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膵膵手術 2025年4月臨時増刊号Ⅱ-2-1開腹胃切除術530No.10の完全郭清には,膵尾脾を脱転し,脾門部実な操作が可能となり,われわれの施設では,ロボット支援下で脾摘を行う機会も増えてきた。一方,開腹では,良好な視野のもと,膵尾脾を脱転して脾門部を術者の左手のうちに収めることが可能で,より安全な操作が可能である(図11b)。しかし,膵周囲の剝離面積が増え,膵が折れ曲がることもあり,術後膵液瘻のリスクがより高くなることに注意が必要である。a1a1b1b1c1c1進行胃癌に対しては,No.10郭清を目的とした,脾摘を伴う胃全摘が標準手術となっている。を腹背側両面から確認しつつ行うことが最も確実だが,MISではスペースの都合上膵尾脾の脱転は困難で,脾門部で脾動静脈を確認しながら切離する必要がある(図11a)。腹腔鏡下ではかなり高難度の操作を要するが,ロボット支援下では確a2a2b2b2c2c2No.8a総肝動脈No.12a総肝動脈胃膵靱帯No.8a総肝動脈No.8a図9. 膵上縁右側郭清の場の展開a)腹腔鏡浅層 b)腹腔鏡深層 c)開腹膵を辺に見立てて膵を辺に見立てて

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