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左筋緊張ROM座位上肢:Ⅳ 手指:Ⅲ 下肢:Ⅲ理解軽度鈍麻表出Modified Ashworth Scale上腕二頭筋:2 上腕三頭筋:1+ 大胸筋:2制限なし自立良好良好3 促通手技51対応動画右被殻出血により左片麻痺を呈した患者です。発症後6週が経過し,全身状態は安定しています。目立った高次脳機能障害はなく,Brunnstrom Recovery Stage(BRS)は上肢がⅢ,手指がⅢで,中等度の左片麻痺を呈しています。上肢・手指ともに共同運動レベルですが,分離した肘関節の伸展運動がわずかに可能な状況です。この患者の肩関節と肘関節の分離運動を引き出す目的で,スウィープタッピングを用いて肩関節屈曲位での肘関節伸展運動を5回実施してください。制限時間は5分です。では,始めてください。昇降式机,肘かけのない椅子(2脚),バスタオル疾患・障害右被殻出血・左片麻痺年齢・性別50歳代・不問障害側発症後期間6週BRS感覚麻痺側上肢の自動運動ではわずかに肘関節伸展運動が可能であるが,麻痺側肩関節屈曲位での肘関節伸展運動では体幹前傾や肩関節水平外転による代償運動が出現する。端座位は自立しているが,その座位姿勢を観察すると,麻痺側股関節が外転・外旋し,麻痺側足底を接地せず,骨盤後傾位となりやすい。座位姿勢の修正は自己にて可能である。6週間前に右被殻出血を発症し,現在は回復期リハビリテーション病棟入院中である。4週間後に退院予定である。医師の処方のもと,関節可動域練習,上肢機能向上練習,筋力増強練習,歩行練習を行っている。退院後も麻痺側上肢の機能維持・向上を目的とし,麻痺側上肢をADLに参加させるよう練習を進めている。発症直後の麻痺側上肢機能はBRS Ⅰであったが,経過とともにBRS Ⅲまで改善し,わずかに肘関節伸展運動が可能となった。また,筋緊張は経過に伴い麻痺側上・下肢ともに筋緊張が亢進してきている。発症後期間が短く麻痺側上肢機能の改善を見込める時期であることから,促通手技を用いた麻痺側の上肢機能向上練習を行っている。1.促通手技を用いた上肢機能練習に備えた清潔で安全な身なりができる。2.患者に促通手技を用いた上肢機能練習を行う旨を説明し,了承を得ることができる。3.患者に不快な思いをさせない(話し方,表情,振る舞い)。1.患者の安全に配慮しながら進めることができる。2.促通手技を用いた上肢機能練習を実施するための準備を行うことができる。3.促通手技を用いた上肢機能練習を適切な手順および方法で実施することができる。4.適宜,適切なフィードバックを行うことができる。設問準備するもの患者情報 麻痺側上肢機能の現状 経過と目標 課題の目標態度技能OSCE課題促通手技

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