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1764┃図6┃Inteval appendectomy症例(自験例)┃図7┃Inteval appendectomy術中写真(自験例)ababa)虫垂腫大,盲腸にも広範囲の炎症を認める(矢印)b)3カ月後,同部の炎症は著明に改善している炎症の影響による癒着(a)はあったものの,体外処理(b)可能であったⅥ. 新型コロナウイルス陽性および 疑い患者への対処 2019年12月に発生が確認された新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019;COVID-19)は全世界で急速に拡大し,現在,感染症法の指定感染症に定められており,特定医療機関での対処が義務付けられている。当救命センターでは救急搬送患者で入院を要する場合PCR(polymerase chain reaction)検査を必須として近年,問題となっている薬剤耐性菌としてはESBL(extended-spectrum beta-lactamase)産生E.coliを分離陽性菌中6.7%に認めた。いるが,1.5時間程度の比較的短時間で結果が判明するLAMP(loop-mediated isothermal ampli-fication)法を採用している。状態によっては緊急手術を要する場合もあるが,検査結果が未着の際は感染陽性患者としての対応で手術を施行している。明確な具体策やマニュアル公開やエビデンスが不完全ななか,各種学会の対策ガイドライン10)を元に4月末より随時改訂を行いながら当施設でも手術センターマニュアルを作成している。以下に現時点での要点を述べる。・新型コロナウイルス感染者または感染疑い患者の緊急手術や処置の際にはエアロゾルおよび飛沫が重大なリスクとなることを認識し,必ずPPE(personal protective equipment)フル装

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