委員と執筆者が各CQに関連するキーワードと主たる論文を選定した。現段階のエビデンスを公平な立場から評価するため,日本医学図書館協会に依頼し,CQごとに検索式を作成することにより網羅的な文献検索を行った。抽出された論文が不十分な場合は,キーワードの変更や追加を行った。委員と執筆者は,抽出された論文を検討し重要論文を選択した。検索対象は,PubMed, Cochrane Library,医中誌Webにおいて,2010年から2019年に発表された文献とした。採用基準は,Practice Guideline, Meta-analysis, Systematic Reviewが存在する場合には,それを第一優先とした。Randomized Controlled Trial(RCT),Prospective Cohort Study,Case Control study,Clinical Trial,Other Epidemiologic Studyを採用した。また,編集委員会において引用すべきと判断された,2020年1月以降に掲載された最新文献も採用した。外部評価として,CQの一部を2021年1月の第42回 日本エンドメトリオーシス学会 学術講演会におけるコンセンサスミーティングにて公表した。なお,エビデンスレベルおよび勧告の強さは以下を基準とした。各CQの評価については,委員と執筆者の協議のもとに合意を得た。ⅠSystematic Review/Meta-analysisⅡ1件以上のRCTⅢnon-RCTⅣClinical Trial/Cohort StudyⅤDescriptive StudyⅥ患者データに基づかない,専門委員会や専門家個人の意見A行うよう強く勧められるB行うよう勧められるC行うよう勧めるだけの根拠が明確でないD行わないよう勧められる30■第3章 治療のガイドライン(Clinical Question)文献の選択とCQの評価文献検索方法の具体的な手順を以下に記す。エビデンスレベル勧告の強さ
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