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3CSCの診断後,主治医が最初にすべきことはストレス,喫煙,ステロイドといったリスク因子をB : フォークト・小柳・原田病のOCTラジアルスキャン。脈絡膜は著明に肥厚し,網膜色素上皮が波打ち,隔壁を伴う漿C : Pachychoroid neovasculopathyのOCT水平スキャン。脈絡膜大血管の拡張と漿液性網膜剥離,扁平な網膜色素上皮D : Pachychoroid neovasculopathyの網膜外層レベルのOCT angiographyとOCT angiography B-scan(Cと同一眼)。膜剥離がある。漿液性網膜剥離の丈は下方で高い。液性網膜剥離がある。脈絡膜内部構造は不鮮明であり,脈絡膜と強膜の境界面は観察できない。の隆起(矢印)がある。OCT angiography B-scanの撮影部位を破線で記した。扁平な網膜色素上皮の隆起に一致して黄斑新生血管がある。Ⅳ 網膜硝子体DABC図4 OCTでみる中心性漿液性脈絡網膜症の重要な鑑別診断A : Bullous retinal detachmentのOCT垂直スキャン。脈絡膜は著明に肥厚し,網膜下フィブリン(矢頭)を伴う漿液性網大血管の上に発生するRPE下の黄斑新生血管(macular neovascularization:MNV)であり,検出力は蛍光眼底造影よりOCT angiographyのほうが優れている3)。CSCの経過中にMNVが続発することがあり,わが国で行われた多施設研究では,30.4か月の平均経過観察期間中に,ベースライン時にはみられなかったMNVが13.1%のCSCに出現した4)。MNVを伴った群は,伴わなかった群と比較して治療反応性が不良で,視力予後が悪いと報告されており4),CSCに扁平で不整なRPEの隆起がみられた際には,OCT angiographyで同部位のMNVの有無を確認する必要がある。経過観察1270

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