集中Web連載在宅クリニック開業・診療の新常識と新城式

はじめに ー 在宅クリニック開業のノウハウを教えます!

私が10年間勤めたホスピスを退職し、在宅専門クリニック(在宅療養支援診療所)を開業してから3年が経ちました。開業以来、ありがたいことに、下は中学生、上は経験の長い開業医まで、多くの方がそれぞれの思いをもって見学にきてくださいました。

 

私は現在、在宅医療、在宅ホスピスを主に行っており、自動車で移動しながら、半日で4人程度の患者の家々を周り、診察をしています。その道中で、見学の方々に多くのことを語ってきました。診察した患者のこと、家族のこと、医師としての心構え、毎日感じていること……。

 

見学者の大半は、在宅医療、在宅ホスピスの実際を見に来る方や、私の仕事のスタイルを見に来る方ですが、意外に多いのが仕事や業務の流れを見に来る方です。一緒に1日を過ごす中で、業務の進め方や、他職種との連携の仕方、事務員との共働の方法をご覧になり、とてもためになったと言って、皆さん帰っていかれます。

 

私も開業前には準備期間を作り、色々な施設を見学し、取材し、それぞれのクリニック、病院でのやり方を吟味しました。そして、開業してからも試行錯誤しながら、医師の心構えだけではなく、ビジネスとしての医院の経営・運営、医師としての仕事のやり方を構築してきました。そのノウハウの蓄積をこれから在宅医療に関わりたいと思う方々、開業したいと思う方々、そして、現在の業務の流れに改良を加えたいと思う方々にお伝えして、少しでも参考にしていただければと考えるようになりました。

 

私自身が人生をかけて挑戦している在宅医療、在宅ホスピス、そして緩和ケアに対する考え方については、拙著『患者から「早く死なせてほしい」と言われたらどうしますか?』(金原出版,2015)にまとめました。どのように患者と向き合うのか、どのように家族を支えるのかについて書きました。この本を書き上げてからも、医師としての自分は変化し続けており、本を書いた当時とはすでに違うことを考え始めているところもあります。これからも、個人的な研鑚と、患者と向き合うことへの追求は続いていきます。この修行を時に苦しいと思いながらも、やはり続けていきたいと心から思っています。

 

しかし、日々の事務的な業務に振り回されていては、なかなか医師としての修行に集中できません。そこで、自分の心と集中力が業務だけで消耗してしまわないよう編み出し、蓄積した効率化のノウハウを読者の皆様と共有したいと思い、このブログを立ち上げました。それぞれの皆様の人生の修行にも役立てていただければ幸いに思います。

 

(新城 拓也)

 

◆読者の皆さまへ――ブログ書籍化のお知らせ
本ブログは2015年10月~2016年5月まで連載し、お陰様で大変多くの反響をいただきました。ご愛読、誠にありがとうございました。こちらはブログ跡地とさせていただきます。
なお、本ブログの内容をまとめた書籍『超・開業力―在宅医療・クリニック経営の新常識と新城式』を本日、弊社より発刊いたしましたので、ぜひご覧ください。また、弊社Facebookページでも本ブログの人気記事を再掲載しております(一部のみ)。

2017年2月20日(編集部)


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