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Q 11:病衣の扱いはどう考える?3-2.セルフケア67 更衣動作の採点は,「社会的に受け入れられる衣服」によって行うとしており,寝間着(浴衣のような和式の衣類)や病衣(入院患者用の衣類)は採点対象外となっている。では,社会的に受け入れられる衣服とは,どんなものをいうのだろうか。FIMでは「外出しても不自然でない衣服」と定義している。すなわち,院外にあるコンビニなどに買い物に出かけても差し障りのない衣服であれば,評価してよいとしている。最近はジャージタイプの病衣を着ている患者も多い。ジャージやパーカー,スポーツウェアなどでも,患者本人が外出して恥ずかしくないと考えるのであれば,採点対象となる。バスローブガウンやナイトガウンは,一般には屋外に着て出かけないので,採点対象外と考えられる。1日中,採点対象外の衣服を着用している場合には,全介助と考えて1点となる(図3-7)。下着のみ自立していても,1点と採点する。 パジャマなのかジャージなのか区別が困難な衣服であっても,本人がそれを着てコンビニなどに行けるのであれば,採点対象とする。コンビニに着て行くのが恥ずかしいとすれば,採点対象外となる。したがって,年齢や社会環境によっても異なることが考えられる。abcd 図3-7  採点対象の衣服と対象外の衣服a.ジャージ,b.パーカー,c.スポーツウェア,d.バスローブガウン通常,a,b,cは採点対象,dは採点対象外となることが多い。採点対象となる衣服の定義

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