か,1週間の運動はどれくらいか,体遊びの内容やテレビやゲームの時間など,子どもたちの生活習慣に関するアンケート調査を行った。2013年から市内の4歳から15歳のすべての子どもを対象に,毎年行い90%以上の回答率を得ている。1 運動実施状況の二極化 1週間の運動・スポーツの実施時間では,1日の総運動時間が60分未満である子どもたちが多いことがはっきり示された。文部科学省から幼児は1日60分以上,楽しく体を使った遊びを 図1 郡山市小学校5年生の体力・運動能力テスト結果の推移(平成29年度 郡山市震災後子どものケアプロジェクト 体力運動能力テスト事業 山梨大学 中村和彦教授提供)男児ボール投げ立ち幅とび50m走女児ボール投げ立ち幅とび50m走41854525048464442525048464442握力20mシャトルラン握力5420mシャトルラン上体起こし長座体前屈反復横とび上体起こし長座体前屈反復横とびH29H28H27H26H25H24H22全国2.子どもたちの生活習慣 体力・運動能力の低下に加え,肥満傾向児の増加が明らかになった。福島県では,震災以前よりも全国に比して肥満傾向児の発生率が高かったが,震災後にさらに増悪して多くの学年でワースト上位を占めるようになった(表1)。 しかし,その原因には何があるのかをより詳細に検討しなければ,具体的な対策を講じることはできないと考えた。そこで,例えば何時に起きて,何時に寝て,朝ご飯をちゃんと食べる全国平均=50
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