理学療法評価学 第6版

定評ある「評価学」がさらに充実。オールカラーで大改訂!

著 者 松澤 正 / 江口 勝彦
定 価 6,696円
(6,200円+税)
発行日 2018/12/15
ISBN 978-4-307-75054-7

B5判・386頁・図数:43枚・カラー図数:380枚

在庫状況 あり

「理学療法評価法」として約30年前に刊行されて以来、多くの学生・教員の方々に支持されてきた理学療法評価学のスタンダード。
今改訂では、従来の内容を見直し、各論では「基礎-共通」「運動器系」「神経系」「内部系」の4分類で章を再編した。バイタルサインとバランステストは章を独立させ、記載を充実。さらに、今後PTにも必要となるであろう、超音波検査の章を新設した。
オールカラー・一段組で、より読みやすく大改訂!
総論
I.評価の意義
II.評価の目的
III.評価の過程
IV.評価の手順
V.理学療法評価の対象
VI.評価方法の種類
VII.評価時期と目的
VIII.記録
IX.問題リストの整理の仕方
X.治療プログラムの立案
XI.評価実施上の留意事項
XII.評価環境
XIII.評価器具
XIV.報告書


各論
[基礎-共通]
第1章 一般的評価事項
I.医療情報
II.病歴のとり方
III.現症
IV.観察・検査・測定
V.臨床検査
VI.画像検査
VII.総合評価

第2章 バイタルサイン
I.バイタルサインとは
II.意識状態
III.心拍・脈拍
IV.呼吸
V.血圧
VI.体温(臨床検温)
VII.経皮的酸素飽和度
VIII.リスク管理

第3章 形態測定
I.形態測定とは
II.形態測定の実際

第4章 関節可動域測定
I.関節可動域測定の定義と目的
II.身体の基本的肢位と基本的運動方向
III.関節可動域の表示法
IV.測定器具
V.関節可動域の種類
VI.測定方法と測定値の表示
VII.測定上の留意事項
VIII.正常関節可動域
IX.関節可動域測定の実際
X.臨床応用

第5章 筋力検査
I.筋力とは
II.筋力検査の目的と分類
III.筋力検査の実際
IV.麻痺筋の検査における注意事項 

第6章 痛みの評価         
I.痛みの分類
II.患者に対する臨床上の注意事項
III.痛みの検査手順
IV.各種痛みの評価法

第7章 知覚検査
I.知覚とは
II.知覚検査の手順と器具
III.知覚検査上の注意事項
IV.知覚検査の実際

第8章 深部腱反射・病的反射
?.反射の定義、反射弓、種類
II.深部腱反射(相動性伸張反射)
III.表在反射
IV.病的反射
V.神経疾患にみられる反射異常
VI.反射所見の記録法

第9章 バランステスト
I.バランス
II.バランステストの実際

第10章 筋トーヌス検査
I.筋トーヌスの神経学的基礎
II.筋トーヌスの異常
III.筋トーヌス検査

第11章 日常生活活動(動作)検査
I.日常生活活動の定義
II.ADL検査の目的
III.検査項目の設定
IV.検査尺度
V.評価方法
VI.評価表
VII.ADL評価の注意事項
VIII.QOL(生活の質)

第12章 動作分析
I.運動の分析
II.動作分析法
III.歩行分析
IV.動作観察

[運動器系]
第13章 整形外科疾患検査
I.体幹部疾患検査
II.上肢疾患検査
III.下肢疾患検査
IV.その他の疾患の検査

第14章 整形外科超音波検査
I.超音波の基礎
II.超音波装置
III.超音波検査 

[神経系]
第15章 運動発達検査
I.運動発達検査とは
II.正常乳児の運動発達 
III.運動発達検査の実際
     
第16章 姿勢反射検査
I.姿勢反射検査とは
II.脊髄レベルの姿勢反射
III.脳幹レベルの姿勢反射
IV.中脳レベルの姿勢反射
V.脳皮質レベルの姿勢反射
VI.検査表
 
