血管炎患者への説明 ●EGPAは,早期にグルココルチコイド,アザチオプリン(イムラン®)などの免疫抑制薬の全 ●グルココルチコイドは常に減量することを意識 ●コルヒチンは,皮膚血管炎で使用されるが,血 ●カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム(アドナ),トラネキサム酸(トランサミン®),アスコルビン酸(ビタミンC,シナール®)は,IgA ●皮膚動脈炎の難治性皮膚潰瘍(ときにIgA血管 ●皮膚潰瘍に対して使用する精製白糖・ポビドン ●アルプロスタジル アルファデクス(プロスタンディン®軟膏)は外用局所の血流をよくするが, ●植皮や皮弁などの外科的加療は,難治性皮膚潰 ●Palpable purpuraは真皮上層が病変部なので, ●リベドは真皮から皮下の血管が循環不良となっ訴える患者が多い。はじめは外来処置で使用し,適正を見極める。ときに出血を誘発してしまう。難治性皮膚潰瘍は,脆弱な新生毛細血管が多いので出血しやすい。瘍には適さない。ステロイドなどの外用薬は表皮レベル程度にしか効果を発揮できないので不向きである。ている。ヘパリン類似物質は血行障害を改善する可能性はあるが,効果は乏しい。初診時▶経過と皮膚症状から血管炎が疑われます。皮膚生検を施行することで確定診断ができます。▶皮膚血管炎は,ときに内臓にも血管炎をおこします。検査でその確認をしましょう。▶症状が重ければ,ステロイド薬や免疫抑制の薬といった副作用のある薬を使います。グルココルチコイド,ミゾリビンやアザチオプリンなどの免疫抑制薬グルココルチコイド,ミゾリビンやアザチオプリンなどの免疫抑制薬,アスピリンやサルポグレラート,ときにDOAC(アピキサバン,エドキサバンなど)等の末梢循環改善薬カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム,トラネキサム酸,アスコルビン酸(ビタミンC)の組み合わせで止血および血管壁強化ジアフェニルスルホン,コルヒチンメポリズマブ,免疫グロブリン大量静注療法トラフェルミンスプレーを噴霧した後,ジメチルイソプロピルアズレン軟膏塗布■治療実践マニュアル急性炎症期維持期IgA血管炎(軽症)IgA血管炎(中等症)・皮膚動脈炎(中等症)EGPA維持期難治性皮膚潰瘍難治性皮膚潰瘍がない場合は,バイアスピリン®などの末梢循環改善薬を使用するか否かを検討する。身投与で,好酸球の勢いを止める。その後,メポリズマブ(抗IL‒5モノクローナル抗体)と免疫グロブリン大量静注療法の併行投与を検討し,多発性単神経炎をコントロールする。する。最終的にはステロイドフリーを目指す。 ●ジアフェニルスルホン(レクチゾール®)は,皮膚血管炎で使用されるが,血管炎(症候群)のなかの持久性隆起性紅斑のみが保険適用である。管炎(症候群)のなかのBehçet病が保険適用である。血管炎などの紫斑病で伝統的に処方されている。炎でもみられる)の処置は,トラフェルミン(フィブラスト®スプレー)とジメチルイソプロピルアズレン(アズノール®軟膏)を選択している。ヨード(ユーパスタコーワ軟膏)は,刺激感を皮膚科の臨床 Vol.67 No. 6 202531657657スキンケアの注意点
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