909騒 音空 気価 格サイズ電力量持続使用メンテナンス寿 命燃 料1 kVA前後蓄電池静 か無 害高価格(100万円前後)大きめ(>50 kg)ほぼ不要やや短い?電気(蓄電)※太陽光発電から※車バッテリーから1)保冷庫の扉を開けない2)保冷剤の大量使用3)非常用電源の活用4)庫内温度計のチェック5)保管場所の移送6)大型クーラーbox使用用しながら,庫内の温度計をチェックして,ひたすら通電を待つというスタイルであろうか.復旧の見込みがない停電については,通電しているところに薬品の移送が可能であるならば,移送してしまうほうが安心である.多くの薬問屋では大規模の自家発電付き保冷システムを備えているが,広域停電の際,一時的にせよ多数の医院から発注済みの冷所保存薬剤やワクチンを再回収保管するシステムを構築することは難しい.預かった物の「品質保証ができない」というのが問屋側の言い分であった.ならばいっそ購入しても配達を遅らせてボトルキープ状態にしておき,クリニックの在庫をミニマムに徹したほうがいいかもしれない.2.非常用電源―発電機と蓄電池のどちらがよいか 次に,クリニックの非常用電源として,発電機と蓄電池のどちらが適切であるかという問題について検討してみたい.表₃に比較を示す.結論から言えば“お財布に余裕があるなら蓄電池のほうがよい”である.蓄電池の欠点は,価格面を除けば持続時間に限界があることくらいであろう.発電機は燃料を継ぎ足しさえすれば半永久的に使用可能だが,実際備蓄してある燃料が無尽蔵のはずがない.蓄電池は,システムとして太陽光発電との連動も可能だが,台風の日に稼働するとは思えない.車のバッテリーからもエネルギーを得られる蓄電池も出てきているが,接続に恒常性がなく,難がある.車も発電機も同じことだが,エンジンを回せば排気ガスが出る.常に騒音とCOが発生することを理解しておかなければならない.家のなかで車のエンジンをかけないように,発電機の使用場所も「屋外限定」なのである.台風のさなか,屋外で発電機をまわし,そこから電線を屋内に引(N:15)764752100(%)図₉ 停電時に実際とった対策(Q5-2)50発電機うるさいCO排泄低価格(10~20万円)小さめ(20 kg)燃料があれば持続使用可能限界あり(転用可能機*あり)必 要メンテ次第?ガスボンベガソリン(定期的入直し要)重 油表₃ 非常用発電機と蓄電池の比較小児科 Vol. 61 No.6 20200.5~2 kVA
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