第17章 協調性検査
I.協調性障害
II.運動失調の分類
III.協調性検査の実際

第18章 片麻痺機能検査
I.共同運動と連合反応
II.片麻痺運動障害の特徴
III.Brunnstrom test
IV.12段階式片麻痺機能テスト
V.脳卒中機能評価法(SIAS)

第19章 脳神経検査
I.嗅神経 
II.視神経
III.動眼神経・滑車神経・外転神経
IV.三叉神経
V.顔面神経
VI.内耳神経
VII.舌咽神経・迷走神経
VIII.副神経
IX.舌下神経

第20章 高次脳機能検査
I.高次脳機能障害とは
II.失認
III.失行
IV.運動維持困難
V.失語
VI.認知症

第21章 電気生理学的検査
I.強さ時間曲線
II.筋電図検査
III.末梢神経伝導検査
IV.体性感覚誘発電位
V.電気変性反応

[内部系]
第22章 呼吸機能検査
I.呼吸機能検査の基礎
II.呼吸機能検査の実際

第23章 循環機能検査
I.循環機能の基本的検査(心電図)
II.循環機能検査の応用(運動負荷テスト)

臨床応用
1.脳卒中片麻痺
2.脊髄損傷
3.脳性麻痺
4.パーキンソン病
5.脊髄小脳変性症
6.頸椎症・頸肩腕症候群
7.腰痛症
8.肩関節周囲炎
9.変形性股関節症
10.変形性膝関節症
11.大腿骨頸部骨折
12.関節リウマチ
13.末梢神経損傷
14.下肢切断者
15.虚血性心疾患
16.慢性閉塞性肺疾患

文献
索引
 本書は、初版を「理学療法評価法」として平成元年(1989年)に刊行、平成13年(2012年)からは「理学療法評価学」とタイトルを変え、平成も終わる2019年で満30年になります。この間、多くの読者に恵まれ、たくさんの教育課程で採用していただき、ここまで育てていただきました。
 理学療法は、医療分野から地域リハビリテーションの領域まで拡がっています。理学療法評価も、かつては関節可動域測定、徒手筋力検査、片麻痺機能検査や日常生活活動検査が中心でしたが、領域や役割の拡大により、画像の読影や内部系領域の検査まで広がっています。教育においても理学療法教育ガイドラインの中でコア・カリキュラムが示され、いずれの領域でも共通の基本的範囲で構成された「理学療法基礎評価学」と各領域の「評価-治療学」に含まれる事項とが明確に分けられました。
 このような理学療法評価の状況に合わせて、今回は構成と内容を大幅に改訂することになりました。主な改訂点は以下のとおりです。
 
1. 章の大きな枠組みの設定  
 コア・カリキュラムに即して、いずれの領域でも共通の基本的範囲を「基礎-共通」にまとめました。また、その他の従来から取り上げている内容を、領域別に「運動器系」「神経系」「内部系」としてまとめました。
2. 新しい章立て  
 コア・カリキュラムに即して、「バイタルサイン」と「バランステスト」を独立した章立てとしました。また、近年、理学療法でも用いられることの多い運動器超音波画像検査について「整形外科超音波検査」として新たに章を設けました。  
3. レイアウトの変更  
 従来の2段組から、より読みやすい1段組にレイアウトを変更しました。  
4. フルカラー印刷  
 学術書、教科書もカラー印刷の時代になっています。読者の便宜を考え、フルカラー印刷にしました。
 
 教科書や参考書としてより使いやすくと考え改訂しましたが、何かお気づきのことがございましたら、引き続き、忌憚なくご指導いただけますよう、お願い申し上げます。教育、臨床と広く皆様に、 座右の書として活用していただければ幸いです。
 最後になりましたが、超音波検査の画像を提供していただきました群馬パース大学保健科学部検査技術学科准教授の古田島伸雄先生に深謝致します。また、遅筆にもかかわらず笑顔で編集のまとめをしていただいた金原出版編集部の芳賀なつみさんに心から感謝を申し上げます。

2018年11月                                      
松澤 正
江口 勝彦