42嚥下圧検査(高解像度マノメトリ)201嚥下モニター圧センサー圧センサー1cm圧センサーHRMカテーテルマノメトリックモジュールabc図1HRMシステムa.HRMシステムは圧センサーを搭載したHRMカテーテル,マノメトリックモジュール,モニターからなる(写真はManoScanTM)。b.HRMカテーテルには,多数の微小な圧センサー(機種によっては36個)が1cm間隔で搭載されている。c.HRMカテーテルを,鼻腔から頸部食道まで挿入して嚥下すると,1回の嚥下で軟口蓋から頸部食道まで各部位での嚥下圧を測定することができる。軟口蓋部中咽頭部下咽頭部UES部頸部食道図2HRM結果(健常例)a.各部位の嚥下圧波形:嚥下圧波形の頂点を▼にてマークした。嚥下圧が時間差を持って順次発生しているのがわかる。b.圧トポグラフィー:咽頭期嚥下反射が惹起されると,上咽頭からUESにかけて連続的な嚥下圧が発生するため,右肩下がりの陽圧が観察される(白点線矢印)。また,安静時には輪状咽頭筋が収縮して陽圧帯を形成しているUESが,嚥下反射惹起の際,咽頭内圧の上昇にほぼ同期して大気圧まで低下(平圧化)し,嚥下後再び陽圧帯を形成することが確認できる(白点線楕円)。
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