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頭頸部癌の治療は,放射線治療,手術,薬物療法を組み合わせた集学的治療である。各治療法の詳細については,『頭頸部癌取扱い規約 第6版補訂版』(日本頭頸部癌学会編) 1),『甲状腺癌取扱い規約 第9版』(日本内分泌外科学会・日本甲状腺病理学会編) 2),『甲状腺腫瘍診療ガイドライン2024』(日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会編) 4)を参照されたい。今回追加した横紋筋肉腫については『小児がん診療ガイドライン2016年版』(日本小児血液・がん学会編) 5)も参照されたい。放射線治療計画の詳細に関しては,『放射線治療計画ガイドライン2024年版』(日本放射線腫瘍学会編) 6)を,薬物療法については『頭頸部がん薬物療法ガイダンス 第2版』(日本臨床腫瘍学会編) 7)も参照されたい。 5 学会の責任本ガイドラインの記述内容に対しては日本頭頸部癌学会(以下,本学会)が責任を負うものとする。しかし治療結果に対する責任は直接の治療担当者に帰属すべきものであり,本学会は責任を負わない。 6 委員会の構成ガイドライン作成委員会は耳鼻咽喉科頭頸部外科医以外に,放射線診断医,放射線治療医,腫瘍内科医,形成外科医,歯科医,緩和ケア医,リハビリテーション医により構成されている。 7 参考文献①文献収集の具体的な手順は以下のとおりである。・ 2022年版の改訂にあたっては,作成医員がCQに関連するキーワードと主たる論文を選定し,日本図書館協会の担当者がそれをもとに検索式を作成し,網羅的な文献検索を実施した。作成委員は抽出された論文を吟味し,重要な論文を選択した。検索は,PubMedおよび医中誌に掲載された2000年1月1日〜2021年3月までの文献を対象とした。・ 2025年版の部分改訂にあたり,前版の採択文献に加える最新の文献を調査するために,PubMedおよび医学中央雑誌インターネット版を検索データベースとして使用した。検索の対象は2021年4月から2024年8月までに発表された英語および日本語の文献とした。・ 2025年版で新たに追加されたCQに関しては,上記の方法に基づき,2024年8月までに発表された英語および日本語の文献を検索した。検索式の作成,網羅的な文献検索は,医学図書館員が担当した。② CQの参考文献のうち,検索式で抽出されたものには【検】,検索式では抽出されなかったが,2018年版で参考文献として収載されており,今回も必要と判断されたものは【旧】,それ以外にガイドライン委員会で引用すべきと判断されたものは【委】と記した。③それぞれの参考文献には9種類の研究デザインを付記した(表1)。④文献検索式は本書には掲載せず,日本頭頸部癌学会の公式ウェブサイトに掲載する。ⅠⅠ. ガイドラインについて 3

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