うべき検査は何か?
CQ73 慢性肝疾患患者における早期肝細胞癌の検出において診断能が高い検査は何か?
CQ74 慢性肝疾患患者においてダイナミックCT・MRIで早期濃染を示さない結節にどのように対処すべきか?
CQ75 古典的(多血性)肝細胞癌の診断に有用な検査法は何か?
CQ76 肝細胞癌の切除術前検査としてCTHA/CTAPや血管造影を推奨するか?
CQ77 肝細胞癌と動脈門脈短絡路による偽腫瘍の鑑別に施行すべき検査法は何か?
CQ78 肝細胞癌肝外転移検索を要する状況、対象臓器、検査法は何か?
CQ79 肝細胞癌に対するTACEやRFAの治療効果判定にはどの検査法を選択すべきか?
CQ80 肝転移(転移性肝腫瘍)の診断に有用な画像検査は何か?
CQ81 血管造影下CT(CTAP、CTHA)やPETは肝転移の診断に勧められるか?
CQ82 肝内胆管細胞癌が疑われた場合、有用な画像検査は何か?
CQ83 肝嚢胞性病変を見た場合、良悪性の鑑別に有用な画像検査は何か?
CQ84 肝血管腫の診断に最も信頼性の高い画像検査としてどのような検査を推奨するか?
CQ85 限局性結節性過形成の確定診断にどの画像診断法を推奨するか?
CQ86 腎機能および肝機能低下患者における肝腫瘍の診断にはどの検査法が有用か?
CQ87 急性胆管炎が疑われた場合、行うべき画像検査は何か?
CQ88 胆道閉塞を伴う総胆管結石が疑われる場合、どのような検査が有用か?
CQ89 胆嚢胆管結石の存在診断に有用な検査は何か?
CQ90 急性胆嚢炎が疑われた場合、行うべき画像検査は何か?
CQ91 胆管癌が疑われた場合、CT・MRIは有用か?
CQ92 胆管癌と胆管炎の鑑別にはCT・MRIは有用か?
CQ93 胆嚢癌が疑われた場合、CT・MRIは有用か?
CQ94 胆嚢癌と胆嚢炎の鑑別にはCT・MRIは有用か?
CQ95 急性膵炎の診断および重症度判定に有用な画像診断は何か?
CQ96 慢性膵炎の診断にCTを推奨するか?
CQ97 自己免疫性膵炎(type1)の診断に有用な画像診断は何か?
CQ98 膵液瘻の診断および重症度評価にCTは有用か?
CQ99 膵癌の検出に有用な画像診断法は何か?
CQ100 膵癌の進展度診断(病期診断)にはどのような画像診断を行うべきか?
CQ101 膵神経内分泌腫瘍の検出に有用な画像診断法は何か?
CQ102 CT、MRI、EUSの中で、膵嚢胞性腫瘤の鑑別に最も有用な画像診断法はどれか?
CQ103 CT、MRI、EUSの中で、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の悪性度診断に最も有用な 画像診断法はどれか?
CQ104 食道癌の術前検査としてどのような画像検査を推奨するか?
CQ105 食道癌の術後のフォローアップとしてどのような画像検査を行うべきか?
CQ106 胃癌の術前検査としてどのような画像検査を行うべきか?
CQ107 進行胃癌の術後のフォローアップとしてどのような画像検査が有用か?
CQ108 大腸癌、直腸癌の術前検査としてどのような画像検査が有用か?
CQ109 大腸癌の術後のフォローアップとしてどのような画像検査を行うべきか?
CQ110 画像診断を行うことでnegative appendectomyは減らせるか?
CQ111 急性虫垂炎が疑われる場合、どのような患者がCTの適応となるか?
CQ112 成人の急性虫垂炎ではどのような画像診断を推奨するか?
CQ113 小児の急性虫垂炎の画像診断ではどのような検査法を推奨するか?
CQ114 虫垂炎が疑われた場合、どのようなプロトコルでCTの撮像を推奨するか?
CQ115 妊婦において虫垂炎が疑われる場合、MRIは有用か?
CQ116 腸閉塞の診断にはどのような画像検査を推奨するか?
CQ117 大腸憩室炎の診断にはどのような画像検査を推奨するか?


