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●バランスのとれた食事をとる●腹七分目・八分目程度に、数回に分けて食べる●よくかんでゆっくり食べる●食しょく物もつ繊せん維いが多く含まれている食品や、消化の悪いものは控ひかえめにする●お腹の調子がおかしいときは、食事を抜いたり食事の量を減らしてみる●水分を十分にとる●便秘にならないようにする……朝食後など決まった時間にトイレに行く習慣をつける、適度な運動をする などQ60がんの再発によって起こるイレウス 婦人科がんが再発する際に、しばしば腹ふく腔くう内に腹ふく膜まく播は種しゅとして起こってきます。この再発腫瘍の浸しん潤じゅんや癒着により腸が狭くなったり癒着を起こすことで、イレウスを発症することがあります。 再発腫瘍や周囲の腸の摘出により腸閉塞を改善することがありますが、腹腔内の腫瘍の状況により摘出できないと判断された場合には、腸同士をつないでバイパスをつくったり、人工肛門をつくることで腸の内容物の流れを確保します。胃管やイレウス管を挿入する、さらにはお腹と胃の壁に小さな穴(胃い瘻ろう)をあけ、そこに管を通して薬剤や栄養剤を入れるなどの方法で対処することになります。このように、がんの再発によるイレウスの治療は画かく一いつ的てきなものはなく、患者さんごとに十分に治療法を検討する必要があります。イレウスの予防法、対処法 術後のリハビリを早期に開始することで、腸の動きを良くすることができます。退院後にお腹が張る、おならや便が出ない、腹痛や吐き気・嘔吐といった症状があったら、速やかに病院へ相談しましょう。また以下のように、食事に留意することが大切です。病院によっては栄養士による食事指導も行われていますので、活用してみてください。215

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