表1-2主な抗がん剤の脱毛発現率(単剤)[滝沢 憲:がん化学療法の副作用対策,吉田清一(監),先端医学社,東京,pp286-294,1996を改変]•一過性および永久脱毛の発症までの期間は3週間で,しきい線量は,それぞれ一過性脱毛3 Gy,永久脱毛7 Gyである3)。•できるだけ照射線量を減らす以外に脱毛を予防する方法はない。一般名パクリタキセル(アルブミン懸濁型)パクリタキセル(PAC)ドセタキセル(DOC)エトポシド(VP-16)エピルビシン(EPI)ドキソルビシン(DXR)エリブリンイダルビシン(IDR)イホスファミド(IFM)イリノテカン(CPT-11)ビンクリスチン(VCR)アクチノマイシンD(ACT-D)33.7シスプラチン(CDDP)脱毛発現率(%)一般名90.4ブレオマイシン(BLM)87.7シクロホスファミド(CPA)24.378.4ベプロマイシン(PEP)24.219.975.7ダウノルビシン(DNR)65.1ビンデシン(VDS)19.761.6メトトレキサート(MTX)14.058.0ミトキサントロン(MIT)11.511.154.8プロカルバジン(PCZ)51.2ピラルビシン(THP)10.650.3カルボプラチン(CBDCA)9.841.9オキサリプラチン(L-OHP)5%未満3.6脱毛発現率(%)27.765 放射線治療による脱毛•抗がん剤による脱毛と異なり,放射線照射を受けた部位にのみ脱毛をきたす。照射後1〜2週間より生じ,再び生えてくる(一過性脱毛)ことが多いが,高線量が照射されると永久脱毛になることもある。
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