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子し宮きゅう頸けい部ぶ円えん錐すい切せつ除じょ術じゅつ診断日本婦人科腫瘍学会編『子宮頸癌治療ガイドライン2022年版』金原出版、2022より作成子宮頸部円錐切除術切除断端❶再度の子宮頸部円錐切除術を行う❷妊娠を望まないなどの場合には、単純子宮全摘出術を行う陽性子宮頸部を円錐状に切除。所要時間は通常30分程度。治療陰性 子宮頸部円錐切除術を最終治療とするQ05方法表1図1 以前はメスによる切除が行われていましたが、最近では高こう周しゅう波は電でん流りゅうや超ちょう音おん波ぱ凝ぎょう固こ切せっ開かい装そう置ち、レーザーを用いて、止血しながら切除することが多くなりました。以下、それぞれの治療の特徴を示します。● メスによる円錐切除は組織に対する熱変性が加わらないため、正確な病理組織診断が得られるメリットがありますが、手術中の出血が多くなりやすいことが難点です。CIN 3の診断と治療子宮頸部円錐切除術 子宮頸部を円錐状に切り取る手術を子宮頸部円錐切除術といいます(図1)。この円錐切除術は、子宮頸部を1~2cmの奥行きで切除します。浸しん潤じゅんがんが含まれていないかどうかの確認のために行う場合がありますが、CIN 3の段階に対しては、有効な治療法となります。子宮頸部の大きさには個人差がありますが、子宮頸部円錐切除術に要する時間は通常30分くらいで、手術は日帰りまたは1~3日ほどの入院で行われます。33

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