6
1
pars plana(L)
)になり,網脈絡膜に移
行する。移行部は鋸状になり
ora serrata(L)
といわれる(
図1-9
,
図1-10
)。
毛様体には房水の産生,
ciliary muscle
による調節という重要な働きがある。
毛様体には以下の3つの筋がある。
Müller muscle
は輪状線維であり,この収縮・弛
緩により毛様(体)小帯(チン小帯)を緊張・弛緩さ
せて,水晶体の厚さを変えて調節がなされる。そ
の他,
Brücke muscle
と
radial fiber
がある(
図1-8
)。
毛様体は2層の上皮でおおわれている。このう
ち内側のものは色素がないとい
われ,ここに血液房水柵(関門)がある。外側は
メラニン色素を含んだ1層の上皮で,
といわれる(
図1-8
)。毛様体筋は動眼神経に
支配される。
3
choroid
脈絡膜は網膜と強膜の間にあり,前方の鋸状縁
から後方の(視神経)乳頭縁にまで分布する。脈絡
膜は強膜から網膜に向かって以下の4層に分けら
れる。
suprachoroid
,
vessel layer
,
図
1
-
9
毛様体後面と水晶体後面
(眼球内から毛様体後面を見た図)
A:毛様体ひだ部,B:毛様体扁平部,
C:鋸状縁,R:網膜,L:水晶体,
T:耳側,N:鼻側,矢印:毛様体突起
図
1
-
10
毛様体の模式図
毛様体は,前方の毛様体ひだ部と後方の毛様体扁平部から
なる。
毛様体
ひだ部
毛様体
扁平部
鋸状縁
2.5mm
3.5mm
図
1
-
8
眼球前部
(矢状断面模式図)
虹彩の筋は瞳孔括約筋と瞳孔散大筋からなり,前者が収縮すると縮瞳,後者が収縮すると散瞳する。毛様
体はこの後方にあり,断面は三角形で輪状線維(ミュラー筋),縦走線維(ブリュッケ筋)と放射状線維があ
る。輪状筋の収縮により毛様(体)小帯はゆるみ調節がなされる。また,毛様体には房水産生の働きもある。
強膜
(眼)球結膜
シュレム管
縦走線維(ブリュッケ筋)
放射状線維
輪状線維(ミュラー筋)
毛様体色素上皮
毛様体無色素上皮
毛様(体)小帯
後房
前房隅角
角膜
瞳孔散大筋
瞳孔括約筋
虹彩筋
前房
水晶体
毛様体筋