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3解釈以前は眼振の持続時間を判定に用いたが,現在はENGやVOG記録下に最大緩徐相速度(図1)を計測して判定に用いる。冷温交互刺激検査では下記のJongkeesの式で左右差を求める。左CP(%)=RC+RW−LC+LWRC+RW+LC+LW×100(RC:右耳冷刺激,RW:右耳温刺激,LC:左耳冷刺激,LW:左耳温刺激時の最大緩徐相速度もしくは持続時間)少量注水法・冷風刺激法では最大緩徐相速度を用いて左右別に判定する。20°/s以上を正常とする。温度眼振が解発されない場合は氷水を用いてさらに検査を行う。23温度刺激検査,エアーカロリックテスト,Visualsuppressiontest103平衡緩徐相速度(°/s)図1右冷風温度刺激検査左右方向の原波形で,上が右方向,下が左方向である。急速相が左向き,緩徐相が右向きであり,左向きの眼振が解発されている。外側半規管機能の評価には右向き緩徐相(前庭動眼反射)の最大速度を計測する。

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