458 8医用工学概論

 問227:1,問228:3

を十分に理解しておく必要がある。

〔注解〕 1.図のCR回路は高域通過フィルタ(高域

濾波器:high pass filter)または低域遮断フィルタ

(low cut filter)とよばれる。

2.時定数τはτ=C・R(CとRの積)で表され

る。

3.矩形波を入力すると,低域遮断周波数よりも

低周波数でより微分特性を呈す波形が出力される。

4.低域遮断周波数f

L

は次式で表される。つまり,

Cが大きくなればなるほど,f

L

は小さくなる。

1

1

f

L

=─=─

2πCR 2πτ
5.入力電圧Eの値が1/2 Eとなる周波数が低域

遮断周波数である。

問 227★

【Ⅹ─①─4─C】(ID 2017097)

サーマルアレイ式記録器で誤っているのはど
れか。
1.記録に感光紙を使用する。
2.信号をデジタル変換している。
3.波形と同時に目盛りも記録できる。
4.数kHz程度までリアルタイム記録できる。
5.サーマル素子の密度は8個/mm程度であ

る。

 作問のねらい  デジタルレコーダ(プリンタ)の
サーマルアレイレコーダの理解度を評価する問題で
ある。サーマルアレイレコーダは心電計や超音波診
断装置ほか様々なME機器に実装されているため,
その特性を十分に理解しておく必要がある。

〔注解〕 サーマルアレイ・レコーダ(記録器)は,

現在,多くのME機器に内蔵されている。

1.サーマルアレイレコーダはサーマル素子とよ

ばれる微小発熱体(発熱抵抗素子)を瞬時に発熱・
印刷するため,感熱紙が用いられる。

2.デジタル信号をDA変換することなく出力で

きる。

3.アナログレコーダと異なり,波形だけでなく,

軸や目盛,文字,写真,イラストほか,様々な情報
を同時に記録できる。

4.サーマルアレイ式記録装置の周波数特性は

DC〜数kHzである。

5.近年,サーマル素子の密度は8dot/mmのほ

か,12dot/mm,16dot/mm,24dot/mmなどが用
いられている。

問 228★

【Ⅹ─①─3─A】(ID 2017195)

入力電圧を50倍に増幅する増幅器Aと200倍
に増幅する増幅器Bがある。
増幅器AとBを直列に接続したときの全体の
増幅度[dB]はどれか。
1. 40
2. 60
3. 80
4.100
5.120

 作問のねらい  増幅器の直列接続の理解度を評価
する問題である。増幅器の特徴を十分に理解してお
く必要がある。

〔注解〕 設問を図示すると次のようになる。

50倍

200倍

入力電圧→

→出力電圧

したがって,増幅器Aと増幅器Bを直列接続した

場合,出力される信号は50×200=10,000倍=10

4

倍となる。

入力電圧をEi,出力電圧をEoとすると電圧増幅

度G

E

は次式で表される。

Eo

G

E

=20 log

10

Ei

これより,G

E

=20 log

10

(10

4

)=80dBである。

問 229★

【Ⅹ─①─2─C】(ID 2018096)

図の入出力関係となる回路はどれか。

入 力

0

時 間

0

電 圧

出 力

0

時 間

0

電 圧

出 力

入 力

1

2

3

4

5

R

C

出 力

入 力

R

1

L

R

2

出 力

入 力

R

出 力

入 力

C

R

L

出 力

入 力

C

入 力

0

時 間

0

電 圧

出 力

0

時 間

0

電 圧

出 力

入 力

1

2

3

4

5

R

C

出 力

入 力

R

1

L

R

2

出 力

入 力

R

出 力

入 力

C

R

L

出 力

入 力

C