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Ⅱ.Executive Summary
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マグネシウムおよびアルミニウム含有制酸薬(服用時間をずらす),リファンピシン
併用時,プロトンポンプ阻害薬併用時,ステロイドの投与量変更時および抗菌薬併用
時には,血中濃度が変わることがあるため,TDMを実施する。
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測定法
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一般には,HPLC-UV法,EMIT法,Enzyme-mimicking assay法,PETINIA法。そ
の他では,LC-MS
/
MS法,HPLC-FL法。
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HPLC-UV法に比べ,EMIT 法やPETINIA法では測定値が7〜19%ほど高値を示す。
Enzyme-mimicking assay法では比較的交差反応性が少ない。
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EMIT法やPETINIA法では,併用するカルシニューリン阻害薬(シクロスポリン>
タクロリムス)や腎機能障害の程度によって交差反応性が変わる可能性がある。
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検体の保存:冷所(8時間以内)や凍結(−20℃以下)での検体保管が望ましい。
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その他
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遺伝子多型の影響:日本人では薬物動態に関連する遺伝子多型診断の必要はない。