(6)婦人科
・婦人科領域の標準的撮像法
CQ118 子宮内膜症の診断および経過観察のどのような場合にMRIは有用か?
CQ119 子宮筋腫の診断にMRIは有用か?
CQ120 子宮腺筋症の診断にMRIは有用か?
CQ121 卵巣癌の病期診断に画像診断は有用か?
CQ122 卵巣腫瘤の質的診断にMRIは有用か?
CQ123 子宮頸癌の病期診断に画像診断は有用か?
CQ124 子宮体癌の病期診断に画像診断は有用か?
CQ125 子宮肉腫の診断に画像診断は有用か?
CQ126 婦人科腫瘍の診断や経過観察においてPETは有用か?
CQ127 婦人科悪性腫瘍の経過観察に画像診断を定期的に行うことを推奨するか?
CQ128 妊婦の急性腹症に対して、どのような画像検査を行うべきか?
CQ129 妊娠中にCT・MRIは施行可能か?
CQ130 胎児MRIはどのような場合に推奨されるか?
CQ131 胎盤疾患にMRIは有用か?
CQ132 画像検査法で偶然発見された付属器腫瘤はどのように取り扱うか?

(7)泌尿器
・泌尿器領域の標準的撮像法
CQ133 成人の急性腎盂腎炎が疑われる場合、ただちにCTを施行すべきか?
CQ134 急性腎盂腎炎を疑われる患者で治療に対する反応が不良な場合、CTを推奨するか?
CQ135 尿路結石による腹痛が疑われるときCTは有用か?
CQ136 腎嚢胞性腫瘤の良悪性の評価に造影CTは有用か?
CQ137 腎充実性腫瘤の評価に造影CTは有用か?
CQ138 腎癌の病期診断にはどのような画像検査が有用か?
CQ139 上部尿路上皮腫瘍を疑う症例において、CTは有用か?
CQ140 膀胱癌の深達度診断にCTは勧められるか?
CQ141 膀胱癌の深達度診断にMRIは勧められるか?
CQ142 前立腺癌の検出にMRIは有用か?
CQ143 前立腺癌での局所病期診断にMRIは有用か?
CQ144 精巣腫瘍の病期診断にどのような画像検査が有用か?
CQ145 精巣腫瘍の治療後の評価にはどのような画像検査が有用か?
CQ146 腎瘢痕の検出にDMSAシンチグラフィは有用か?
CQ147 前立腺癌の病期診断、治療後の経過観察に骨シンチグラフィは有用か?
CQ148 神経芽腫の診断と病期診断のために必要な画像検査は何か?
CQ149 副腎腺腫の評価にどのような画像診断が役立つか?

(8)乳房
・乳房領域の標準的撮像法
CQ150 超音波で異常所見がない石灰化病変の質的診断に対し、MRIを推奨するか?
CQ151 乳房腫瘤性病変における良悪性の鑑別に対し、どのような画像検査を推奨するか?
CQ152 マンモグラフィ、超音波で異常所見がない乳頭異常分泌症例に対し、MRIは勧められるか?
CQ153 乳癌の広がり診断としてMRI・CTを勧めるか?
CQ154 多発乳癌の診断にCT・MRIを推奨するか?
CQ155 腋窩リンパ節転移の評価にどのような画像診断を推奨するか?
CQ156 術前の遠隔転移の検索にどのような画像検査を推奨するか?
CQ157 乳癌原発病変に対する術前化学療法の効果判定にどのような画像診断を推奨するか?
CQ158 乳房温存療法後の乳房の局所再発の定期的経過観察にCT、MRI、超音波を推奨するか?
CQ159 乳癌術後の全身の定期的経過観察においてどの画像検査を推奨するか?

