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2013年2月に婦人科がん取扱い規約 抜粋の第2版
が出版されてから5年が経つ。この間に,まず卵巣癌
のFIGO進行期分類改訂(2014年)に対応した卵巣腫
瘍・卵管癌・腹膜癌取扱い規約 臨床編 第1版(2015
年)が発刊され,婦人科がんのWHO組織学的分類
(2014年)に対応するために,卵巣腫瘍・卵管癌・腹
膜癌取扱い規約 病理編 第1版(2016年)
・子宮頸癌取
扱い規約 病理編 第4版(2017年)
・子宮体癌取扱い規
約 病理編 第4版(2017年)が相次いで発刊された。
その結果,規約と規約抜粋との間で情報の乖離が見ら
れるようになり,規約抜粋 第2版をご利用の先生から
改訂を望む声が出版社に多数寄せられるようになっ
た。また,進行期などの情報をスマートフォンやタブ
レットなどの電子媒体に入れて持ち運ぶ医師も増えつ
つあるが,実際の臨床現場では電子媒体を利用するこ
とが難しいことも多く,紙媒体である規約抜粋の実用
性は依然として高いことから,第3版の発刊に至った。
取扱い規約自体の内容増加に伴い,第2版の内容を
引き継いだまま改訂すると大幅にページ数が増加する
ことから,第3版発刊にあたり,あくまで白衣のポ
ケットに入るサイズになるよう工夫する必要があり,
抜粋内容の再検討を行った。現在,婦人科癌に対して
治療ガイドラインが発刊されていることを受け,各癌
の「治療法」及び「絨毛性疾患の化学療法」の項目を
削除した。また子宮頸癌及び子宮体癌の「診断法」の
項目が取扱い規約 第3版(2012年)からの抜粋とな
第3版 序