****ll0)mms(erocs eacS goanA lausiV目ヤニが出る目がかゆい目が赤い目があけづらい目がゴロゴロする目が痛い目が重い目が疲れるまぶしい目がかすむ目が乾く2異物感・眼痛,流涙(間欠性流涙)および,再発性結膜下出血がCChの3大症状といえるが,眼不快感があるものの,患者自身が症状をうまく説明できない場合もある。慢性の眼不定愁訴の3大疾患として,CCh,ドライアイ(DE),マイボーム腺機能不全(MGD)があるが,これらの疾患は,症状が類似する(図1)4)うえにしばしば合併するため,症状だけからその原因がCChであるとするのは一般に困難である。したがって,症状と所見を照らし合わせながら病態を考え,診断と治療を進める3CChが高度であると,CChに症状の原因を求めがちであるが,CChが軽度でも,瞬目時に可動性が高く,瞬目摩擦の増強によると考えられる上皮涙が出る図1 結膜弛緩症(CCh)とドライアイ(DE)の症状の比較CChとDEで症状は類似していたが,CChでDEに比べて有意に強い症状は,流涙症状であった。■CCh(122例122眼;男性14名;女性108名,66.2±9.8歳),■DE(75例75眼;男性16名;女性59名,67.8±8.5歳)。*P<0.05,**P<0.001(Unpaired t-test)。(文献4より改変して転載)10080604020**ドライアイ結膜弛緩症が下方の涙液メニスカスで常に見える場合は,わかりやすいが,瞬目で出入りする場合や,上眼瞼に隠れた上方の結膜弛緩は見落とされる場合があるので注意を要する。症 状ことが重要である。たとえば,DEやMGDがなく,CChがみられ,瞬目時の可動性が高い場合は,瞬目摩擦の増強のメカニズムで,CChの症状(異物感/眼痛など)を説明することができる。また,DE,MGD,涙道の通過障害や眼瞼弛緩がなく,涙液メニスカスを占拠するCChがみられる場合は,涙液の流路の遮断のメカニズムで,CChの症状(間欠性流涙)を説明することができる。しかし,DE,MGD,CChが共存する場合は,DE,MGD,CChに対する非手術的治療が奏効しない場合に,CChの外科治療を考慮することになる。臨床所見11291129
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