(9)骨軟部
・骨軟部領域の標準的撮像法
CQ160 頸椎症性脊髄症の診断にMRIを推奨するか?
CQ161 頸椎症性脊髄症・神経根症の診断に脊髄造影を推奨するか?
CQ162 腰椎椎間板ヘルニアの診断にMRIを推奨するか?
CQ163 腰椎椎間板ヘルニアの診断に椎間板造影、脊髄造影を推奨するか?
CQ164 肩関節の腱板損傷の診断にMRIを推奨するか? MR関節造影は必要か?
CQ165 肩関節の関節唇損傷の診断にMRIを推奨するか? MR関節造影は必要か?
CQ166 関節リウマチの診断に手関節MRIを推奨するか?
CQ167 大腿骨頭壊死症の診断にどのような画像検査を推奨するか?
CQ168 膝関節の半月板・十字靭帯損傷の診断にMRIを推奨するか?
CQ169 骨腫瘍・腫瘍類似病変の診断にMRIを推奨するか?
CQ170 軟部腫瘍・腫瘍類似病変の診断にMRIを推奨するか? 造影MRIは必要か?
CQ171 小児虐待の診断に骨単純X線写真を推奨するか? CTは必要か?
 わが国における最初の画像診断ガイドラインは2003年に作成された。その後、2007年、2013年に改訂され、今日に至る。2013年版では、それまでのものを大きく改訂し、総論と脳神経、頭頸部、胸部、心血管、消化器、婦人科、泌尿器、乳房、骨軟部の9領域からなり、各領域を代表する12名の先生方を中心に作成いただいた。代表的疾患を中心に、CQ(clinical question)方式を採用し、画像診断領域のEBM(evidence-based medicine)を目指す書として完成された。この2013年版は、英訳もされ、世界へ向けて発信した。
 今回は、その改訂版として、CQの追加、推奨グレードの一部変更等を行ったが、特に注力いただいたのは全体的な整合性である。2013年版では、各領域の先生方の判断に任せた形で作成されていた部分を、2016年版では、ガイドライン作成委員長の村山貞之先生(日本医学放射線学会 診療・ガイドライン委員会委員長)が中心となり、全体的な整合性をとっていただいた。村山先生には、これに先立ち、2013年版の英訳版でも、再編集の労をお願いした。各領域の専門の先生方の記述内容を損なわない体裁としていただき、わが国が世界に誇るガイドラインとしていただいたことに感謝する次第である。
 1990年代に提唱されたEBMの概念に重要な科学的根拠は年々増加しているが、日常業務に多忙な放射線科医が、画像診断領域における膨大な最新知識を常に入手し、そのエビデンスレベルを正確に判断するのは容易なことではない。また、頻度の低い疾患や、エビデンスレベルが必ずしも高くない場合も経験する。このため、現時点で明らかになっているエビデンスを整理し、医療の現場で適切に診断や治療が行えるように補助する診療ガイドラインの必要性が増している訳である。
 日本医学放射線学会は、「Japan Safe Radiology」として、放射線医療全般の安全性、効率性、有効性、再現性等を目指した巨大プロジェクトを進行中であり、世界から注目されている。本ガイドラインは、その中でも画像診断領域の根幹となるものであり、極めて重要な位置づけにある。
 本書は、わが国の画像診断の特徴や診療内容も加味した独自の診療ガイドラインであり、画像検査ならびに診断に有益な情報が簡潔に提供されている。ただし、あくまでも現時点における標準的な診療情報の提供であり、個々の症例における検査方法や診断への責任は我々放射線科医にあることを改めてご認識いただいた上で、ご活用いただければ幸いである。
 最後に、本ガイドラインの策定作業に尽力いただいた村山委員長はじめ、委員の先生方に心より感謝申し上げる。

2016年8月
日本医学放射線学会理事長
本田 浩


画像診断ガイドライン2016年版策定にあたって

 2013年版として日本医学放射線学会、日本放射線科専門医会・医会より出版された画像診断ガイドラインは『個々の患者の医療判断の決定に最新で最善の根拠を良心的かつ明瞭に、思慮深く利用する手法』に基づき、画像診断を用いた診療が効果的、効率的に行われ、アウトカムとして患者の利益となるようなものであることを目的としている。画像診断の進歩は目をみはるものがあり、最近3年間に発表された論文からのエビデンスでも一部のCQ(clinical question)に変更すべき点が生じている。画像診断は撮像法の進化もあり、今回の改訂では撮像法の記載もなるべく領域間の統一を図った。本ガイドライン利用の対象者は、主として画像診断を専門とする医師(専門医)であり、それ以外の医師や診療放射線技師などコメディカルスタッフにも参考となるようにと考えている。
 よって、今回の2016年版は、・2013年版のCQを見直し、必要に応じて新規のCQも作成する、・CQの解説に最近3年間のエビデンスを考慮する、・各領域の撮像法の記載をそろえる、ということを主眼としている。加えて、2013年版で不足している感のあった、小児放射線、核医学の画像診断について、専門家に全体を俯瞰してもらい、必要なCQを追加いただいている。作成方法や外部評価、本ガイドライン使用時の留意点などは別項に譲るが、今回の追補により、2013年版とどのような点が変更となったか、領域別にそれぞれ改訂ポイントを簡単に明記している。
 最後に、今回のガイドライン編集にあたり、総勢176名の作成委員の先生方、そして14名の各領域の委員長の先生方、副委員長、中央委員やアドバイザーとして活動していただいた6名の先生方、また外部評価をしていただいた各領域の学会の先生方に心よりお礼を申し上げたい。

2016年8月
日本医学放射線学会 診療・ガイドライン委員会委員長
村山 貞之